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無罪
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無罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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この手の小説って必ず「加害者視点が足りないと文句つけるアホがいるんだよね。 加害者が悪く書かれると怒る奴w その手の読者は、多分シンナー覚醒剤通り魔の同情的エピソードがない!と不満もらすだろうね。 本書は二通りの加害者をリアルに描いているわけだけど、正直我が子を殺めた香織への共感が全く持てなかった。 鬱になり思い悩み愛する娘と息子を殺す、自分は死にきれず、、ここまではまだわかる。 無罪になってしまったことで、多分彼女はより苦しんだと思う。 でもさ、再婚して子供つくっちゃうかね? 節操ないというか、普通セックスすらできないだろうよ心境的に。元の亭主は妻に二人の子供を殺されておそらく一生再婚せず一生苦しんで生きる、なのに香織自身は周りに迷惑かけながら自殺するでもなくちゃっかり子づくりして旦那に言われるがままとりあえず産んでまたゴチャゴチャ自殺未遂やらなんやら、同情の余地ないわ。 シンナー中毒で殺しまくってる犯人、よくあるよねこの手の事件。 まぁ小説だから遺族が加害者殺してハッピーエンド、は当然無理として、クソ裁判官が恩情判決下した加害者に殺される結末があれば読みたいね。 この作家さんの本は初めて読むけど、インテリぶって加害者を美化して根拠のない性善説唱えて綺麗事ばかり抜かす作家が多い中、 なかなかおもしろいお話を書く人だなぁと、また別の本も読もうと思う。 | ||||
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その存在の是非が問われている刑法第39条をテーマにし、 加害者と被害者の遺族の心理を赤裸々に描いている。 個人的には39条によって無罪となった加害者とその関係者の 事件後の行為にはまったく賛同できないし、被害者の遺族が 「やられ損」となってしまうことにも納得できない。 ただドキュメンタリーではなく物語として書くならラストは ああいう風にする以外ないのだろうが、好みではないラストに 減点1。 | ||||
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この小説の核にあるのは刑法第39条である。 が、物語は4人の視点で進む。愛する息子と妻をシンナー中毒の通り魔に殺された新聞記者の小坂、2人の我が子を殺めながらも心神喪失で無罪判決を受けた香織、香織の夫である大学准教授の平沼、香織の元姑である貞子、と。他にも貞子の夫、息子(香織の元夫)、平沼の両親などが登場するが、そうした登場人物の心情がいずれも迫真的に描かれており、読む者をぐいぐい引き付け、意外なラストへと誘(いざな)う。どの登場人物にとっても決して救いがありそうにないので、一体どのように終わるのだろうと思っていたら、微かではあっても未来に明るい光が射し込んでいたので、ほっとした。 これまで刑法第39条を扱った小説やドラマ・映画と言うと、犯人がいかに心神喪失(あるいは心神耗弱)を装って刑を逃れるか、という作品が多かったように思う。いわば、刑法第39条に対して斜めから切り込んだ作品である。それに対して、この作品は、被害者と加害者、双方の苦悩と葛藤を描き、刑法第39条の問題に真正面から迫っている。特に、心神喪失によって無罪判決を受けた人間を主人公の1人に据えたのは新鮮であり、始めてではないかと思う。 読む者に否応なく刑法第39条について考えさせる力を持った傑作である。 | ||||
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