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少女不十分
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少女不十分の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全119件 41~60 3/6ページ
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この作品はいままでの西尾先生の作品のように 戯言遣いも請負人も殺人鬼もでてこない。 現実に存在する「普通」の人間ばかりだ。 だが、西尾先生の根幹のような雰囲気を感じさせる作品だった。 この作品の主人公の体験が今までの 戯言、世界、物語シリーズの完成に繋がっているような気がする。 | ||||
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タイトル通り、後半まで続いていく不気味で平板気味な文章は全て最後のオチの為に用意してあると勝手に解釈しております。ある意味売れ線やら読者に対する親切さ、売れるためのルールが(多分意識的に)無視されており、読者や既存のHow toに対しての挑戦状的な意味合いも感じられます。特に、自分で小説を書いた人は「おおっ」と苦笑い(取り様によっては作家として致命的な痛手となる手法をわざと選択している箇所が散見されるため)してしまった所もあるのではないでしょうか? いずれにしても賛否が真っ二つに分かれるような作品になるのは間違い無いようです。 最後に出て来た編集者の新人ってもしかして…という勘ぐりを入れたくなるような括り方もナイスですね。 | ||||
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戯言シリーズ、物語シリーズ、世界シリーズなど 西尾維新作の本をたくさん読んできましたが 今作はその集大成のような物語でした。 最初、本書を読み始めた時に いつも異常に回りくどい文章が多く あれ?テンポ悪いな と思ってしまい、途中で読むのを断念しようか悩んでしまいました しかし、テンポの速さ、締めの爽快さを演出するために わざとやっていたんじゃないの?と思うほど、後半から面白くなっていきます。 実際に、読んでいた時のスピードで言えば前半と後半で比べると倍近く違いました。 特に、西尾維新の本を読んできた人にはオススメです。 「この本を書くのに10年かかった」 という西尾維新の言葉の意味がよくわかります。 ぜひご一読を | ||||
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散々レビューなどで読みにくさが挙げられていますが、予想を超えて本当に読みづらいです。 中盤までのテンポはハッキリ言ってしまえばクソです。 しかし、そのテンポの悪さを越えてしまえばグングン読み進めることができます。 中盤以降は本当に面白かったです。 一番ビックリしたのは、あんなにダラダラ引き延ばしたのに終わり方が完璧に近いくらいに綺麗であったこと。 加速した物語が大きく弧を描き、次第に緩やかな動きになりピタッと静止する。 そんなイメージが実にあっていると思います。 ツッコミ所と言えば… この本を書くのに10年かかった。 納得ですが、この本の内容自体は西尾先生初期の頃からかなり完成していたのでは…と思ってしまいますね。 締めが締めだけに…。 | ||||
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話としてはあまり山もなくとろとろと進む印象が強いです。 まどろみのような何でもない話なので 普段の西尾維新とは違うなあと思ったのですが 終盤でUに向けて語られることや主人公の想いは 全てが語られているわけではないのでしょうが、西尾維新作品のテーマです。 しかも『そうだったの?!』と驚くようなテーマではなく 『あ〜』と納得し重みを感じることができ、文字にして見せられたことで 感じていたことを漸く実感したのだなあという気持ちになりました。 オチはいつもの西尾ですが、語られたテーマを踏まえて読むと ああやっぱり西尾だ素敵だなあと笑ってしまいました。 西尾維新作品をあらかた読んでいて、尚且つそれらに感慨がある方は読まれてもよいのでは。 初めての西尾には向いていないと思います。 この8年程西尾作品を読む中で 「おもしろいのだけれどこの人は何を考えているのだろうなあ?」 という疑問を感じていたのですが、少女不十分でそれが少しでも見えてわたしは満足でした。 | ||||
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一目見てこれは面白そうだと感じました。話の進展がしづらい内容にかかわらず、先が気になる、展開を読ませない展開など、とても素晴らしい作品でした。他のレビューを見ていると、話が進展しなくて苦痛だったなどの意見が多いように感じましたが、全然そのようなことはありません!というかそれを苦痛だと思う人は、西尾作品そのものに向いてないのでは…。言葉遊びは少ないですが、これこそ西尾維新の本領だと思います。買って損はない…否、買わなければ損。値段は\882と高いですが、まぁ講談社だから多少高いのは仕方ないとしても、買うだけの価値はあると思った作品でした。評価は、十全にして大満足。☆5です。五体満足でした。用法が間違ってる?いいえ、言葉遊びです(^_^メ) | ||||
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私個人としては「類を見ない傑作」という評価です。 しかし読了後レビューをチラリと読んでみて、思いの外低評価が多いという事に驚きました。 そんな私も、読み進めている最中は「内容が重い」「読みづらい」という印象を持っていました。 そして読み終えた今だからこそ言える事なのですが、 「そのノンフィクションであるが故の倦怠感、読みづらさすら伏線だった」という事。 読了するとそれが分かります。 分からない人は時系列をよく考えて欲しい。 少し言い過ぎましたね。 | ||||
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ここにひとりの作家がいる。デビューから10年が過ぎた三十路の作家だ。速筆で知られ、出版すれば十分な売上を計上する。売れっ子作家と言ってもいいだろう。しかし彼には、いまだ小説を書いていると言う感覚がない。 それには理由がある。そのきっかけは、大学在学中の彼が、小学生の少女がトラックに轢かれ木っ端微塵になるのを見たこと…ではなく、そのときに轢かれた少女の連れの少女を見てしまったことである。その少女、あえてイニシャルで書くが、U・Uとに関わったことが、彼の中にある感覚を植えつけ、作家にさせたのだ。 私小説風に、作家となるきっかけとなった一週間の出来事をつづった作品なのだが、極めて狭い範囲で、主要な登場人物も二人しかおらず、異常な状況の平凡な時間がダラダラと綴られるだけなのだが、妙に読ませる。 何が読ませるかといえば、主人公である作家の10年前の姿だ。いくら大学生で作家志望者だったとはいえ、種々の選択の中には、より平穏な選択があふれているのである。それなのに、もっともありえない選択肢を選び続ける。そう、選び続けるのだ。その姿勢が、作家とはこういうものなのだよ、と言っているような気がしなくもない。 いやまあ、もちろんタイクツでつまらないと思う人もいるとは思うのだが、作者のファンであれば、最後の収束にはそれなりにスッキリするであろう。オチがないといいつつ、その時点での主人公は知らなかったから嘘ではないわけだが、過去と現在をつなぐオチはしっかりとあるのだ。 作品を総括すれば、こうすれば作家になれるというわけではなく、こうしてしまう人間が作家になる、ということなのかもしれない。 | ||||
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原点回帰と銘打ってはいますが回帰じゃありません。完全に新境地です。 確かにレビューの通りテンポは悪いです。しかしそれはわざとやっているのでは?とか思ったりします。 体験談としての話を本にまとめようと言うのですから西尾維新が得意とする言葉遊びは大変少ないです。殆ど皆無と言っても過言じゃないと思います。だってそれを入れる隙間が無いんですもん。 「この小説を書くのに10年かかった」という文句の通りこの本は作者がデビューして10年の節目の作品です。だからといって本人の体験談だとは限りません。 このレビューが役に立つかどうかはわかりませんが、かなり人を選ぶ作品であることに間違いはないので、店頭で立ち読みしてから購入することをお勧めします。 | ||||
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参考書などを読んでいる方が面白く、小説など読まないで生きてきましたが、この本を読んで痛く感動しました! 語り口がとても面白く、全体の構成もよく考えられていると思いました。他の方が言うように、ややくどくどと書かれている感もしましたが、やはりあの書き味があってこその「少女不十分」だと思います。 文章表現や小説中の様々な仕掛けなど、小説全体を通して西尾維新の才能を感じずにはいられませんでした。 素晴らしい小説に出会えたと思っています。 | ||||
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いろいろと騙されました。内容もグダグダです。 長ったらしい一人語り、遅い展開、西尾維新の描くいつも通りの一人称。 でも、それが西尾維新の良いところなんです!!!! …いやぁ、見てる間はちょっとくどいかなーと思ってたのですが、 最後の最後のシーンで作者に上手く言いくるめられてしまいました。 この方の他の作品を好きな方は、読んで損はしない、なんだかんだ楽しめると思います。 逆に、嫌いな方はやっぱり損をして、楽しめないと思います。 いつもの西尾維新さんの作品です。 | ||||
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私小説風のフィクション作品だが、著者と同年代の作家である主人公の数年の執筆活動における 心情の変遷や作家としてのスタイルなど、リアリティもって読めるところもあって興味深い。 基本的に主人公の1人称で語られていく心情吐露という方式で、読み味としては結構冗長になる ところも多い。 ただし読み進めていくうちにじわじわじわじわとおもしろくなっていく。 短いぺージ数だが、弱火でことこと煮込むような、ゆっくりとラストのカタルシスに向けて展開する作品。 | ||||
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本書は、作家志望の大学生(男)と異常な人格の小学4年生(女)の奇妙な数日間の物語である。 文章の「くどさ」は筆者の一大特徴になっており、そこが気に入らなければ本書は薦められない。ただ、文学青年(一昔前の文学青年とはかなりイメージが違うが)が、少女に翻弄され、少しづつストックホルム症候群(少しネタバレ)的になっていく様がねじり曲がった文体と妙にマッチし、評者にはなかなか面白かった(こう書くと「谷崎?」と思われる方もいるかもしれないが(いないか?(笑))雰囲気は全然違う)。 最後のオチは少しよけいかな。 | ||||
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執筆に10年かかった小説らしいですけど、最後を除いてこれを小説と思えるものではありません。 しかしさすが10年かけてかいたと宣伝しただけはありますね。 この10年かけて書いたという宣伝文句が最大のポイントだと思います。 内容は相変わらずダラダラ長い文章で説明が多く、かといって化物シリーズのような笑ってしまうようなやりとりがあるわけではありません。 ★3つといいたいところですけど、僕は最後まで西尾さんの手に平の内の上で踊っていたみたいなので★4つにします。 この作品は西尾さんの作品を知っている人が読まないと面白くないと思います。というか知らない人にはただの書きたいことただ綴っているだけという印象のまま思わってしまいますね。 | ||||
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後書きの最後にも書いてある「この作品を書くのに10年かかりました」とは一体どういうことなのか・・・。 ストーリーもあるし、西尾維新らしい描写も普通にある。落ちもある。西尾維新好きなら読んで損はないし、面白かった。しかし、「この作品を書くのに10年かかった」と言われると浦賀和宏の作品のような「ノンフィクション風のフィクションか」という読後感ですませることのできない・・・不思議な作品です。 | ||||
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本題に入るまでのくだりが非常にしつこく飽き飽きでした。 入ってからも、一挙一動で1P使う感じで非常にくどくどくどくど。 1/3とか1/2を過ぎたあたりから展開も早くなっていき、面白くなってきました。 最終的には「なかなか好きかな?」とも思える。 フィクションにしては展開が幼稚だけど、それでも少女が可愛い・・・。 ひとつ言えることは、表紙が気に入ったから買う!は間違いですね。 | ||||
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少女不十分 西尾維新 著 2011年発行 少女×拉致×監禁 奇妙で不自由な共同生活が始まった。 * * * こ れ は ! 西尾維新の中でも、なかなかの問題作と言えるでしょう! 帯にある『この小説を書くのに、10年かかった』は嘘ではありません。 不思議と読後感はワクワクする、何とも不可思議な小説でした。 | ||||
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ある意味一つの集大成だと思います。 この作品は西尾維新の生き様がそのまま反映されている気がします。 とりあえずは読んで好き嫌いが別れる作品だとは思いますが私は西尾維新らしい作品だと思いますので★5にします | ||||
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まあ、タイトルの通り。 化物語や戯言を読んで西尾ファンになった方にはなかなか受け入れにくい作品なのではないだろうか。 ただ個人的には西尾維新の集大成という肩書は決して大袈裟ではない出来だったと思う。 これはただの自叙伝ではない。(というか、ノンフィクションだったら困る) 主人公の人物像は西尾氏本人の投影には間違いないけど。 小生、西尾氏の著作はほぼ全て読了しており、おまけに少年ジャンプの例のマンガも毎週楽しみに読んでいるような「信者」に該当してしまう部類の人間ではあるが。それでも「ニンギョウがニンギョウ」を傑作だったと評するつもりはない。(アレはアレで味のある作品だが) それでも、これは傑作であった、と評するに値する読後感。 最初だけ読んで星ひとつの評価つけてる方は、せめて最後まで読んだうえで駄作かどうかを判断してほしいところ。 それでも星一つをつける人はたくさんいるでしょうけどね。エンターテイメントとしてはそこまで優れている作品ではない。 それでも傑作。くどいようだけど。 「信者」の贔屓目と受け取られたとしても、星5つをつけさせていただくこととする。 | ||||
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この作品をお勧めできるかと言われると難しいものがある。おそらくこれは読者のために書かれた小説ではない。著者が自身のために書いた小説だ。 過去の作品について「100%趣味で書かれた小説」というようなことを西尾維新は言っているけれど、これを読むとそんな話はたわごとだったことがよくわかる。読者をいかに楽しませるかそれを常に念頭に置いて書かれてきたのが西尾維新のこれまでの小説だ。しかし、西尾維新はこの作品でエンターテインメントを放棄したのだと思う。 読者を楽しませるというと聞こえがいいが、それは読者に阿ることでもある。プロット、展開、描写。そういうあらゆるものを駆使して読者に媚びるているとも言える。それはおそらく書き手にとっては時に堕落に感じる時もあるのではないだろうか? 面白いプロットを立てない。意外性やスピード感を持たせない。会話も楽しくしない。読者が何を喜ぶかを知っている西尾だからこそ、そういうものを全部禁じ手にして封じた。 阿良々木暦にはあんなに感情移入出来るのにこの少女不十分の主人公には全く感情移入できない。それは小説にとって物凄く不利な状況だ。そしてこれまでの作品を見る限り明らかに感情移入を計算ずくでコントロールしてきたはずである。なのに今度の主人公には全く魅力を感じない。何故か? それはわざとやっているとしか考えられない。 西尾維新がエンターテインメントを放り出して掴み取ろうとしたのはリアルであることではないか? 結果として浮き彫りになったのは彼のよそいきでないパーソナリティだと推測している。 ボクはこの小説を読んでロバート・デ・ニーロの監督作品『グッドシェパード』を思い出した。そのカラカラに乾いたドライさと、観客に媚びないリアリティはとても似ているとボクは思う。 小説家西尾維新について深く知りたいのであれば、極めて貴重な小説だが、エンターテインメントとしては大変退屈だ。一点だけ言いたい。最後の最後に用意されたオチは小説として成立させるためのギリギリの保険だったのかもしれないが、そんな言い訳をする位なら……と思えてならない。 | ||||
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