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奇蹟の輝き
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奇蹟の輝きの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この翻訳には重大な欠陥があります。349頁目の12行目(「甲高い声で彼女は言った。」)と13行目(「こんどは自分の足で身体をささえている。」)の間に、原作にある1頁分がまるまる欠落しているのです。「こんどは自分の足で身体をささえている」というのがそれまでの流れから不自然だということに翻訳者と編集者はどうして気がつかなかったのでしょうか。欠落している1頁の中で「彼女」は一度立ち上がって、すぐによろめいてへたり込んでしまうのです。それでも立ち上がって「こんどはなんとか体をささえている」ことができる(原文はShe managed to stay on her feet this time.)というわけです。 欠落している1頁(G.P.Putnam’s Sons社刊1978年版・原作ハードカバーの257頁目)は、記憶喪失の「彼女」に昔を思い出させようと「彼」が語りかける場面です。霊媒師がこんなふうにキミに言っただろ、おぼえていないのかい?という彼の語りかけに、彼女は打ちのめされ、立っていられないほど動揺するのです。 10年程前に原作を読んだ時、夫婦愛を描いた幻想譚であり、来世への命のリレーを壮大に描くこの小説に、私は大変深い感動を覚えたものです。日本語で翻訳が出るのを楽しみにしていたのですが、こんな不完全な形で出版されるとは残念です。 このレビューが出版元の目にとまって改訂が行なわれれば良いのですが、それまで読者はTor Books社刊のペーパーバック「What Dreams May Come」の229頁の下から5行目から230頁の30行目までを書店で立ち読みして補うしかないでしょう。幸いMathesonの英語はそれほど難しくはありません。 | ||||
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