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砂の王国
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砂の王国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 61~67 4/4ページ
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前から気になっていた作家さんであったが今回初めて荻原作品を読んでみた。上巻だけの感想としては、細かいディテールや心情表現、リアリティ溢れる描写に圧倒された。様々な宗教の始まり方がどうであったのかを知りたくなった。人が何かに依存するという誰もが持っている無意識の心、それを意識させられた。荻原作品をさかのぼって読んでみようと思った。 | ||||
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徐々に不穏な空気に包まれ始める情景が目に浮かび段々読むスピードが上がっていった下巻。 意思を持たなかった教祖が意思を持ち始めた辺りから(最初から持っていた意思が表に出てきた)主人公は全てのことに気がついていく。しかし後戻りはできない。進む先は死。何もかもが信じられなくなっても自らの人生に幕を下ろさず生きていくという終わり方がよかったです。次はどの荻原作品を読んでみようかな! | ||||
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内容的には、よくあるような話で驚きもありませんが萩原調で面白く楽しく読めます。 しかし、意味深なキャラ設定してきたのに最後には全然といっていいほどに効果が出されることもなく 話は終わってしまう。 あれ?これって上中下巻の3巻セットだっけ?って思わせるほどの終わりでした。 すごくスッキリしない終わりで過去に彼の本を読んできた者としては最低の部類に入ると思います | ||||
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下巻はまだ読んでないですが、即購入しました。 荻原節は相変わらず炸裂。 台詞の言い回しや心理描写のうまさに、引きずり込まれるような世界観。 ホームレスのこと、なんでそんなに詳しいの?やったことあるの? ってくらい細かい描写。 荻原さんの書く小説は全部そうです。 取材力なのか想像力なのか、きいてみたい。 | ||||
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転落人生の仲間入りを果たした男が、これまでのスキルを生かして宗教団体を立ち上げるという話。同じテーマの篠田節子『仮想儀礼』が無茶苦茶面白かったので、その分、こちらが物足りなく思えた。 教団を立ち上げるまでのスピード感があまりなく、主人公のホームレス生活が細かく書かれているのは面白かったのだが、「宗教団体を立ち上げて、その後きっと失敗するんだろうな」と予測しながら上下巻を読んでいく間で、前段の部分に時間を遣いすぎている気がした。 どうしても比較してしまうので、著者には気の毒だけれど、『仮想儀礼』はあっという間に膨れ上がった教団が、最後は世間的からも追われて崩壊の道をたどるという落差が面白かったのに対し、こちらはその落差がそれほど大きくなかったので、こちらの気持ちがあまり高揚しなかったのかもしれない。 そうは言っても上下巻をすらすら読ませることは確か。「大地の会」のイケメン教組は、脳内で水島ヒロのイメージでした(笑)。 | ||||
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本書は、’08年3月号から’10年1月号まで「小説現代」に連載され、単行本化にあたり加筆・修正がほどこされた、上・下巻に及ぶ、荻原浩の過去最長のボリュームを持つ大作である。 ‘私’こと山崎遼一41才は、大手証券会社をクビになり、妻・美奈子に逃げられ、借金を重ね、住むところを放棄せざるを得ず、いまや所持金たった3円のホームレスになった。公園で出会った怪しげな占い師・錦織龍斎と行った浦和競馬場で大穴を当てる。それを元手に‘私’は「自分を路上に捨てた世間」に逆襲を誓う。路上で知り合った若い美形のホームレス・仲村を教祖に祭り上げて、龍斎と3人で新興宗教「大地の会」を立ち上げるのだった。 ストーリーは、落ちるところまで落ちた‘私’の路上生活の日常から始まり、ふたりとの出会い、「大地の会」の事務局長・木島礼次と名を変えてふたりを裏で操り、見る間に会員数を増やして成功への階段をひた走る姿が描かれてゆく。そして、創設者でありながら自分では制御しきれなくなった「大地の会」。やがて訪れる悲劇・・・。 ホームレスへの転落。実は空虚で実体のない新興宗教。積んでも積んでも崩れ落ちる「砂の楼閣」。一気に読み進めながらも、人生の成功・幸せってなんだろうと考えさせられる作品である。 本書は、随所に独特の“荻原節”“荻原テイスト”をちりばめながら、コピーライターという元職の才能をフルに発揮して書かれた、過去の全作品の“荻原エッセンス”がすべて詰まった集大成ともいえる、“荻原ワールド”の決定版である。 | ||||
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本書は、’08年3月号から’10年1月号まで「小説現代」に連載され、単行本化にあたり加筆・修正がほどこされた、上・下巻に及ぶ、荻原浩の過去最長のボリュームを持つ大作である。 ‘私’こと山崎遼一41才は、大手証券会社をクビになり、妻・美奈子に逃げられ、借金を重ね、住むところを放棄せざるを得ず、いまや所持金たった3円のホームレスになった。公園で出会った怪しげな占い師・錦織龍斎と行った浦和競馬場で大穴を当てる。それを元手に‘私’は「自分を路上に捨てた世間」に逆襲を誓う。路上で知り合った若い美形のホームレス・仲村を教祖に祭り上げて、龍斎と3人で新興宗教「大地の会」を立ち上げるのだった。 ストーリーは、落ちるところまで落ちた‘私’の路上生活の日常から始まり、ふたりとの出会い、「大地の会」の事務局長・木島礼次と名を変えてふたりを裏で操り、見る間に会員数を増やして成功への階段をひた走る姿が描かれてゆく。そして、創設者でありながら自分では制御しきれなくなった「大地の会」。やがて訪れる悲劇・・・。 ホームレスへの転落。実は空虚で実体のない新興宗教。積んでも積んでも崩れ落ちる「砂の楼閣」。一気に読み進めながらも、人生の成功・幸せってなんだろうと考えさせられる作品である。 本書は、随所に独特の“荻原節”“荻原テイスト”をちりばめながら、コピーライターという元職の才能をフルに発揮して書かれた、過去の全作品の“荻原エッセンス”がすべて詰まった集大成ともいえる、“荻原ワールド”の決定版である。 | ||||
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