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機龍警察 自爆条項
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【この小説が収録されている参考書籍】
機龍警察 自爆条項の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.59pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 41~42 3/3ページ
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| 二巻目はヒロインである元テロリストのライザを中心にした物語だ。物語がやっと動きだした、というより、前作が大まかな登場人物の紹介でしかない。一巻目を読んで、二巻目がただ凡庸な政治ドラマやアクションを展開してお茶を濁すようであれば二巻目のレビューはたぶん書かなかった。 今作で展開されるのは、国際的な陰謀の中で展開されるライザの物語。 ライザの過去がしつこく綴られる。ほんと、しつこい程に。正直冗長だし、第二章など過去回想に過去回想が重なり、読んでいて時系列が混乱した。またクライマックスの襲撃シーンも敵味方が入り乱れて少々混乱する。もう少し整理すればいいのに。 タイトル「自爆条項」が意味する非情な内容も明らかにされる。 それに何の躊躇もなく同意するライザの救いようのない内面が示される。 しかしすべての不満はラストのシーンで報われる。 不思議な読後感だった。ライザと緑が和解する訳でもないし、ライザが本当に救われることなど有り得ないとわかっているのに。だがそれでも、読んだ後爽やかな気分になった。 細かい所を云えばキリがない。だがライザにしっかり感情移入出来るようであれば、確実に感動するだろう。三巻を熱望しています。 | ||||
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| 前作と変わらぬ引き締まった文体ながら、今度は自在に流れるように綴られて、物語の進行と読み手の想像をたやすくしている。 人、組織、モノがリアルに描き込まれて、実在の世の中のように複雑な物語空間が動き出す。しかもそこに特有の緊張感が張り詰めている。 新刊案内には「活劇」とあるが、活劇の枠を越えて一般性を持つ。格が違う。 犯罪によって止まる時間。止まった時間に張り付いて徐々に遠のいていく死者達の像。生きる者の孤独(32頁)。 「憎悪の相似がそこにある。己の罪が無限に連なって見える世界。永遠に抜け出せぬ罪の連鎖だ。」(76頁)。罪の暗闇へのまなざし。 中でも第二章は、極限の葛藤と懊悩を見事に言語化していて、素晴らしいと思う。 一人一人が心の底にしまい、背負う憎悪と罪。それを矜持に転ずる力動。力が絡み、もつれ、破壊し、世界を動かす。 自由とは何か。 本当の裏切り者とは何か。 作品世界が大きく動きはじめたと感じる。連作が発展することに期待したい。 月村了衛『機龍警察 自爆条項』 早川書房 二0一一年九月二十五日 初版発行 | ||||
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