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沙門空海唐の国にて鬼と宴す
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【この小説が収録されている参考書籍】
沙門空海唐の国にて鬼と宴すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全165件 141~160 8/9ページ
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ご存じの通り1巻1巻が長いっ分厚いっ!!(驚) 初めはなかなか楊貴妃の時代のくだりにいかなくてヤキモキしながら少しずつ何日かかけて読んでたのですが、2巻後半〜4巻と一気に読んじゃいました。 会話のリズムと言うか雰囲気だと思うのですが、陰陽師をずっと読んできた私にとっては空海が晴明に、逸勢が博雅にみえる所がちらほらと…(私だけ??) 個人的にそこだけ気になったので☆1つ減点です…それ以外は楽しく読めました。 | ||||
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この物語は「陰陽師」を書き始めてから1年後に書き始めたらしいですが、陰陽道や密教の面白さを感じさせてくれる伝奇小説です。専門的な知識はその辺の学術書に任せて、この作品では空海という人間の面白さや呪術合戦を楽しみましょう。陰陽師のキャラクターである安倍清明と源博雅のコンビのやりとりを彷彿とさせる空海と橘逸勢も楽しめます。 | ||||
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夢枕獏の小説は分厚い、字が大きかったり、描写場面が多いからかもしれないが、とにかく量が多い。 その大量な活字を一気に取り込めるから面白い。 志村けんがすいかを一気に食べる感覚に近い、痛快である。 空海という人物は、よく「天才」名で形容されるが、私は「奇跡」という形容のほうがピッタリだと思う。 歴史的な意味で空海という人物が「奇跡」だという事を理解しないで、 密教の体系が日本にだけ、今も連綿と続いている事は理解できないと思う。 まぁ、そんな講釈は抜きにして、この小説は面白い。 | ||||
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ハードカバー3冊で読みました 抜群のスケールの物語 橘 逸勢との友情は 清明と博雅を髣髴とさせ めちゃくちゃ楽しい深い | ||||
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大変面白かったです。ほんまかいなぁと思いながら・・・小説です。真実のはずがないのですが 陰陽師以来の おおはまりです。4冊一気に読みました。 で 4巻から逆に配達されたのは・・・アマゾンさんの プチ嫌がらせ? | ||||
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序盤は一般にもよく知られている空海の超人的な伝説に支えられ面白く読んだ。特に司馬遼太郎の『空海の風景』や石田幹之助の『長安の春』の強い影響が見受けられるが、この小説で活躍する空海はあくまで呪術師としてであり、密教を日本に本格的に導入した思想家ではない。その一方で空海の密教解釈的な叙述が頻繁に見られ、それが呪術合戦をする物語の本筋と全く整合性を有していない。物語が進行するに連れて、当然ながら著者自身の独自の空海像が全面的に展開され始めるが、それはどこまでも呪術師としてであってどんどん空海が矮小化されてゆく。それでも序盤の空海の伝説的逸話が小説として展開している部分の余韻があり、第一巻はまだ読める内容である。それが物理的にも小説としても完全に分離される第二巻以降は少々厳しいものがあるが・・・。 | ||||
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栄華の後の衰退をたどり始めた唐を舞台に、 空海という異能者に、秀才ではあるが枠の中に生きる橘 逸勢を組ませており、 平安朝−安倍晴明−源博雅のラインを彷彿とさせる。 1ノ巻〜2の巻を読んだだけだが、あえていうと、 夢枕獏の、静かな水銀の湖のような安倍晴明というより、岡野玲子の、変遷していく安倍晴明の方に近いかもしれない。 3の巻以降で、夢枕獏がどのように化けさせるのかが非常に楽しみ。 なお、天才としての空海は、夢枕獏が独自に作り上げたのではなく、 司馬遼太郎の『空海の風景』(中公文庫)でも十分にうかがうことができる。 こちらも合わせて読むと、更に楽しめると思う。 また、同時代人としての白楽天が出てきたり、胡人達が絡んでくるのも、なかなか興味深い♪ | ||||
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何年か前に出た本だったんだけど、新書化された。ずっと読みたかったので、うれしかった。 内容は、空海が無名の遣唐使として唐に渡るところから始まる。 怪しげな事件に巻き込まれながら、密を得ようとしている若き日の空海を非常に魅力的に描いている。 まだストーリーは始まったばかりで、今後の展開が楽しみ。 | ||||
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話も面白くなってきた。楊貴妃なんかも出てきて、とっても興味深い。それ以上に、ところどころ出てくる空海の世界観は面白いな。 | ||||
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この長い小説も完結。著者があとがきに書いているように大傑作。小説ってこんなに面白いもんなんだなぁ。 3巻から4巻にかけては、もう読み始めたら止めることができないほどの面白さ。 また、空海を初めとして、登場人物がとても魅力的だ。また、密教の世界観も空海の言葉でうまく表現されていて、とてもわかりやすい。 なんで今まで読まなかったんだろう。 | ||||
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執筆期間17年、総原稿枚数2600枚超の大作! 留学生として入唐した、若き日の空海、橘逸勢。 やがて二人は、漢王朝と、そこに巣食う魑魅魍魎との 因縁に巻き込まれ・・・ 人物設定、シナリオ共に「陰陽師」の焼き直しかと 侮っていましたが・・・面白い! グイグイ引寄せられ、一気に読了。 長恨歌の下りで、鳥肌が(笑) 司馬遼太郎「空海の風景」読了済みの方に、 是非読んでいただきたい。 「沙門空海…」読了済みの方には「空海の風景」を! | ||||
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私は夢枕獏の熱心な読者ではありませんので他の作品との比較はできませんが、文句なく面白かったです。これが夢枕獏節なのかと思うと、彼が流行作家としての地位を築いているのも頷け、別の作品も是非読んでみたいと思うように。 本書は言わずと知れた日本史におけるスーパースター、空海を主人公とした歴史ものファンタジー。玄宗・楊貴妃の安史の乱、それを歌った白居易の長恨歌・・・、通常の空海伝では登場するはずもない人物や歴史的事項を巧妙に組み合わせた、さながら歴史パズルのような物語です。空海の人となりについても密教がもつ呪術的な側面、空海伝説が彩る神秘的側面が強調されており、およそ現実的・仏教学的な空海像からはぶっ飛んでいます。しかしながら、民間の弘法大師信仰における「空海」を表現しようとすれば、このような超常的能力者になるのかもしれないと思わせもする、泰然とした魅力的な人物となっています。 私は常々、空海が唐留学時代の記録を残さなかったことを残念に思っていました。しかし、夢枕獏のような想像力豊かな作家にとっては、その不明こそが創作の原動力になるのでしょう。同じように自身の想像力を頼りに空海を描いた作家に司馬遼太郎がいますが、本書では端々で司馬の『空海の風景』からの影響も伺えます。合わせて読めば、より空海に親しみを感じることができるのではないでしょうか。 作者は巻末あとがきで、空海の日本編もいづれ書くと言っていますが、それを読める日が来るのが今から楽しみでなりません。 | ||||
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4巻読み切りましたが、やや冗長な感じと竜頭蛇尾な感じがしました。 1、2巻あたりまではテンポも良いと感じたのですが、3巻あたりから”うーん”となり、4巻では”この章、この説明は必要だったのだろうか?かぶってないか?”と首をかしげたものです。 もっとも、主人公の空海や脇を固める登場人物のキャラクターの造形は、さすが夢枕獏。 このキャラクター達の魅力と舞台設定でぐいぐい物語を引っ張っていったので、もっとスケールな大きな、もっと面白い物語を期待していた、やや期待し過ぎていたのも本音です。 4巻に対する色々な期待(心配はしていたが、最後はもうひとひねり、いやもう一枚あるのでは等々)大きかっただけに....正直やや残念。 唐の時代を舞台にし、空海を主人公にした別の物語を書いてもらいたい(魔獣狩りではなくて)と、いちファンとしては期待しています。 | ||||
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今日紹介するのは、沙門空海唐の国にて鬼と宴すの三巻です。四巻組の物語ですので、物語でいえば起承転結の転の部分で、転らしく楊貴妃の棺桶に誰が細工をしたのか、楊貴妃が実はどういった経緯で玄宗皇帝のもとにくることになったのかの裏の事情などが明かされていきます。楊貴妃が歴史上で死亡してから五十年の年月が経った後ですので既に没している人も多く、それらが残した手紙と現在進行形で動いている人物たちの行動から徐々にすべての全貌がわかっていくという形の本書。 ここにきて主人公が空海である必然性があったのか、という部分がちょっとわからなくなってきましたが、壮大なスケールで日本、中国、中近東を舞台に、楊貴妃・玄宗皇帝・白居易・李白・高力士・阿倍仲麻呂・空海・橘逸勢ら歴史上の人物が繰り広げる物語はきちんと収束に向かって動き始めました。あとは、作品タイトルの宴がどのようなものになるのかが最大の焦点でしょう。 ここが綺麗に決まれば、歴史絵巻として最高の形で終わると思います。最終巻に期待します。 | ||||
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「空海が中国は唐の国で鬼と宴会をする」 タイトルを意訳すると(?)こうなるわけですが、実はこのお話は本当にそういうお話です。 空海が唐に来て、事件に巻き込まれ、大団円として鬼と宴会をするのです。そして、最後に日本に帰っていく…。要約してしまうとそれだけのお話です。 しかし、銀英伝が「キルヒアイスが星空を見てから、ローエングラムの息子が星空を見るまでの話」と要約されるがごとく、面白いのは頭と終わりではなく、その経過であり、その表現の豊かさです。そして、夢枕獏という著者は、この「中間を描かせたら芸術」ともいえる描写力を持っている…。 天才・空海の描写は、何でも吸収するタイプ。一を持って十を知り、十をもって百を為すハイパワー振りです。日本に帰った後の彼の活躍も読んでみたくなります。 というわけで、この本は読んでいる最中がなかなか幸せな、面白い本でした。 もし、遣唐使時代の中国や日本の歴史について覚えるのが苦手…と言う受験生がいたら、ちょっとこれを読んで見ることをお勧めします。きっとこの時代についての興味がわいて、少しだけいろいろな数字が覚えやすくなるでしょう。 | ||||
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前回レビューを書いた巻ノ一の続きです。 この二巻では、いよいよ前巻でネタ振りされていた、唐の都で動き始めた何者かの呪いのその根源がじわじわと明かされていきます。 のちに長恨歌で知られる白楽天、そして日本からの留学僧としてきていた空海、橘逸勢の前に、その中核が示されていきます。秦の始皇帝の廟の側の地下に埋められた大量の兵馬俑を動かした呪い。夜な夜な都掲げられる現皇帝の死の予言。それらの大本にあるものとして、玄宗皇帝と楊貴妃との話が語られ始めます。 その全貌はこの巻の最後に、阿倍仲麻呂から李白へとあてた書簡という形で読者に知らされます。ネタバレになるのでここでは詳細伏せますが、そこには安禄山の乱でいったんは都落ちしていく玄宗皇帝や楊貴妃たちの旅の途中で有った事が語られます。史実では、楊貴妃はその途中で皇帝陛下おつきの宦官の高力士に楊貴妃が殺されたことになっており、そこに墓陵もあるのですが、この物語ではそこで一つの事件が起こります。 日本で多々見られる、実は楊貴妃は日本に渡っていたというそういう単純にネタバレするような事ではなく、とある事件が起こります。 そこが、彼らの生きる時代に影響を与えており、というのがこの「空海」物語の物語世界です。実在の人物、架空の人物、実際の事件、全くの虚構、巻を進めるごとにさらにモザイクに虚実織り交ぜながら語られる空海とその周囲の面々の物語が、より幻想的伝奇的様相をこの巻からは見せ始めます。 また、空海の物語を通して、夢枕獏という作家が深くはまりこんだ仏教的世界がここでは前面に押し出され始めます。仏教世界といっても、密が主体の考えですが、彼が「涅槃の王」で示したそれを更に前面に出て来ています。他の夢枕作品においても、この考え方は結構キーになるポイントなので、そういう意味ではこの本は夢枕獏作品に入っていくいい入門書かも知れません。 全部で四巻組ということなので、折り返しのこの第二巻ですが、次巻一気に話が動くための舞台が整ったところまで話は見えて来ました。次巻がさらに楽しみになる一巻でした。 | ||||
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さて。 長いタイトルですが、本書「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」は夢枕獏さんの本で、一応すでに完結しているもの新書サイズとなって再登場したものです。夢枕さんは現在も「キマイラ」「陰陽師」「餓狼伝」「サイコダイバー」などなどの完結していないシリーズをたくさん書いておられるのですが、これはきちんと完結しているという事もあり、手をださせてもらいました。なんせ完結していないシリーズに手をつけると続きが気になって仕方ないから(とはいえ買うんですが。今日も今日とてグイン・サーガの新刊、第115巻「水神の祭り」を買いますが)できるだけ避けるようにしているので。 で、本題に戻して紹介ですが、本書の主人公は、タイトル通りの「空海」と「橘逸勢(たちばなのはやなり)」の二人です。話が進んでいくとまた変わるのかもしれませんが、一巻ではこの二人でなんとなく「陰陽師」の阿部晴明・源博雅コンビに雰囲気がよく似ています。この二人が遣唐使として中国の長安に渡って、怪異に介入するところまでがこの一巻なんですが、なんていうんでしょうか、かなり壮大なスケールの話になるような予感をさせる仕上がりになっています。もちろん、史実からしても当時の遣唐使の常識的な二十年というようなな長い期間は空海は唐にいませんでしたから、話的には数年の話になるのでしょうけれど、大風呂敷をひろげてくれそうな感じがあります。 この調子であれば、話のふりにでてきている白居易とか楊貴妃とかも絡んできそうだし、かなりおもしろくなりそうな予感があります。空海といえば、司馬遼太郎さんの「空海の風景」でもその天才ぶりが描かれていましたが、本書でも同様に、彼は何でも吸収し、楽しんで咀嚼する傑物として描かれています。歴史的事実を見ても、確かに同時期に海を渡った最澄と比べてそういう側面は強くあったようで、それが夢枕獏の作風と見事にはまってとても魅力的なキャラクターとなっています。 蘊蓄を語り、法力を駆使してあやかしを退けたりする超人的な部分もさることながら、なにもかもを飲み込んでいこうとする力強さに強く惹かれます。これくらい人間バイタリティがあるとなんだってできるだろろうなぁとちょっと羨ましくも思ったりです。 巻ノ一と二が同時発売されていて、三と四が今月末のようなので楽しみにしたいと思います。 | ||||
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空海が唐に渡り、楊貴妃の謎に関わりそれを解明し、密教を得て帰国するまでのお話です。 厚さ3センチの単行本4冊、という大作。ですが、・・・獏さん、ごめんなさい。量の割には感動がいまひとつでした。 理由はいくつかあるでしょう。一つは、空海と逸勢(はやなり)がどうしても「陰陽師シリーズ」の晴明と博雅と同工異曲に思えてしまうこと。空海が呪術で妖物に対応するところもそうですしね。もう一つは楊貴妃の謎の原因。唐を滅ぼそうとまで至った原因としてはちょっと個人的に過ぎるようなものではないでしょうか。そのぐらい大きな恨み、が想像できない読み手の不徳、かも知れませんけれど。 「哀しみを失くすことはできないけれど、それをはっきりと知ることによって、人は哀しみの前にたつことができる」などの、獏さんの仏教感というか世界観があいかわらず良く出ています。 史実、詩歌の引用も多く、漢文と下しがき、その訳まで載せて下さっているのでもう一度勉強にもなり、じっくり雰囲気を味わえると言えばよいのですが、ちょっと紙数増やし手段にも思える残念感も。 陰陽師シリーズを知らない方が、新鮮によめると思います。魔獣狩りシリーズを読んだ方は、「おお、空海はこんな風か」と発展を感じるでしょうし、「涅槃の王」読者は著者の仏教感がどう変わったか、を読むかもしれません。 ご本人絶賛、のあとがきのわりには、と言うところでした。休みの日、他に何もしないでゆっくりしたい時などに4冊積んで浸ってみるには良いかも、というところでしょうか。 | ||||
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本書は面白い。弘法大師が遣唐使として生活している唐での活躍を描く第一弾である。フィクションだが、歴史上で勉強になる点も多く、時代考証うんぬんと言うより、ただひたすらに楽しんだ。快感である。一気に読み尽くせるところも嬉しい。話は途中で終わってしまっているので、速く「巻ノ2」を買いに行こう! | ||||
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確かに面白く、一気に読める。次々と展開する内容は流石に著者が長年温めてきたことを充分すぎるほど伺える。 ただ空海と逸勢との会話が、清明と博雅との会話かと思えてしまうのは当方だけかなと・・・ | ||||
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