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ライヘンバッハの奇跡
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ライヘンバッハの奇跡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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John R. Kingの『The Shadow of Reichenbach Falls』(2008年)の翻訳。 著者はファンタジー作家で、シャーロッキアンでもあるという。 本書は、ホームズと、ホジソンの幽霊探偵カーナッキを共演させたもの。2人がモリアーティーと戦うというストーリーなのだが、どちらかといえばモリアーティーが主人公のようでもある。 全三部構成のうち、第二部ではモリアーティーがなぜ犯罪に手を染めるようになったのかが、その妻と娘とからめて描かれている。個人的には、この部分がもっともおもしろかった。 全体の印象としては、冒険小説。そこに犯罪小説と怪奇小説が混じっている。ストーリーには破綻が多く、いろいろ気にはなるが、勢いに任せて読むべき一冊だろう。 | ||||
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カーナッキが好きなので、若くて割と純情な彼が良かったです。モリアーティ教授が悪の追及者から悪の実行者になっていく過程も、重みがあって面白かった。 ただ ・記憶を失ったホームズの仮の名前がサイレンスだったので、空白の時代にジョン・サイレンス博士として活躍するのかと期待してしまった ・推理ものと言うよりアクションもので、カーナッキの立ち向かい方もあまり頭を使った感じがしない ・密かに期待していたクトゥルー関係が全然出てこなかった サイレンス博士も有名なオカルト事件簿ですし、カーナッキの推理力も後年はかなり高いのです。まだ若いとはいえ、その推理力の片鱗を見たかった。 また、他の方が書いている時代考証の批判にも同意します。 記憶を失ったホームズ自身が推理力で分析する過去の自分というのは面白かったです。あと、なぜかスリがめちゃくちゃ上手いところが面白かった一方、女性に花なんか持ってこないだろうと思います。 | ||||
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シャーロック・ホームズの大空白時代を描くパスティーシュに、ホジスンのオカルト探偵・幽霊狩人カーナッキが客演する、と言う趣きの一冊。カーナッキが登場する作品が新規に出ると言うだけで満足な人は満足のはずです。ただし読者がホームズものの基礎的な知識を押さえていて、さらにカーナッキの存在を知っている事が前提になっている感はあるので、そういう意味では読み手に求めるハードルは高いと思います。 上記の通り名探偵二人の競演ではあるのですが、カーナッキがまだデビュー前の二十歳そこそこ、さらに舞台がライヘンバッハの滝から始まると言うだけあって、繰り広げられるのはまさかのノンストップアクション。息もつかせぬ逃走劇がスイスからフランスへと展開していく手に汗握る展開。 二大探偵が意地と持論をぶつけ合い、推理を議論して推理を競わせる…… みたいなのを期待していると、かなり豪快に肩すかしを食う恐れがありますが、まさかまさかが次々と続く展開はかなりの熱さと面白さがあります。 推理ものとは言いにくいのですが、ホームズもの、さらにカーナッキものを読みたい方にお勧めです。ハードルは(あとお値段も)若干以上に高いので、そこを飲み込める方にぜひ。 | ||||
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