泥棒はボガートを夢見る
評判
泥棒はボガートを夢見るの評価:
4.50/5点 レビュー 4件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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泥棒はボガートを夢見るの評価:
4.50/5点 レビュー 4件。 - ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
「世界中のあらゆる街のあらゆる本屋の中から、彼女はよりによって私の店にやってきた」謎の美女イローナが、『ボギー─ハンフリー・ボガードの映画』という本を求めるところからバーニイと彼女がボガードの話題でもりあがり、ハンフリー・ボガートの映画祭に夜毎一緒に観に行くようになってしまったことからこの物語は始まる。
著者のブロックが、よくここまでボガードの映画のことを調べて薀蓄を挿入したもんだと感心しながら読んでしまった。
「世界中のあらゆる街の・・・」というバーニイの語りは、映画『カサブランカ』からの引用なのである。
評者は、ハンフリー・ボガードの映画など有名な『マルタの鷹』『カサブランカ』『三つ数えろ』『アフリカの女王』『ケイン号の叛乱』『麗しのサブリナ』『裸足の伯爵夫人』『俺達は天使じゃない』ぐらいしか観たことがなく、本書で多くの映画にボガードが出演していたこと知り驚いてしまった。
バルカン半島で暗躍していたアメリカ諜報員だった5人組や、アナトリアという未独立国の国王の孫など、登場人物が多く、読み飛ばすと誰が誰やらわからなくなってしまうような物語である。
毎度レギラー登場するレズのキャサリンとレイ刑事とのいつものやとりは楽しませてくれているのだが・・・。
登場人物との会話も相変わらずであり、たとえば「弁証法的唯物論」なんて単語をバーニイがあたりまえのように会話に挟むのである。
日本人にはなじみのない人物などには、必ず脚注を入れているから読み進むことができたので、訳者の田口氏に感謝!でした。
殺人犯を暴くシーンは、関係者を店に集合させてバーニイが語りながら古典派ミステリ風に謎を解き終えているのは著者の遊び心からなのだろう。
本書では、あくまでボギーに拘り、バーニイが『カサブランカ』のリックのようにイローナとロマンチックに別れるところでエンディングを迎えている。