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開かせていただき光栄です



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開かせていただき光栄ですの評価: 4.24/5点 レビュー 34件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 1~20 1/2ページ
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No.27:
(5pt)

まるで18世紀当時に描かれた海外小説のような雰囲気

18世紀のロンドンが舞台。
解剖は神への冒涜とされる時代に、世間の偏見に晒されながらも解剖学の発展のために尽力する、解剖学教室の教授と弟子たちを中心に巻き起こる殺人事件の物語です。

海外作品はよく読むのですが、どれだけ読んでもカタカナの人名には未だ慣れず、覚えられるまで読み進めるのに時間がかかることがあります。
しかしこの作品は日本人作家だからでしょうか、私のような日本人でも読みやすいように、立場が同じために覚えにくそうな5人の弟子にはそれぞれ、美形、画家、饒舌、肥満、骨皮といった特徴を与えて覚えやすくしてくれているので有り難かったです。

そして現代の日本人作家なのにも関わらず、まるで18世紀当時に描かれた海外小説のような雰囲気が随所に感じられたのには驚かされました。
陰鬱で猥雑な街の描写が生々しく、特に「臭い」に関しては思わず顔をしかめてしまうほどリアルに感じられました。
当時の世相などをかなり細かく調査されているであろうことが窺えるので、とても丁寧に描かれている作品かと思います。

解剖教室の面々、詩人志望の少年、盲目の治安判事、男装の職業婦人などなど、視点が次々と切り替わる構成なのですが、ほぼ毎回ものすごく続きが気になる展開になったところで次の視点へと移るので、続きが気になりすぎてどんどん先へ先へと読み進めたくなるやり方が凄く巧いです。
そして展開が二転三転していって、最後にまた大きくひっくり返してくれたのが大変に見事でした。
悔しいかなまんまと騙されてしまいました。

唯一の不満点といえば、人物造形や描写は優れていて人物像は頭に思い浮かべやすいものの、あまり感情移入できる人物がいなかったところです。
でも、誰にも共感できないからこそ、誰もが怪しく見えたので、結果良かったのかもしれません。

希望があるのにどこか物悲しい、独特の読後感も良かったです。
続編があるようなので読んでみようと思います。
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)Amazon書評・レビュー:開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)より
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No.26:
(5pt)

ワクワクする

シリーズだい2弾も読みたい
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4150311293
No.25:
(4pt)

国産の非常に読みやすく面白い海外ミステリー

18世紀のロンドンを舞台にした解剖医と弟子たちを中心に繰り広げられるミステリー作品。作者の時代考証の緻密さがリアリティを高めており、かつ日本人の作者である事が、海外文学の翻訳では読み取りづらい細かいニュアンスを、読みやすく伝えてくれている様に思う。 時代、国の違いにより異なる背景や価値観を上手くミステリーに繋げ、なおかつ読み進めている最中に「あれ?なんか楽しく歴史の勉強が出来ているのでは?」と感じる程に詳細に描かれる情景描写。ただ、美しい終わり方に安易に共感してしまうのも怖いなとは思う。
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)Amazon書評・レビュー:開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)より
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No.24:
(5pt)

まず実在の解剖医「ジョン・ハンター」について知ってから読むといい

文句なく素晴らしい!!!でもこの本は実は一度途中でやめてた。それというのもやはり皆川さんの描くペダンティック的文体(悪口ではないつもり)には、描く世界の前知識がないと若干辛いのですよ。ところが奇しくも「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」を読んだ後に読み返し始めたら、面白いこと面白いこと。本作の主人公ダニエル・バートンは明らかにジョン・ハンターがモデルであり、実在の彼を取り巻く人々、兄や最愛の弟子たち、そして当時の習俗がこれでもかと描かれており、伝記を読んでいた身としてはあちこちでニヤニヤできるという。いやホント、まずジョン・ハンターについてしっかり知識をつけておくことで本書を読む楽しさが何倍増にもなるのでオススメですよ。
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)Amazon書評・レビュー:開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)より
4150311293
No.23:
(5pt)

今年一番の出逢い(まだ3月ですが)

非常に満足度が高い作品でした。読んでいる時は、英国の翻訳物を読んでいる様な感覚でした。ミステリーの内容も細かな伏線や描写丁寧ですし、それ以外の描写も細やかで、映像が目に浮かぶようでした。続編もあるそうなので、今から読むのが楽しみです。
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)Amazon書評・レビュー:開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)より
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No.22:
(5pt)

続編も、読みたくなります。

猥雑で騒々し18世紀末の魅力溢れるロンドン。皆川博子の紡ぐ物語にすぐさま引き込まれて、読み終えるのが惜しいくらい。皆川作品のなかで、まずお勧めしたい一冊。
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4150311293
No.21:
(5pt)

これを80歳で書いたの?驚異的です

まず、18世紀末のロンドンを舞台にした作品を日本人が書いているという感覚が全くしない。
読んでいて感じるのは「翻訳本」のそれの感覚でありなぜかこの18世紀末のロンドンの光景や風俗が極めて生き生きと瑞々しく伝わってくる。
そしてこれを1930年生まれの女性が書いているという驚くべき事実。
これは一体どういうことなんでしょうか。
実際に書いていた時期がいつなのかは分かりませんが刊行されたのが2011年なので・・・皆川博子という作家は化け物のような人ですね。
今まで全く知らなかったのはこれは無知の極みですね。
本当に驚きました。

本書で最も面白いのは、盲目の判事を登場させているところ。
この判事が「捜査」をしていくわけですが、助手の力を借りつつもその言葉と自分の感性をすり合わせながら盲人ならではの嘘と真実の見極めを耳で行っていく。
その様子はまさに、文字だけでしか現状を知りようがなく実際にその場面を観ることは頭の中で想像する以外ない我々読者との状況と酷似しているため極めて身近な存在として感じざるを得ない。
こういった登場人物を中心に配しながらも、肝心の事件の中心はもちろんこの判事ではない。

18世紀末にはまだ気持ち悪がられ理解されない職業であった「解剖」に携わる個性的な面々たちがこの物語の主人公だ。
そこに筆一本でなんとか人生を切り開いていこうとしていた一人の才能あふれる青年が絡んでくる。

各々の立場で全く違う景色が繰り広げられそれが一つの物語の中でうねり絡み合う。
現状の維持、金銭の貸借、過去の遺恨、未来への希望、現在への絶望、
全てが絡み合い素晴らしいひとつのミステリーに仕上がっている。
ただ、これをミステリーという枠だけで捉えようとするとかなり無理がある。
多くの登場人物のあらゆる感情が一つの事件に集約され昇華する素晴らしい物語。
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)Amazon書評・レビュー:開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)より
4150311293
No.20:
(5pt)

レベルの高いミステリ、エンタメ作品を探す方へ

"『あるべき答はわかっている。どういう状態になろうと、大切だ。そう答えれば、世間は満足するだろう。だが、私はそういう事態になってみなければ、自分の気持ちがどう動くか、わからん。不憫で愛おしく感じるか、それとも逆か』"2011年発表の本書は第12回ミステリ大賞受賞作にして、緻密な設定に裏付けられた極上のエンタメ作品。

個人的にはあまりミステリを読まないのですが、『メタルギア ソリッド』シリーズで知られるクリエイターの小島秀夫が紹介、絶賛していた事から興味を持って手にとりました。

さて、そんな本書は18世紀ロンドンを舞台に、外科医ダニエル(と住み込み弟子たち)の解剖教室にあるはずのない屍体が発見されるところから物語が二転三転していくわけですが。ミステリとしての謎解きの前に関心したのは【時代設定としてのロンドンの都市の描写】当時の政治状況から風俗まで丁寧に解説されていて、流石の大ベテラン作家らしさを感じました。

また、その上でミステリとしても文句なく面白く、約500ページと割とぶ厚めの作品ですが、ほとんど無駄なく、また途中で中だるみすることなく(ユーモアを交えつつ)【疾走しながら伏線回収していく】映像的な気持ち良さがあって、それにラストのまとめ方の巧さも加わり、これは確かにミステリ大賞受賞は納得だな!ミステリ初心者の私でも思ってしまう読後感でした。(続編も手を出そうかな。。)

レベルの高いミステリ、エンタメ作品を探す方へ、またBL要素のある作品好きな方な貴女にもオススメ。
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4150311293
No.19:
(4pt)

Kindle版で再読。

未読状態だったので開いてちょっと読みだしたらすこし記憶が戻って面白くなってきて読み終わした。
エドとナイジェルの隠し事が続編の「アルモニカ・ディアボリカ」とごっちゃになってなかなか面白かった。
紙版で続編も読んだが、解剖教室の状態とか町中がちゃんと非衛生的な描写で面白い。
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4150311293
No.18:
(5pt)

登場人物が多すぎと思ってしまってこの本を見逃したら台無しです

わたしも最初のページを見て「登場人物多くね?」と思ってしまい、前半だけ見ますと、どう見ても五人の弟子の中エドとナイジェルだけ必要ではないか、と疑問を出したんです。
しかし後半になると、ダニエルと弟子間の情に感動され、その考えが間違いだと確信しました。
こんなにキャラがいたにもかかわらず、登場人物の印象を深く読者に残ったことこそがこの本の醍醐味だと思います。
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4150311293
No.17:
(4pt)

最後まで読んでまた読み返す

舞台はイギリス。日本の作家が外国を舞台に、
外国人を主人公として小説をかくことほど
眉唾なものはないと思っていましたが
(その逆もまた然り)
そのような懸念も吹き飛ぶ良作でした。

最後にどんでん返しのストーリーはもちろんのこと、
当時の警察組織がまだ今のように
確立されていなかったことや
当時本屋での書店での装丁のあり方についての記述など
この本を読まなければ知らなかった知見にも出会えました。
また補足として個人的にネットで調べると
この時のイギリスでは15才くらいになると家を出て
下宿先で奉公しながら生活することも珍しくなかったようですね。

なかなか犯人の“は”の字も見えず
展開にはじれったさを感じ、出てきた人皆が怪しく見えてきてしまいました。
が、ラストがわかればまた初めから読み返したくなるような
細かい伏線がたくさんあり、またもう一度楽しめます。

現代では医療技術も発達しているため、
逆にまだ聖書や神を信じることがごく日常的であった当時だったからこそ
物語の構想は成立したと思います。

退廃的でどことなく耽美的な世界をとくとご覧あれ。
ダニエル先生をはじめ、登場人物も魅力的でした。
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4150311293
No.16:
(4pt)

おもしろい、けど食事前には読みたくない(笑)

少年十字軍、海賊女王で皆川作品を挫折しかけ、最後に評判の良いミステリーを読もうと思ったわけですが、結果的に読んで良かった。
本場イギリス人の作家でも描ききれないのではないかと思う世界観と、全体的にダークでグロテスクな雰囲気なのに
コミカルな登場人物のおかげで重くなりすぎていないのが良いです。
最後まで全員怪しく思え、そうだったのかーと思わせて最後の最後にどんでん返し――読んでいてとても楽しかったです。

ただ、この作者の徹底した時代考証と容赦のない描写(特に臭い)は――もちろん技術としては良いんでしょうが――
今までに抱いていた”中世ヨーロッパへの憧れ”のようなものを悉く打ち砕かれるような感じで、私には少し毒気が強すぎるというか、少々苦手な部分です。
また、グロテスクな表現(人体解剖シーンはもちろん、犬に人の脂肪を食わせるetc)と、僅かですがBL要素を匂わせる部分があるので
そういったものが苦手な方にはオススメできません。
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)Amazon書評・レビュー:開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)より
4150311293
No.15:
(5pt)

素晴らしい

初めて著者の作品を読みましたが、 内容に引き込まれていきました。 18世紀のロンドンを舞台とした内容で、 解剖学というあまり表には出ないような分野。 その舞台で起こるミステリー。 素晴らしいの一言です。 続編はまだ読んでいませんが必ず読みます。 この本に出会えてよかった。
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4150311293
No.14:
(5pt)

知ることが出来、光栄です

Kindleポイント還元に惹かれて購入していたのを やっと読みました。 この方の本、初めてです。 なんだか壮麗で、とっても美しくって、優雅な感じで。 中身は全くの逆なのですけども。 決して読みやすい文章ではないですけども それなのに一気に読まさせてくれる、 ぐんぐん引っ張ってくれる感じに、惹かれました。 面白かったです。 好印象です。
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4150311293
No.13:
(5pt)

グロテスク

表題の通り、グロテスク、としか表現のしようがありません。
でも、とてもお気に入りです。
最初のページから腐臭が漂ってくるのですが、最後まで読み通すと、なんというか・・・青春ロマン?みたいな。
びっくりデスわ本当に。これを描いた方が80歳過ぎであるなんて。予備知識無しで読んだんですけど、本当に腰が抜けました。
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4150311293
No.12:
(5pt)

当時の出版事情やコーヒーハウスも、手に取るようなリアルさで…… 久々に完徹一気読み。

解剖教室の「ルパートの王子の暖炉」なる仕掛けの物体から想定外の死体が出現。
その導入部に、何とな〜くエラリー・クイーン『フランス白粉』や『ギリシャ棺』的な雰囲気を感じ……

場面切り替わり、古語を操る天才少年:ネイサンが登場、新たに発見された十五世紀の詩編を携え、ティンダル書店の扉をくぐり……
折り丁、仮り綴じ、高価な製本装丁 といった当時の出版事情も興味深く。

はじめ、並行して語られていた両者が、1点に重なり……

四肢切断遺体で発見された少年。
関係者(人一倍頭の切れる美青年と、その連れ)によって、何重にも巧妙に重ねられるフェイクとミスリード。
「なぜ? …何のために??」
読み進むうち、その謎のベールが1枚剥がれたと思いきや、下から現れるのは「次なるフェイク」。

そんな「虚言と捏造のミルフィーユ」状態な事件に、終始真摯に・どこまでも忍耐強く取り組み続けた
盲目の慧眼判事と、正直者の外科医。
↑ 冷静でクレバーなこの年長者二人の功績は大きい☆☆ と映った。

ちょっと“ブラウン神父とワトソン先生がコンビになったような感じ”??
若造たちがさかんに裏工作に走ってる事件に、信頼感と落ち着きを醸し……
渋くて◎。

本文433頁、一晩完徹でノンストップ一気読み。
この牽引力は、数年ぶり。
(自分的に、『天地明察』以来の出来事で)
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No.11:
(4pt)

ミステリ初心者

ミステリは嫌いなのであまり読みませんし、途中でよく投げるのですが、
この本はそれ以外の内容で読むことができました。

ダニエルの愛弟子2人同士の話のかけあいです!
微妙に同性愛の雰囲気をかもしだしてていました。

それだけで十分だったのですが、期待に応えてついに出てきました。
そんなシーンが!皆川先生は私のような読者が読むことを意識していると思うので、
臆せず書きます。

質問とネタバレですが、
エドとナイジェルは店で寝ちゃっていたのでしょうか??

タイトルの意味?が言い換えだとしって驚きました。
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No.10:
(4pt)

続きが楽しみ

友人にすすめられ、ずっと読みたいと思っていたのがついに文庫に。

登場人物の多さに慣れるまでがちょっと大変でしたが、
ミステリとしての面白さはもちろん、18世紀のロンドンの雰囲気にひたりながら堪能しました。
死体解剖の部屋もロンドンの街も、臭いはすごそうですが……。

続編「アルモニア・ディカボリカ」が出たので、こちらも読もうと思ってます。
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4150311293
No.9:
(5pt)

恐るべし皆川博子!

この人の作品を初めて読んだのは「聖女の島」で、頭をガンと殴られたような衝撃を受けた。
以降、皆川ファンを自認している自分だが、今作は特に面白かった。

18世紀ロンドンの解剖学や裁判制度など、一般の日本人はろくに知らないような世界を舞台にしながら、決して説明的ではなく、ユーモアあふれる登場人物の言動で自然に物語世界に惹きこんでいく。次々と湧いていく謎、そして時代背景を見事に生かした後半の展開、爽やかなラスト。

このたびこれが第12回本格ミステリ大賞に選ばれたと聞いたが、それも納得できる極上のミステリだ。

未読の方はぜひ読んでほしい。
そして、この作者を知らなかったというアナタ。
皆川博子がこの作品を出版したとき、80歳を超えていたという事実を知れば、きっとこのレビューのタイトルと同じように思うこと間違いなしだ。
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4150311293
No.8:
(4pt)

知的なグロテスク

グロテスクなものが苦手な方はご用心です。

が、かなり下調べをなさっているのがよくわかります。

ゴシックというほどではないのですが、雰囲気がとてもよく出ていて、素敵です。

どこに結末が落ちるんだろうと思いながら読んで、ほっと安心しました。結末に作家さんの人柄がにじみ出ておりました。
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