■スポンサードリンク
死体を買う男
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
死体を買う男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
葉桜〜が全くハマらなかったのですが、こちらは面白く読めました。 個人的には作家の名前を借りない方が純粋に楽しめたかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
★★★☆☆ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「葉桜の季節に君を想うということ」が面白かったのでこちらも購入。葉桜ほどのパンチはないですが、クオリティはそこそこなミステリーでした。 本作は徹底的にフーダニットに重きを置いた構成となっており、正直トリック自体は初歩も初歩です。双子の一人が死んだという時点で大まかにトリックの構造は察せますね。なので物語としては単純でさほど頭を使う必要はありません。 老いて筆を折った有名小説家が新人の書いた「白骨鬼」という小説を読むことから話は始まります。この白骨鬼は作中作になっていて、実に全体の7割近くページが割かれています。作中作と現実世界が交互になる構成ですが、わかりやすくまとめられているので頭がごちゃつくことはありませんでした。 一応最後まで細かな仕掛けはいくつも用意されているんですがいかんせん弱い。パンチ不足。終盤のどんでん返しだけで勝負するには物足りないです。ネタ明かしされても「はあ…そうだったんですか」で済むレベル。締め方からいってタイトルの「死体を買う男」に作者は重要な意味を持たせたと思われますが、これもいまいち意味が伝わらなかった。こういう意味?ってのはぼんやりわかるんですが、このタイトルはこういうことだったのか!と衝撃を受けるまではいかないです。おそらく作者的には読者にアハ体験させたくてあの締め方をしたんだと思いますが…。 全体的にフラットな出来のミステリーですが最後まで退屈せずに読めたので☆3。ただなんというか、胸糞悪くもやもやする終わり方ではあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現代小説ですが、乱歩が好きなら面白く読めると思います。 近代小説の文体そのものが苦手でなければぜひ一読あれ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸川乱歩を引き合いに出しているのがちょっとしっくり来てなかったけど、面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この方の作品は今回で3作目です。 この方の作品は内容がつまらなくても、引き込むチカラがあるのか結局最後まで読んでしまいます。 この作品に関しては非常に面白かったです!! 1番最初の段階の双子云々については中盤あたりで感付きましたが、その後の二転三転は全く想像もしませんでした! 一筋縄では終わらない、最後まで読者を騙す。これぞまさにどんでん返しの本来あるべき姿だと思います!! お見事でした! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「密室殺人ゲーム」の作者さまなのでなんの不安もなく購入。 安心できる文章力と構成の巧さです。 江戸川乱歩の未発表作かと匂わせる謎の小説「白骨記」。 それを読んで衝撃を受けたベテランミステリ作家は作者との接触を図る。 作中作の「白骨記」は乱歩と萩原朔太郎が探偵役を務める内容で、興味深い。 突っ込みどころもなくはないけど、それも往年の探偵小説の雰囲気として纏まっている。 真相らしきものを掴んで「ははーん」と得意げに読み進めてもそれは作者の術中で、 さらに深い真相に驚愕必至。 なにより作者さまの探偵小説への敬意とか愛情が感じられて、とても楽しんで読める佳作に仕上がっております。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作以前の歌野氏の作品は、アイデアは面白いが、文がやや稚拙・・登場人物の描写が表層的などのイメージがありましたが、江戸川乱歩の文体のパスティーシュを駆使し、緻密なプロットを駆使した本作により、後の葉桜の・・・でのミステリー関連賞総ナメ、遂には直木賞候補になるまでの実力派作家となる布石となった記念すべき作品です。ノベルズ版では島田荘司氏もこれで歌野君は真の作家となったと太鼓判押しておられたのも納得の一作。江戸川乱歩好きにはたまらない作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かつて大ヒットを飛ばしながらも才能の枯渇ゆえに筆を折っていた作家の細見辰時は、ある原稿を手に入れた。「月刊新小説」にて匿名の作家の手で連載され話題になっていた三部からなるミステリー小説「白骨鬼」の原稿だ。しかしその掲載は、完結編だけが滞っていた。なぜを掲載は滞っているのか。その作者はだれなのかそして、なぜその原稿が細身の手にあるのか。今その話題のミステリー小説が紐解かれる。 本作は歌野晶午による本格ミステリー小説だ。少々複雑な構造で、自序における全体を総覧した細見の語り(作品の紹介)>細見の身に起こったことを書き留めた小説>「白骨鬼」本編という具合に、三重のメタ構造になっている。 「本編」の「白髪鬼」は白粉の不気味な女装など、戦前の怪奇小説的な雰囲気が引き込まれる。特に文体からして戦前のほこりっぽい感じが醸し出されていて、作家の力量に感心する。だが本作の魅力はそれだけでなく、登場人物に作家の江戸川乱歩と詩人の荻原朔太郎がいるという点も見逃せない。8歳ちがいの二人に面識があったということは史実にも残っているらしく、もちろんこの小説自体は創作ではあるが、コンビで事件の真相を追う理知的な乱歩と天衣無縫な朔太郎のキャラクター造形は、魅力的だ。 ただ、トリックと真相の衝撃度でいえば並程度と言わざるを得ない。策士策に溺れるというべきか、終盤の二転三転するところにはたしかに感心はすれど、もうひとつ大きな波が足りないと感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若干、題名に偽りがあるような気がする。 買うのは死体ではなく、小説なのでは? 入れ替わりトリックがいつ行われたのかで、真相が変わってくるといった多重解決タイプのストーリーだった。 江戸川乱歩と萩原朔太郎登場します。 正直言って2人のことについて、それほど詳しくは知りません。 もしかして、詳しいと真相がはっきりとするのかな? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ユニークな着想が面白いです。江戸川乱歩の未発表小説のなかで繰り広げられる事件に乱歩と詩人にして探偵小説の愛好家でも知られた 萩原朔太郎が挑みます。 秀逸にして特色なのがまさにこの二人の描写と言って良くて,変に理想が高く神経質なのにどこかぐじぐじ情けない乱歩に,表面上は 脳髄に変調をきたしているんじゃないかと見紛うほどエキセントリックだが不思議とユニークで憎めない朔太郎という人物造形が見事。 参考文献も掲載されているが,知識を持ってよく両者の内面に迫れていて何か感慨深い。かなり意図的に多用された黴臭い文体も嫌味が なくて愛着が湧く。 またプロット全体を通して吟味してみても歌野らしいかな。彼の作風は一見シニカルにも感じるが根底はかなり本質的で,新しいものも さっさと取り込むけど,過去への敬意も忘れないと言おうか,あまり境界線がなくて拘らないように感じる。 一般に作中作と呼ばれる本作ストーリーの基盤をなす未発表小説の時代背景は当然過去なわけだが,同時に進行する現在に対する意識が また先鋭的。それがリンクするラストシーンの描き方なんかも力量を示している。 古き良き探偵小説のふんいきを満喫できる懐古趣味へ斬新な色彩を添えた意欲作だろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作中作の形をとった事件の本編部分と 小説家視点からの真実を組み合わせたミステリー. 本編部分では乱歩らしいおどろおどろしい事件を演出しつつ きちんと合理的な真相にまとめられている. 乱歩と朔太郎という2人の登場人物もなかなか魅力的に描かれていて よくできているなと感じた. 小説家視点の部分はなかなか面白くはあるが, イマドキのミステリーというフィルターをかけると 意外性という点ではやや物足りない. この辺はもう一ひねり欲しいところ. それと・・・タイトルの意味がよくわからない. 読後の不消化感の一番の理由はこれかもしれない. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸川乱歩、萩原朔太郎に思いいれがないと楽しくないであろう。 江戸川乱歩に、はまったことがない私としては途中からトーンダウン。 小説の中に小説があって、そんなかにまたあって・・・。 マトリョーシカみたいでわけ分からなくなってしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
普通に昔の傑作小説を読めばいいんじゃないでしょうか? 無理やり昔風に小説を書くほどの中身なのだろうか、と思ってしまいます。 つまり面白くありませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の小説は読んだことがなく、ジャケ買いのような形で購入しました。 思いついても、構成するのが難しそうなコンセプトですが、キチンとまとめられていると思いました。 趣旨に合った構成も読みやすいです。 乱歩好きの私は楽しく読ませてもらいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の小説は読んだことがなく、ジャケ買いのような形で購入しました。 思いついても、構成するのが難しそうなコンセプトですが、キチンとまとめられていると思いました。 趣旨に合った構成も読みやすいです。 乱歩好きの私は楽しく読ませてもらいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とくにミステリー好きというわけでもなく、 乱歩や朔太郎のファンでもないのですが……。 双子のトリックがわりと早くわかってしまうと、 前半長いかなあという気がしなくもなく。 構成がおもしろくて、最後はああっとなるのですが、 2回は読まないかな(ミステリ好きの人は2回読んだりしますか?) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ファンと作者には失礼ですが、★3つといったところです。アイデアや構成にしても、昔風の文体にしても非常に興味深く、一般には良作に数えられるのであろうな、とは思います。ですが、トリックの仕掛けや方法が、あまりにも分かり易い割に、探偵役は核心に気付かず、違うところばかりを悩む。存外、300ページ余りの本の割に、どうにも長く感じた、というのが正直なところで、『推理の過程』というミステリの旨味の部分を、惰性で読む感じになってしまったので、後半のドンデン返しも、「どっちでも良いんじゃない?」と思ってしまった。誉めたい点は、構成に関して、2つの視点の入れ替わりのタイミングは絶妙でそういう意味での読みやすさは作者の力量であろう。また、よく、新本格は動機が弱い、などと言われるが(個人的には自ら死を選ぶ人の理由が、他人に了解可能でないものも多いのに、「殺人の動機が弱い」などの批評を見ると、ミステリにどこまで求めれば良いのかと思う)、時代背景を超えた価値を持ったものだといえ、甚だおかしな表現だが、良い動機と思えた。他のレビューでも見られたが、このアイデアがあるならば、文句なしの★5つをつけさせる代表作に仕上げて欲しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは面白かった! 今読んだばかりなので、素直な感想が上の言葉です。 タイトルがいいですよね、『死体を買う男』。 このタイトルだけで購入してしまったようなものです。 (タイトルと装丁でやられることが多い) (でも当たりも多い!) 本作は江戸川乱歩を思わせる作品が突然発表されたところから始まります。 タイトルは「白骨鬼」。 以降物語は、主人公の細見さんの物語の中で「白骨鬼」の物語が進んでいきます。 (いわゆる劇中劇) また「白骨鬼」の登場キャラクターもいいんですよ。 江戸川乱歩と萩原朔太郎! こりゃミステリファンなら涎ものの設定です(笑)。 さてさて。 ストーリーのポイントは「なぜ細見さんが『白骨鬼』に興味を持ったのか?」というところが論点になります。 そのために、『白骨鬼』のストーリーがキーになってくるわけです。 あくまで『白骨鬼』を“細見”の名で出版したいというその頑なな思いはどこからくるのか? 喉頭がんで死を目前にした作家の静かな執念を感じさせます。 『白骨鬼』の中のストーリーもやってくれます。 萩原朔太郎による謎解きが一度終わったと思って脳みそをエピローグにもっていくと急展開! すこし黄昏がただよう江戸川乱歩の口述がセピア色に響いてきます。 病室の細見が書き上げた『白骨鬼』の「おそろしき錯誤」の章。 物語は静かにフェイドアウトしていくことになります。 とっても楽しめる一冊です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは面白かった! 今読んだばかりなので、素直な感想が上の言葉です。 タイトルがいいですよね、『死体を買う男』。 このタイトルだけで購入してしまったようなものです。 (タイトルと装丁でやられることが多い) (でも当たりも多い!) 本作は江戸川乱歩を思わせる作品が突然発表されたところから始まります。 タイトルは「白骨鬼」。 以降物語は、主人公の細見さんの物語の中で「白骨鬼」の物語が進んでいきます。 (いわゆる劇中劇) また「白骨鬼」の登場キャラクターもいいんですよ。 江戸川乱歩と萩原朔太郎! こりゃミステリファンなら涎ものの設定です(笑)。 さてさて。 ストーリーのポイントは「なぜ細見さんが『白骨鬼』に興味を持ったのか?」というところが論点になります。 そのために、『白骨鬼』のストーリーがキーになってくるわけです。 あくまで『白骨鬼』を“細見”の名で出版したいというその頑なな思いはどこからくるのか? 喉頭がんで死を目前にした作家の静かな執念を感じさせます。 『白骨鬼』の中のストーリーもやってくれます。 萩原朔太郎による謎解きが一度終わったと思って脳みそをエピローグにもっていくと急展開! すこし黄昏がただよう江戸川乱歩の口述がセピア色に響いてきます。 病室の細見が書き上げた『白骨鬼』の「おそろしき錯誤」の章。 物語は静かにフェイドアウトしていくことになります。 とっても楽しめる一冊です! | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!