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黒猫ルーイとおてんば探偵
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黒猫ルーイとおてんば探偵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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キャロル・ネルソン・ダグラス女史(1944-)による「黒猫ルーイ・シリーズ」の第4作(英語版1995年刊行)です。 舞台はラスベガス。フリーランスの広報ミス・テンプル・バーは、最高級のホテル&カジノであるクリスタル・フェニックスの改装プランの立案を依頼されます。ところが、ホテル視察中に死体と遭遇するはめに。一方、テンプルと同居している黒猫ミッドナイト・ルーイは、縄張りであるクリスタル・フェニックスの不審な雰囲気に気づき、ホテルを見張ることにします。 前回登場した、若いメスの黒猫キャビア(ミッドナイト・ルイーズ)が再登場します。彼女は子猫たちを棄てた父猫が許せず、探し出して復讐する気満々です。ところが、近くにいるルーイが父親であると気が付いていません。ルーイは、雄猫は子育てしないと自己弁護しつつも、父親であることがいつばれるか戦々恐々です。 他にも、オスの黒猫スリー・オクロック・ルーイが登場します。彼はミッドナイト・ルーイの関係者で・・・・読んでのお楽しみです。 本作は、テンプルの隣人であるマット・ディヴァイン(33歳、電話相談カウンセラー、元神父)のトラウマが延々と描かれています。正直に言って、読んでいて楽しいものではありません。33歳の男の陰々滅々な心情をずっと読まされるのですから。マットにかなりのページ数を使っており、全体のボリュームも不必要に多くなっています。最後まで読むのが疲れました。そのため星を減らしています。 カバーイラストは、おしゃれなイラストが得意な岸潤一氏です。ラスベガスの街を疾走する黒猫ルーイの溌剌さが感じられる素敵なイラストです。惜しむらくは、可愛らしいルイーズの姿がないことです。 | ||||
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大満足です(*^^*) 黒猫シリーズの続きが読みたいです(*^^*) | ||||
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猫が主人公の物語にはまっています。なかなかあるようでない、コンセプト。この本は私の要求にどんぴしゃです。ヒロインも少し抜けている愛らしい女性いつの間にか事件に巻き込まれる。彼女が事件を解決しているようで実はルーイ(猫のヒロ-)が相当手助けしている。 とにかくおもしろいです。 | ||||
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頭脳明晰な黒猫の私立探偵ミッドナイト・ルーイとその飼い主の美人広報テンプル嬢に悩める元聖職者で電話相談カウンセラーのマットを加えたトリオが悪党退治や人生の問題に立ち向かう愉快なファンタジー風の面白さと深みのある大人の物語を兼ね備えた人気シリーズ第4弾です。今年有名な海外猫ミステリー「シャム猫ココ」シリーズの作者ブラウン女史の訃報が届きました。大好きなシャム猫ココとヤムヤムの新作がもう二度と読めないと思うと非常に寂しい気持ちになりますが、偉大な先輩とはまた違う新鮮な魅力で読ませるコージー猫ミステリーの後輩格の本シリーズが今後も順調に翻訳出版されて行き巻を重ねる事を祈りたいと思います。 黒猫ルーイの元飼主夫妻から豪華ホテル〈クリスタル・フェニックス〉の改装プランナーの仕事を依頼されたフリーランスの広報テンプル嬢は張り切って早速調査に掛かるが、カジノでの死体との遭遇や自身に降り掛かる災難な事故と御難続きでホテルが暗雲に包まれる。一方過去に悩みを抱える元聖職者でテンプルの隣人マットは前回の事件で浮上した神父の疑惑の真偽を追っていたが、カジノの死体が密かに探していた自分の義父と判明して事件に巻き込まれて行く。そして我らが黒猫探偵ルーイは実の娘ミッドナイト・ルイーズに正体を知られぬ様に慎重に振る舞っていたが、父を恨む勝気な娘が猫違いをして復讐に向かうのを見てたまらず後を追うのだった。 本書はミステリーの興味が随分と希薄になっており誰でもいい様な犯人だったり未解決の謎が残されたりと純粋に推理を楽しみたい方にはかなり不満足な出来でしょう。でもそんな不満を帳消しにする本シリーズの最大の魅力は人や猫の新旧キャラがにぎやかに登場して繰り広げる華やかな人間ドラマの面白さです。名札をつけないと見分けがつかない9人のフォンタナ兄弟やオネエ系の振付師ダニー・ダヴにマットの師匠だった元神父のFBI捜査官ブチェック、猫界では老猫スリー・オクロック・ルーイの意外な正体に驚かされます。レギュラー陣の話題ではC(カルメン)・R・モリーナ警部の本職外のもうひとつの顔が披露され、重い苦悩を心に抱えるマットとテンプル嬢が深遠な対話に続く・・・・によって互いに理解を深め二人の関係を一歩前進させます。そして我らがルーイは神秘的な動物パワーでご主人を助けて悪党を退治し、おてんば娘ルイーズに父の威厳を見せて家族問題も解決して、何より晴れ舞台で一番美味しい所を持って行くのですからまさに真の千両役者と言えるでしょう。 本書のラストは次巻で遂にシリーズ最大の謎に答が出そうだと確信させる衝撃の場面で幕を閉じています。一刻も早く読みたい気持ちが募りもどかしいですが、幸い筋を忘れる程には複雑でなく至ってシンプルで記憶し易いですので、何とか我慢して更に面白くなりそうな次巻の刊行を楽しみに待ちたいと思います。 | ||||
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