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天使の歩廊
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天使の歩廊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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まずは、構成の妙に唸りました。自身も神秘的な体験 をもつ異能の建築家が、幽冥間の行き来を望む依頼主 に応じる話しをいくつか綴った後に、やっとその建築家の 履歴を紹介するという造りに感心しました。 それぞれの依頼主が語る、俗界での辛く厳しい経験も、 深みに欠けるきらいはあるものの、メリハリは十分で説 得力はあります。特に苦界から脱出しながら、そのトラ ウマに苦しむ実業家の妻が、夫とともに新築の建物で癒 される最後の挿話は、ちょっとした感動ものでした。 読み終わって、他ではあまり経験できない充実感や 満足感が得られます。 〔付記〕 受賞第1作の『ロスト・トレイン』(2009)を読み ました。前作と違いミステリー仕立ての長編なので、読 み出があります。宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』の幻想 性をベースにして、「まぼろしの廃線跡」で前作同様に 幽冥の両世界が通じ合い、読後感は悪くありません。 ただ、「テツ」というマニアを主人公に据えた分だけ普 遍性から遠くなり、全体のテンションは下がったような 気がしました。 (2010.2) | ||||
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