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一週間のしごと
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一週間のしごとの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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なんと言うかな、好きなタイプの話なんだけど、他のレビュアーが欠いているように、後味がよろしくない。 それが作品全体の印象を少々悪くしているのは、ちょっともったいない。 そして、本作をミステリとして期待しないほうがいいよ、と未読のひとには言っておきたい。 そう、本作はミステリ叢書のレーベルだが、ミステリとしてよりは青春小説というか、ヤングアダルトものといった方が良い。 それはミステリとしての不可思議な謎の提出がない、ということもあるのだが、なんといってもロジックがない。 それなりの軽いというか浅い意外性はあるが、それだってミステリとしては恥ずかしい。 まあ、この叢書自体がミステリ味の薄い作品の多いものだし、特に初期のもの以外はミステリじゃないという作品ばかりだ。 とまあ、いろいろと不満があるのは確かだが、高校生が主役として奮闘する小説としては、なかなかに面白い。 ちょっとアダルトやバイオレンスなところがあるあたりは、ご愛敬か。 それとも、ヤング世代だってそんなに甘いものじゃない、ってことかな。 ただし、登場する高校生たちにまったく魅力がないのは、ちょっと残念だった。 一番存在感があるのは養護教諭だしね。 もちろん、高校生たちはいきいきと描写されてはいるんだけど、はたして現実の高校生がこんなか?と、自分の子供たちを見て思ってしまうな。 そのあたりも、ちょっと作品の印象を悪くしてるかもしれない。 | ||||
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これまで、永嶋恵美作品とは『せん・さく』『転落』の2作を読んできたけれども、大分違った作風だなぁ…とまず思った。前の2作は、どちらもキリキリとするような緊迫感・切迫感のある展開だったが、今作はあまりそういうものを感じなかった。いや、この作品で起こる事件であるとかは決して軽いものじゃないんだけども。 この作品は、菜加と、恭平という二人の視線で語られるんだけど、この二人がなかなか魅力的。色々なものを拾ってきて、学校もサボってばかり。でも、常にポジティブな菜加と、その菜加に振りまわされながらもお人良しな性格で手伝ってしまう恭平。その二人のやりとりは、一件、振りまわされっぱなしの恭平が可哀想にも見えるんだけど、嫌味でない程度である匙加減が絶妙。トリックとかというよりも、そんな二人(克巳も入れて三人?)、子供の祖母の家探し、事件に巻き込まれ…という流れを楽しむような作品だと思う。 難点を挙げるならば、悪役のキャラクターがあまりにも単純過ぎることかな? なんとも典型的な、というか、型にはまり過ぎているというか…。ちょっとその辺りが不満。また、いくら何でも、警察がこれでは無能過ぎないか? そんなところが、ちょっと気になった。 悪くは無いし、個人的には新しい永嶋恵美作品の形を見た、という感じではあるんだけど、じゃあ、凄く特徴的な作品か? と言われるとちょっと困る。そんな感じだった。 | ||||
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