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プリンセス・トヨトミ
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プリンセス・トヨトミの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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大阪には、400年前から続く「秘密」があった。だが、その「秘密」は、3人の会計検査院の 調査官が東京からやってきたことをきっかけに暴かれることになった。「秘密が暴かれたとき、 大阪が全停止する!?」はたして事の顛末は? 奇抜な発想、奇想天外な展開に、読んでいて思わずのけぞるほどの衝撃を受けた。400年前に 滅んだと思われていた豊臣家の末裔が生きていた!しかも、大阪に住む男たちは、そのことを 知りながら完全に秘密を守り続けている。むむ・・・。どこからこういうアイディアが沸いてくるのか? 作者の豊かな想像力には驚くばかりだ。 細かいことを言えば、「少年にセーラー服を着せる必要性があったのか?」「大阪が全停止したとき、 観光や仕事やその他もろもろの用事で大阪に来ていた人たちはいったいどうしていたのか?」 「大阪を全停止させるほどの存在価値がプリンセス・トヨトミにあるのか?」という疑問はある。 けれど、そういう疑問をすべて吹き飛ばすだけの楽しさがこの作品にはあった。徹底的に読者を 楽しませようとする作者の思惑に、完全にはまってしまった。とにかく楽しい作品だった。 | ||||
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あり得ないけど、あるかもしれない! と、思わせるような話の運びで、荒唐無稽な設定なのにすらすらと最後まで読めました。 登場人物もみんなひとくせあって、魅力的な設定です。 赤い大阪城や、青空に美しく映える富士山など、ビジュアルな想像をそそるディテールも満載で、色鮮やかな小説です。 物語がさらさらと頭に入ってきて、ひねりが利いた表現でクスっと笑えて、文章がうまいなあ。 ですが。 大風呂敷をさんざん広げて、えっ! これで終わり!? えっっ? これで治まっちゃうの??? ……という、物足りなさ・もどかしさは否めません。 設定が壮大で登場人物のキャラ設定がおもしろいだけに、よけいに、違うでしょ〜もっともっとその先があるでしょ〜……と、さらに壮大なドラマの展開を期待してしまいます。 実は登場人物の名前でだいたいわかっちゃうので、わかっちゃうところで終わってしまうと、やはり物足りないです。 大阪に思い入れがある人は、なじみの場所が舞台になっているとか、「よく知っているあそこがこんなことに!」といった楽しみ方ができるのかもしれませんが、大阪に住んだことがなく、思い入れも全然ない読者としては、「ふうん……で?」と、強く感じてしまいました。 でも、トヨトミでプリンセスというのも……いかがなものでしょうか……舞台の雰囲気はトヨトミにぴったりなのですが、う〜〜〜んプリンセス…… | ||||
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私にとっては初めて万城目氏の作品。私も大阪人で、なおかつ舞台である空堀という地域にも縁があったことがきっかけでこの作品を知りました。 しかし、どうにも読み進めずらい感は否めません。それは、荒唐無稽な設定への違和感と、感情移入のしどころが掴みにくかったからだと思います。私はほぼ登場人物の松平と同い年ですが、ちょっと同世代のリアリティに欠けました(小説にそれを求めるのは筋違いかもしれませんが・・)。結局、今の私のニーズには当てはまってなかったのでしょう。 ちなみに妻に貸してあげたところ、読み始めてすぐにハマったらしく、あっという間に読了し「面白かった!」と言っておりました。そういう意味では、私のように読書によって人生の何たるかを再発見したいおっさん(?)が読むよりも、生活のゆとりとして読書を楽しまれる方に読んで頂きたい一書です。 | ||||
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初めての、万城目学です。 アマゾンのおすすめ商品で最近ずっと、リストアップされるので、書店で購入。 他にどんな内容のものを書いているかなど、全然知りません。 まったくの白紙の状態で読みました。 松平・鳥居・ゲンブルースは、国家公務員である会計検査院の調査官。 追求の手を緩めず相手を追い詰める「鬼の松平」、 新しいインクのにおいに敏感な腸と第六感を持つ「ミラクル鳥居」 フランス人と日本人のハーフで、モデル並みのスタイルと美しさのゲンブルース・旭。 今回、三人は会計検査のため、大阪府にやってきている。 その大阪で、空堀中学校の二年生、真田大輔はある覚悟を決め学校に向かっていた。 その横では、幼馴染の橋場茶子が緊張した面持ちで大輔に付き添っていた。 交わりあうはずのない、会計検査院調査官と中学生。 しかし、この二組が見えない糸で結ばれたとき、大阪城の、そして大阪の秘密が明らかになる・・・。 途中までは、面白かったです。 会計検査院の話のときは、何か大きな補助金の不正使用が見つけるのではないかという期待感、 空堀中学の話では、暴力という恐怖に、必死で立ち向かおうとする大輔と茶子にハラハラし、 この二つの物語が、どのように結びつくき解決されるのか、かなり楽しみに読んでました。 けど、実際に結びついたときは、いきなりの話の広がりように、一瞬、意味が分からなくなりました。 そして、そのショックに立ち直った頃に、また話が急展開し、 最後には、内閣総理大臣レベルまで話が飛躍してしまい、まったくお手上げ状態になってしまいました。 普通の小説を読んでいたら、唐突にホラ話になって、また普通の小説に戻る。 そんな感じで、混乱してしまいました。 途中までは、面白かっただけに残念です。 ホラ話部分も、そこだけ、単品で読んだなら面白いので、別々の話で読みたかったです。 | ||||
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ホルモーや鹿男などで、独特な世界観を描いてきた万城目氏が地元大阪を舞台にして作り上げた人情話。映画の予告編で、会計検査院相手に「大阪国の総理大臣」を名乗るシーンに期待を感じたのだが、内容は大阪全体の巨大な自治会ネットワークでしかなく、プリンセスも豊臣家直系ではなく、孤児が対称で選ばれるというよくわからない物だった.また、総理大臣は回り持ちなのに、真田家はプリンセスを守る家系だとか設定も曖昧なところが多い.大阪人が異質なことは明らかなので、いいアイデアなのに生かしきれずに終わっているのが残念だ。また、性同一障害でいじめに遭う男の子が描かれるが、いじめのネタとしての設定だけで使われるのはどうか?最後に父から息子へ伝えられる話と母から娘へ伝えられるストーリーとをこうささせるための伏線なのだろうが今ひとつ切れが悪い。映画だが、堤真一、中井貴一はいいとして、小太りで中学生に間違われる鳥居役が綾瀬はるか?、旭ゲーンズブルがイケメン男子とさっそく原作無視はいりました.映画も期待薄。 | ||||
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著者の作品ファンの方以外だと、関西地区に愛情を感じる方向けです。 私個人としては、公私共に関西圏でもとりわけ大阪に縁がなく、とにかく大阪に関しては「暗い」んですが、意外とコチラはついていけたような気がしました。 それから、著者がナチュラル・ボーン系の関西弁や文化に明るいせいか、コテコテ感溢れる会話が続かないところなど、大阪に対する誤解を払拭しそうな描写が個人的にはよかったと思います。 加えて、お約束なのか、今回も、名前遊びしてます。日本史そんなに詳しくないけど、それでも理解できるところで止めてるところがまた、個人的に良いと思ってます。 こういった点が、しつけーな、と思う方にはきっとしつこいかもしれないですが。 最後に。 重ねて書きますが、関西圏の文化に抵抗を覚える方以外は楽しめる作品です。 映画公開で興味を持たれた方、そういえばまだ読んでいないという方、読むなら今ですよ!! | ||||
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『別冊文藝春秋』の連載から単行本に,そして11年05月の映画化を前に文庫になりました. 史実が絡むせいか説明的な言い回し,また何気ないあれこれにも冗長な表現が目立ち, 東京側となる会計検査院のチーム,そして主な舞台となる大阪や下町にある商店街側と, 視点と時間を入れ替えながら進みますが,とにかくイメージが沸きづらく読みづらいです. また『大阪全停止』という煽り文句も,そういう物語ではなく一つの経過という程度. 並行する二つの軸も,たびたび前後する時間のおかげで繋がりが見えづらいのが残念で, 京都で鬼が,奈良では鹿が,はたまた猫がと,その発想と物語にはいつも驚かされますが, 本作ばかりはいろいろと詰め込み過ぎて,最後までテンポが悪く乗り切れなかった印象です. とはいえ,テーマであろう父と子の絆,物語を解決させるのも遠い日のこの『絆』であり, 『大きな問題』を抱える少年とその父親とのやり取り,特に言葉に表れない部分は心に残り, そんな男たちを尻目に「やっぱり女には敵わんわ」とオチがつくのにもクスリとさせられます. なお,文庫版では『あとがきにかえてエッセイ なんだ坂、こんな坂、ときどき坂』を収録. 登場する場所の大半は著者が生まれ育った場所だそうで,その思い出などが綴られています. | ||||
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テレビで見ている芸人さんたちも。 阪神タイガースで活躍している多くの選手も。 そして、私がデスクを並べている同僚のYも。 知らなかったけれど、そっか、そんなにすごい使命を負っていたんだ!! ……もしこの話が本当ならば。 プリンセス トヨトミ。何気なく手に取った本だったけれど 全章通じての荒唐無稽かつ映像が楽に目に浮かぶ、マキメさんの筆運びに思わず一気読み。 フィクションだとはわかっているけれど、ノンフィクションだったらいいのにと 思ってしまうほどの面白さ。 たしかに、ちょいちょい粗が気になる部分もあったけれど 大阪の空を焼く赤。赤。赤。 秘めた決意を顔に浮かべて街をゆくあまたなる大阪の男たち。 大阪の、そう、えらい年を経ての逆襲への思いが なんともあっぱれで、東京生まれの自分を残念に思ってしまったくらいに この本、おすすめしがいがあります。 そしてなにより、このストーリーのいいところは、登場人物のひとり、 女の子になりたい男の子の存在。最後に女子として認めてもらえる 内緒話のエピソードには、もし読み手が女性だったら にんまりしてしまうこと、請け合いです。 | ||||
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がんばってるみたいなのに、さっぱりキャラが立ってないなあ。 | ||||
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内閣に対して独立の地位を有する会計監査員の監査官3名〜松平・旭・鳥居は大阪への出張監査へ向かう新幹線のから見事な富士山を見る。富士山が見えたときの監査では大きなものが見つかるというジンクスがあるらしい・・・ 「ホルモー」や「鹿男」の作者の最新作ということであり,わくわくしながら読み始めて,そしてわくわくする出だしで大変期待感の大きい物語であったが,何だか中途半端な物語であった。確かに設定としては突拍子もないのであるが,前に作品と比較すると突拍子のなさが何だか大きすぎる話ののためか,私にはインパクトに欠けた感があった。もっとわくわくさせて,もっと驚かせて,笑わせてそして泣かせてほしかった・・・贅沢なのだが,前二作からは期待をしてしまったのである。 | ||||
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万城目作品は今までの作品全部読んでるけど、前2(3)作と比べるとテンポも悪く長いため、 途中で読むのを止めてしまおうかと思った。読んでいるうちに今回は期待はずれだなぁという感じが沸いてくる。 ・よかった点 いつもながら、町並みは丁寧に描かれていると思う。作風も明るくて読みやすいと思う。 ・悪かった点 主役が誰なのかはっきりしない。 万城目の特徴の妄想の世界が、とっつきにくい。 作品中の時間の流れが悪い。 正直言うと失敗作なんじゃないかなぁ。。。 万城目のいい世界って、恥じらいのあるような恋愛、とか冴えない学生とか、 純粋な高校生とか、そういうのが良かったような気がするんだけど… 今回は、ちょっと…そういうのがなくって。 間違った方向に言ってるような気がした。 主人公の設定が悪くてダメ。会計検査院(官僚)なんて、知りもしないものを 無理矢理、書いて良かった作風を壊した。現実離れしすぎで。 今回のは、爽やかさが残らないんだよね。 次回は、しっかり勉強して反省活かして名古屋に関する本をだしてくれるのか 期待して★★★としたいです。 | ||||
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本屋さんで好きな作家の新刊を見つけたときの喜びはたまりません。またその本が分厚いと、うれしさ倍増です。ただし今回はちょっと期待を裏切られてしまいました。他の方も書いておられますが、自分もこれまでの作品のようなグイグイと読者を惹きつける魅力があまり感じられませんでした。話のスケールが大きくなったからか、細かい設定に気を遣いすぎなのか、はっきり言ってテンポが良くありません。 そしてこの作者の最大の魅力とも言えるファンタジーの要素ですが、「京の町にオニがいたら…」「鹿がしゃべったら…」という、もしかしたら本当にあるかも、あったらいいな、と楽しい気分にさせてくれるところが少なかったです。自分が大阪城に向かうところを想像してみても、いまいち感情移入できません。なんだか悪いことばかり書いてしまいましたが、また次の新刊を楽しみに待ちたいと思います。 | ||||
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形骸化した使命を守るために年間5億の税金・・・ このようなご時世だからか税金の無駄遣いに思えてしまい、 ちょっと納得いかない結末でしたね。 | ||||
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歴史的、規模的にスケールの大きなミステリー小説。 会計検査院側と大阪空堀商店街側と、2つの軸で話が展開し読みやすいです。 そして2つの軸が交わる時、そこには驚くべき事態が発生…。 しかし、大輔、茶子の行動は、中学生としては無理があるのでは。 地域のつながり、親子のつながり、一つ一つのピースが少しづつずれているような印象です。 (鹿男の大阪女学館高校南場先生がチョイ役で友情出演しております) | ||||
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歴史的、規模的にスケールの大きなミステリー小説。 会計検査院側と大阪空堀商店街側と、2つの軸で話が展開し読みやすいです。 そして2つの軸が交わる時、そこには驚くべき事態が発生…。 しかし、大輔、茶子の行動は、中学生としては無理があるのでは。 地域のつながり、親子のつながり、一つ一つのピースが少しづつずれているような印象です。 (鹿男の大阪女学館高校南場先生がチョイ役で友情出演しております) | ||||
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独創的で面白かったのですが、これまでの本で魅力だった登場人物の活躍やキャラクターよりも、壮大なシステムの解説が多かったのが残念です。「鴨川ホルモー」のほうが魅力的に思えました。 | ||||
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