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一週間のしごと
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一週間のしごとの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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一週間の出来事には思えないが展開が盛りだくさんで面白かった。 | ||||
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日常系のミステリーかと思って読んだのですが、すぐに雲行きが怪しくなり、主人公トリオは段々と追い詰められるように緊迫した展開になっていきます。まさにスリリング。 この作品は約15年前に書かれているので、スマートフォンがなく、パカパカ携帯電話の時代です。そんなかなり前なのに、GPS追跡が実現できていたことを改めて思い出して、案外、技術革新はゆっくりなのかも知れないとの感想を抱きました。 意外性を楽しみたいのならば、あとがきを読まないことを強くお勧めします。どうしても、ミステリ作品なので、何らかのヒントが書かれていて興がそがれる恐れがあります。 どうしようもなくお人好しのトリオ。途中展開は黒さに辟易し、かつハラハラしましたが、読後感は爽やかでした。 | ||||
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なんと言うかな、好きなタイプの話なんだけど、他のレビュアーが欠いているように、後味がよろしくない。 それが作品全体の印象を少々悪くしているのは、ちょっともったいない。 そして、本作をミステリとして期待しないほうがいいよ、と未読のひとには言っておきたい。 そう、本作はミステリ叢書のレーベルだが、ミステリとしてよりは青春小説というか、ヤングアダルトものといった方が良い。 それはミステリとしての不可思議な謎の提出がない、ということもあるのだが、なんといってもロジックがない。 それなりの軽いというか浅い意外性はあるが、それだってミステリとしては恥ずかしい。 まあ、この叢書自体がミステリ味の薄い作品の多いものだし、特に初期のもの以外はミステリじゃないという作品ばかりだ。 とまあ、いろいろと不満があるのは確かだが、高校生が主役として奮闘する小説としては、なかなかに面白い。 ちょっとアダルトやバイオレンスなところがあるあたりは、ご愛敬か。 それとも、ヤング世代だってそんなに甘いものじゃない、ってことかな。 ただし、登場する高校生たちにまったく魅力がないのは、ちょっと残念だった。 一番存在感があるのは養護教諭だしね。 もちろん、高校生たちはいきいきと描写されてはいるんだけど、はたして現実の高校生がこんなか?と、自分の子供たちを見て思ってしまうな。 そのあたりも、ちょっと作品の印象を悪くしてるかもしれない。 | ||||
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読み終えてからこの表紙を眺めると、 「なんでこんなイラストなんだろう・・・?」 って、ちょっと不思議に思いました(笑) 片方は、忍なのか、克己なのか・・・? 恭平、菜加、克己の三人が、目の前の問題に、とにかくその場のできる限りの力で 一生懸命ぶつかっていく姿に引き込まれ、一気に読めてしまいました! 今どきの子らしく、ケータイをフルに使いこなしてるところもリアルな感じがします。 事件そのものは陰湿で凄惨なものなのですが、一歩引いたところで見ていてくれて、いざという時の逃げ場になってくれた、 養護の先生や用務員の渡辺さんたち大人の姿も印象的でした。 | ||||
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男子高校生の愛情?!友情?!物を思わせるような 素敵な表紙です。 しかし、ミステリーなのです。 読み始めたら 止まることを許されない とんでもない一週間なのです。 現実にこんなことは有得ない、絵空ごとと 言い切れなくなっている今日 重たい内容を現代高校生 恭平、菜加、克己の精一杯の大人にバレないうちに 何とかとしなくちゃ精神で無謀に突っ走る 警察や友人、親でさえ頼らない 切ない現実です ラストは あっけなく はい!!終わりです と わざとかわしている所が この本の爽やかさです ・・・小さな親切 大きなお世話・・・ この言葉がブラックジョークから 常套句に なってしまった現代を考えさせられる本です。 | ||||
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ちょっとしたおせっかい心から、誰でもやってしまいそうなことが、重大な事件とつながっていたっていう話でした。 穏便に済ませようとする高校生たちのどんどん泥沼にはまっていく姿に、事件は重いんだけど、読み手としてはわくわくしながら読みました。 | ||||
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物語は一週間の出来事的に書かれていますが、各章のタイトルも何となく面白いんですよ。 例えば第一章「土曜日に渋谷へ出かけ 見知らぬ子供を連れてきた」一見すると誘拐なのかと思うが、そうでは無く何でも拾ってしまう癖が有る菜加が母親らしき女性から一人で帰る様に言われた感の有る一人の子供を可哀想に思って連れ帰ってしまうと言う処から物語が始まるんです。 後は読んでいただければ解りますが、読み始めたら途中で休憩は・・・・無理かも知れませんよ。 今度は、どんな永嶋作品に出会えるか楽しみです。 | ||||
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『転落』の救いがないような世界ではなく 高校生を主人公に展望を持たせるミステリーが作品の勢いと重なって読後スッキリする。 わずか1週間の設定に、日々変化する状況、キャラクター設定もしっかりして 読み始めたら先が気になるし、読むのも一気に読める作品。 高校に通っているけど、大人との大差を感じてない高校生の本音が入り混じり 自分たちだけで問題可決しようとするのも納得。 でも、高校生から見て抜け穴に見えるのは、大人がわざと開けてある穴っていうところ高校生に読んで気付いて欲しいなって思ってしまった。 | ||||
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これまで、永嶋恵美作品とは『せん・さく』『転落』の2作を読んできたけれども、大分違った作風だなぁ…とまず思った。前の2作は、どちらもキリキリとするような緊迫感・切迫感のある展開だったが、今作はあまりそういうものを感じなかった。いや、この作品で起こる事件であるとかは決して軽いものじゃないんだけども。 この作品は、菜加と、恭平という二人の視線で語られるんだけど、この二人がなかなか魅力的。色々なものを拾ってきて、学校もサボってばかり。でも、常にポジティブな菜加と、その菜加に振りまわされながらもお人良しな性格で手伝ってしまう恭平。その二人のやりとりは、一件、振りまわされっぱなしの恭平が可哀想にも見えるんだけど、嫌味でない程度である匙加減が絶妙。トリックとかというよりも、そんな二人(克巳も入れて三人?)、子供の祖母の家探し、事件に巻き込まれ…という流れを楽しむような作品だと思う。 難点を挙げるならば、悪役のキャラクターがあまりにも単純過ぎることかな? なんとも典型的な、というか、型にはまり過ぎているというか…。ちょっとその辺りが不満。また、いくら何でも、警察がこれでは無能過ぎないか? そんなところが、ちょっと気になった。 悪くは無いし、個人的には新しい永嶋恵美作品の形を見た、という感じではあるんだけど、じゃあ、凄く特徴的な作品か? と言われるとちょっと困る。そんな感じだった。 | ||||
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