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勝利
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勝利の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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現在ストックは6冊です。私にとってディック・フランシスは読書の常備薬ようなものです。読み疲れ、気力を失ったときに読みます。 | ||||
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ご存知「競馬シリーズ」。ナゾのビデオテープをめぐり、争奪戦が繰り広げられるが、ストーリー自体はとりたてて目新しいものでもない。本書の秀逸な点は、主人公ローガンの人物設定の妙にある。今回の主人公はガラス職人、それもかなり腕のいい職人。主人公の職業を通し、ストーリーがぐっと厚みのあるものに仕上がっている。 名訳の菊池光が2006年死去。彼の手による競馬シリーズもこれで最後か。残念でならない。 | ||||
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Francisは作品のよき理解者でありアシスタントでもあった最愛の奥さんを亡くし、 この作品が最後になるのでは…という噂を聞いて、しばらく読まずにとっておいた一冊です。 でも新作がでるらしい…と聞いて読んでみましたが。 奥さんの手助けが得られなかったせいでしょうか。 これまではマンネリと言われようと、主人公は知的でストイックで、権威に頼らず自分の技術に熟達していて、 いざというとき頼もしく、読んでいて心地よいカタルシスが得られたものでしたが、 本作は後味が今ひとつです。 遠くない将来にシリーズの終わりはくると覚悟はしていますが、 今は、次!を期待して願っています。 | ||||
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主人公のガラス職人が預ったテープをめぐって事件が展開する。 ディックフランシスの最終作?であるが、往年の冴え渡る会話と いうのが若干衰えを見せているのはいなめない。ビジュアルな展開 とアクションは相変わらずの冴えがある。ガラスについての研究も いきわたり、それを利用しての逆転劇は見事だ。それがタイトルに つながっている。 | ||||
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ガラス職人のGerard Loganは大晦日に彼の親友Martinを事故で失った。Martinは騎手でレースの最中に事故が起きたのだ。そのMartinが彼に一本のヴィデオテープを託していた。しかし、彼がそれを手にする前に何者かによってそれは盗まれてしまう。以来、彼の身辺が騒がしくなる。そのヴィデオテープはかなり重要なものらしい。彼自身は見たことも聞いたこともないヴィデオテープのせいで命すら狙われる始末。いったいそれには何が写っているのか?誰がそれを欲しがっているのか?何故、Martinがそんなものを持っていたのか?ちょっと意外な結末でした。途中で脅してくる相手がもの凄く怖かったです。描写がリアルで。まったく自分は預かり知らぬところでこんな話になっていたら嫌ですね。知らないものは知らないのを相手は信じないのだから。そうなったら、彼のように自分でその秘密を知るしか助かる方法はないでしょう。英語自体はそんなに難しくないし、話のテンポが良いので一気に読み上げられました。 | ||||
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主人公、背景、プロット、ロマンスにいつもながらのフランシス流が脈々と生きていて面白く、一気に読める。 今回の主人公のジェラルド・ローガンは、自分のスタジオを持つガラス吹き職人。時は、20世紀最後の大晦日、彼の親友で騎手のマーティンが障害物レース中に事故死する。そのマーティンが主人公に預けたと思われるビデオテープを巡っての争奪戦が繰り広げられる。何度も襲われ、 生命まで脅かされるジェラルドが、なぜ?テープの中身は?の謎に挑戦する。 ジェラルドのボディガード達のチャラクターがユニークで楽しめる。 | ||||
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なにげなく読んでしまった。毎年読む競馬シリーズの中の一冊として。昨年読み、また来年も読むことのできるフランシス世界の1ピースという気持ちで。だから、巻末の解説を読むまではぼくは知らなかった。取材を行なっていた夫人が亡くなって、作家は筆を折る決意をしていたなんていうことを。これが最後の作品になるなんてぼくは、この本を読んで楽しんでいる間中、全然、知らなかった。 思えば、菊池光という訳者が巻末の解説を書くこと自体が非常に稀有そのものではないか。思えば、このタイトルを孫が決めたっていう最初のエピグラフにメッセージ性があったのかもしれないではないか。思えば、新世紀の幕明けを冒頭に持って来たことだって、何らかのメッセージであったのかもしれないではないか。 何気ないようでいて何かが盛り込まれている。フランシス作品はいつだって、この作品の主人公のガラス職人の商品たちのように、丁寧な仕事が施された結果としての精細な形でぼくらの前に提供されてきた。キャラクターにもドラマティックなエンディングにも、多くの性格が与えられ、多くの無駄が削がれていた。 どこの作品をとっても駄作と言い捨てることのできるものはなく、本当に丹念に作られている印象があり、それはこのラストワークでも同じであった。何のためにガラス工芸のテクニックが描写されているのか理不尽な思いに駆られて読み進むと、そこにはきちんと繋がってゆく道があり、ぼくらは新しく広がる道に進んでゆくことができる。 いつにもまして油断の多い主人公がある瞬間に闘争心のすべてを賭けて一発逆転の勝利を呼び込んでゆく切れ味は、この作品でも健在であり、さすがフランシスと唸らせるものがある。主人公たちのここまでの油断、弛緩、粗雑に読者は苛立ちを募らせ、大抵は追い詰められてゆく。 警察を頼りにせず、悪党を赦免する主人公……こんな甘っちょろい男が一体これまで何人登場して来ただろうか。そしてラストの爆発力……そんな劇的なエンディングを一体どれだけ用意して来たことだろうか。多くの成長する子どもたちをフランシスは一体どれだけ描き続けてきたことだろうか。多くの輝ける未来を、そして誇りを一体どれほど描いてきたことだろうか。そして多くの愛する女性たちを一体どれだけ……。 …………。 | ||||
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フランシスの主人公は皆仕事では一流のプロ。今回はガラス吹き職人、というより、ガラス工芸家。微妙な職人の勘を言葉で表現する筆者(と翻訳)は、いつものように素晴らしい。個性的な脇役たち(犬を含む)も楽しく活躍。ただ従来の作品から比べると、こぢんまりとした出来の感。大ファンとしては辛口の星3つ。珍しく翻訳者の後書き付き。 | ||||
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