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天使の歩廊



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天使の歩廊の評価: 4.08/5点 レビュー 13件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

さすがの大賞受賞作

まずは、構成の妙に唸りました。自身も神秘的な体験
をもつ異能の建築家が、幽冥間の行き来を望む依頼主
に応じる話しをいくつか綴った後に、やっとその建築家の
履歴を紹介するという造りに感心しました。
 それぞれの依頼主が語る、俗界での辛く厳しい経験も、
深みに欠けるきらいはあるものの、メリハリは十分で説
得力はあります。特に苦界から脱出しながら、そのトラ
ウマに苦しむ実業家の妻が、夫とともに新築の建物で癒
される最後の挿話は、ちょっとした感動ものでした。
 読み終わって、他ではあまり経験できない充実感や
満足感が得られます。

〔付記〕 受賞第1作の『ロスト・トレイン』(2009)を読み
ました。前作と違いミステリー仕立ての長編なので、読
み出があります。宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』の幻想
性をベースにして、「まぼろしの廃線跡」で前作同様に
幽冥の両世界が通じ合い、読後感は悪くありません。
ただ、「テツ」というマニアを主人公に据えた分だけ普
遍性から遠くなり、全体のテンションは下がったような
気がしました。 (2010.2)


天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語Amazon書評・レビュー:天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語より
4103120819

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