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心神喪失
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心神喪失の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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他の作品を読んでいましたが、これは又、あり得なそうであり得る・・ 舞台はおしゃれ、登場人物もおしゃれ、お勧めです。 | ||||
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一気に下巻になりました。 おしゃれな舞台でどんな凄惨なことが行われたのか? 必見です。 | ||||
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主人公が違い、前の事件との関連性もないので前2作は読まずとも大丈夫そうです。 ちなみに前主人公のC・Jはいずれ復帰予定とのこと。もし次回作以降で二人が顔を合わせたらどんな話をするか、ちょっと気になります。 「報復」や「報復ふたたび」と比べると恐さはあまり感じませんでした。事件そのものは衝撃的ですが、事件の詳細を語って恐怖感を煽るような演出がありません。犯人は実は違うのではとはらはらしたり事件の真相を探る事よりも、統合失調症の扱いと主人公の過去がテーマです。 相変わらず法廷の描写には臨場感があります。 主人公のジュリアは冷静な第3者としてではなく事件にのめりこんで行きます。 そういう意味で静かに恐い話でした。正直もう少し自分の事と犯人とを切り離して考えたらいいのにと思いました。もちろんそれが無理なのも分かりますが……。 結末でジュリアがとった行動も理解はできますが、どうも良くない結果を招いたという感じがします。 統合失調症については詳しく書かれていて勉強になりました。 本当にこころの病気などで何が正しくて何が正しくないかが判断できない人が罪を犯したとき、どう扱えば良いのか、裁いて良いのか。本当に難しい問題だと思いました。 ただし専門家をも欺くような狡猾な詐病者なんてそうそういないでしょう。 | ||||
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本書は、『報復』『報復ふたたび』で日本でもベストセラーを記録したジリアン・ホフマンの第3作である。前作から3年の歳月を費やしたこのサスペンスフルな法廷ドラマの主人公は、前2つの作品で活躍したC・Jの後輩にあたるジュリア検事補である。 さんさんと太陽が降り注ぐマイアミの高級住宅地、コーラル・ゲーブルズで幼い子供3人と母親の一家惨殺事件が起こった。警察は傷を負いながらも生き残った父親デヴィッドを犯人として逮捕する。しかし、彼は人望の厚い優秀な整形外科医だった。しかも彼の国籍はフランス。難しい裁判が予想された。検察側は次期地方検事の呼び声も高い花形検察官リックを中心に裁判に臨むが、彼らは28才のジュリアを次席検察官として大抜擢する。 ところが、弁護側は、デヴィッドは「統合失調症」を患っており、事件当時「心神喪失」状態だったとして無罪を主張してきた。しかも彼には統合失調症の一卵性双生児の兄弟まで存在した。死刑を求刑し、訴訟能力のある反社会性人格障害のデヴィッドが、罪を逃れんとして詐病をよそおっているとする検察側。精神鑑定医を含めて真っ向から対立する弁護側と検察側。緊迫感のある法廷でのやりとりが展開される。 また、この裁判はジュリアにとって自身の悲劇的な過去と向き合うことを意味するのだった。15年前、兄により父母を殺され、しかもその兄は「統合失調症」による「心神喪失」状態で無罪となり、今は、ニューヨークの厳重警備病院に措置入院していた。 ここまで来ると本書はエンターテインメントの域を超え、社会に対する告発小説の色を濃くしていると言わざるを得ない。私は、かつてこれほど終盤での陪臣員の評決に注目した物語は無い。精神が健全か病んでいるかなどはほんの紙一重の差ではなかろうか。 | ||||
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本書は、『報復』『報復ふたたび』で日本でもベストセラーを記録したジリアン・ホフマンの第3作である。前作から3年の歳月を費やしたこのサスペンスフルな法廷ドラマの主人公は、前2つの作品で活躍したC・Jの後輩にあたるジュリア検事補である。 さんさんと太陽が降り注ぐマイアミの高級住宅地、コーラル・ゲーブルズで幼い子供3人と母親の一家惨殺事件が起こった。警察は傷を負いながらも生き残った父親デヴィッドを犯人として逮捕する。しかし、彼は人望の厚い優秀な整形外科医だった。しかも彼の国籍はフランス。難しい裁判が予想された。検察側は次期地方検事の呼び声も高い花形検察官リックを中心に裁判に臨むが、彼らは28才のジュリアを次席検察官として大抜擢する。 ところが、弁護側は、デヴィッドは「統合失調症」を患っており、事件当時「心神喪失」状態だったとして無罪を主張してきた。しかも彼には統合失調症の一卵性双生児の兄弟まで存在した。死刑を求刑し、訴訟能力のある反社会性人格障害のデヴィッドが、罪を逃れんとして詐病をよそおっているとする検察側。精神鑑定医を含めて真っ向から対立する弁護側と検察側。緊迫感のある法廷でのやりとりが展開される。 また、この裁判はジュリアにとって自身の悲劇的な過去と向き合うことを意味するのだった。15年前、兄により父母を殺され、しかもその兄は「統合失調症」による「心神喪失」状態で無罪となり、今は、ニューヨークの厳重警備病院に措置入院していた。 ここまで来ると本書はエンターテインメントの域を超え、社会に対する告発小説の色を濃くしていると言わざるを得ない。私は、かつてこれほど終盤での陪臣員の評決に注目した物語は無い。精神が健全か病んでいるかなどはほんの紙一重の差ではなかろうか。 | ||||
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凄惨な事件であれどうであれ、必ずといっていいほど「精神鑑定」があるのは日本でも同様。誰が犯人か? というスピーディーな通常のサスペンスを期待させるのではなく、この主題の意味を深く理解してほしいという作者の意図は、そのまま今後「裁判員制度」に直面する私たち日本人へのメッセージなのかもしれない。事件の被害者遺族の感情も大事、でも何を裁くのかということに直面すれば? これは新しい司法サスペンスの領域に踏み込んだ意欲作とみた。伏線があるので今後C.Jが戻ってくれば重層的で深みのある作品も期待できる。 | ||||
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