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死体を買う男



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【この小説が収録されている参考書籍】
死体を買う男 (講談社文庫)

死体を買う男の評価: 3.81/5点 レビュー 27件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

★★★☆☆

★★★☆☆
死体を買う男 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153
No.7:
(3pt)

トリックとしては易しい。クオリティは普通のミステリー。

「葉桜の季節に君を想うということ」が面白かったのでこちらも購入。葉桜ほどのパンチはないですが、クオリティはそこそこなミステリーでした。
本作は徹底的にフーダニットに重きを置いた構成となっており、正直トリック自体は初歩も初歩です。双子の一人が死んだという時点で大まかにトリックの構造は察せますね。なので物語としては単純でさほど頭を使う必要はありません。
老いて筆を折った有名小説家が新人の書いた「白骨鬼」という小説を読むことから話は始まります。この白骨鬼は作中作になっていて、実に全体の7割近くページが割かれています。作中作と現実世界が交互になる構成ですが、わかりやすくまとめられているので頭がごちゃつくことはありませんでした。
一応最後まで細かな仕掛けはいくつも用意されているんですがいかんせん弱い。パンチ不足。終盤のどんでん返しだけで勝負するには物足りないです。ネタ明かしされても「はあ…そうだったんですか」で済むレベル。締め方からいってタイトルの「死体を買う男」に作者は重要な意味を持たせたと思われますが、これもいまいち意味が伝わらなかった。こういう意味?ってのはぼんやりわかるんですが、このタイトルはこういうことだったのか!と衝撃を受けるまではいかないです。おそらく作者的には読者にアハ体験させたくてあの締め方をしたんだと思いますが…。
全体的にフラットな出来のミステリーですが最後まで退屈せずに読めたので☆3。ただなんというか、胸糞悪くもやもやする終わり方ではあります。
死体を買う男 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153
No.6:
(3pt)

面白かった

江戸川乱歩を引き合いに出しているのがちょっとしっくり来てなかったけど、面白かった。
死体を買う男 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153
No.5:
(3pt)

キャラのたった朔太郎

かつて大ヒットを飛ばしながらも才能の枯渇ゆえに筆を折っていた作家の細見辰時は、ある原稿を手に入れた。「月刊新小説」にて匿名の作家の手で連載され話題になっていた三部からなるミステリー小説「白骨鬼」の原稿だ。しかしその掲載は、完結編だけが滞っていた。なぜを掲載は滞っているのか。その作者はだれなのかそして、なぜその原稿が細身の手にあるのか。今その話題のミステリー小説が紐解かれる。 本作は歌野晶午による本格ミステリー小説だ。少々複雑な構造で、自序における全体を総覧した細見の語り(作品の紹介)>細見の身に起こったことを書き留めた小説>「白骨鬼」本編という具合に、三重のメタ構造になっている。 「本編」の「白髪鬼」は白粉の不気味な女装など、戦前の怪奇小説的な雰囲気が引き込まれる。特に文体からして戦前のほこりっぽい感じが醸し出されていて、作家の力量に感心する。だが本作の魅力はそれだけでなく、登場人物に作家の江戸川乱歩と詩人の荻原朔太郎がいるという点も見逃せない。8歳ちがいの二人に面識があったということは史実にも残っているらしく、もちろんこの小説自体は創作ではあるが、コンビで事件の真相を追う理知的な乱歩と天衣無縫な朔太郎のキャラクター造形は、魅力的だ。 ただ、トリックと真相の衝撃度でいえば並程度と言わざるを得ない。策士策に溺れるというべきか、終盤の二転三転するところにはたしかに感心はすれど、もうひとつ大きな波が足りないと感じた。
死体を買う男 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153
No.4:
(3pt)

江戸川乱歩と萩原朔太郎が登場します

若干、題名に偽りがあるような気がする。
買うのは死体ではなく、小説なのでは?
入れ替わりトリックがいつ行われたのかで、真相が変わってくるといった多重解決タイプのストーリーだった。
江戸川乱歩と萩原朔太郎登場します。
正直言って2人のことについて、それほど詳しくは知りません。
もしかして、詳しいと真相がはっきりとするのかな?
死体を買う男 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153
No.3:
(3pt)

ミステリファンでもなく、乱歩ファンでもありません。ですが。

とくにミステリー好きというわけでもなく、
乱歩や朔太郎のファンでもないのですが……。
双子のトリックがわりと早くわかってしまうと、
前半長いかなあという気がしなくもなく。
構成がおもしろくて、最後はああっとなるのですが、
2回は読まないかな(ミステリ好きの人は2回読んだりしますか?)
死体を買う男 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153
No.2:
(3pt)

もう一歩…

ファンと作者には失礼ですが、★3つといったところです。アイデアや構成にしても、昔風の文体にしても非常に興味深く、一般には良作に数えられるのであろうな、とは思います。ですが、トリックの仕掛けや方法が、あまりにも分かり易い割に、探偵役は核心に気付かず、違うところばかりを悩む。存外、300ページ余りの本の割に、どうにも長く感じた、というのが正直なところで、『推理の過程』というミステリの旨味の部分を、惰性で読む感じになってしまったので、後半のドンデン返しも、「どっちでも良いんじゃない?」と思ってしまった。誉めたい点は、構成に関して、2つの視点の入れ替わりのタイミングは絶妙でそういう意味での読みやすさは作者の力量であろう。また、よく、新本格は動機が弱い、などと言われるが(個人的には自ら死を選ぶ人の理由が、他人に了解可能でないものも多いのに、「殺人の動機が弱い」などの批評を見ると、ミステリにどこまで求めれば良いのかと思う)、時代背景を超えた価値を持ったものだといえ、甚だおかしな表現だが、良い動機と思えた。他のレビューでも見られたが、このアイデアがあるならば、文句なしの★5つをつけさせる代表作に仕上げて欲しかった。
死体を買う男 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153
No.1:
(3pt)

傑作に仕上げていただきたかった

 構成が面白い。しかし、どうして乱歩であり、朔太郎であるのか、理解できなかった。個々の理屈は分かっても、全体としての理論がどうなのか、組み立てがよく分からない。雪枝の存在感の薄さも不満です。最後に犯人が説明しているのでいいではないかということでもないでしょう。タイトルについても、思い入れがあるのでしょうが、内容と合っていません。せっかくの構成なので、傑作にしていただきたかった。
死体を買う男 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153

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