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正当なる狂気
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正当なる狂気の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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親友からの調査依頼から話はスタートしますが、主人公シュグルーの目の前で起こる殺人が徐々にシュグルー自身を泥沼に引きずり込んでいきます。シュグルーが冷静さを保つための頼みの綱である妻ホイットニーとの会話と2人の関係のズレがこの作品の妙で、やがてシュグルーは狂気の領域に足を踏み入れてゆきます。このあたりの持っていき方がクラムリーはうまい。道中行動を共にする極めて魅力的な女弁護士(こんな人物は日本では絶対生まれないでしょう)との微妙なやりとりは(クラムリー作品のもう一人の主人公・ミロならばもっと違う展開になったでしょうが)、抑え気味か。とんでもなく凄惨な場面や絶体絶命の危機もあり、内容は濃密なのですが終始一貫して静かにシュグルーの行動が語られています。結局、クラムリー全作品に通じるなんとも苦い味わい。2〜3回の読書に耐えうる良質なミステリです。それにしても、この作品がクラムリーの最後となるかもしれないなんて、それはどうしても耐えられません。 | ||||
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