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麒麟の翼
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麒麟の翼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全237件 141~160 8/12ページ
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加賀恭一郎シリーズ最新作。前作『新参者』と同様、日本橋署管轄で起きた事件を追います。 本書は、既にミステリー小説ではありません。事件は大したことないし、トリックもまったく 出てきません。それでも、ぐいぐい読み進ませるし(字が少ないのもあるけど)、物語として 面白い。 ミステリーとして期待してはいけません。それでも、人情ものとして、著者ファンには安心し て読める作品です。 | ||||
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「新参者」をTVで観ていたので、阿部寛さんと溝端純平さんがそのまま頭に浮かんできて、まるで映像を観ているみたいにあっという間に読んでしまいました。 素直に面白かった。 でも読み終わった後残るものがわたしには正直なかったです。 好みの問題だと思いますが、ポジティブなメッセージばかりが強くて今ひとつ深みがないというか…。 物足りないというか…。 いや、面白かったんですけどね。 わたし的には何度も読み返したくなる本ではなかったです。 | ||||
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面白いというより、 よくできているなーってのが後読感です。 人が創作してストーリーなわけですが、 なんとなく、NHKあたりが独自取材した事件を、 読み進めているような、それでいて、 人情・感情の機微が繊細に丁寧に、描かれています。 テレビ番組なら「よく取材したなー」って思っちゃう。 なので、物語の後半を過ぎたあたりからは、 ドキュメンタリー?ルポタージュ?を読んでいるような気になりました。 ・どうしてその人はこんなことをしたのか。 ・なぜあの人はそう考えたのか。 ・彼はなぜ鶴を折ったのか。 ・犯人が人を殺した動機 そういうことに、登場人物なりの理由が、 しっかりあります。 仮に登場人物の価値観に読者である自分が同感できなくても、 その人がそう考えたのだから仕方がない、と思える、 人間味を感じさせる説得力さえある。 なんだかんだ言っても、さすがです。 サスペンスとしての面白さは★3つ。 人間ドラマとしての面白さは★4つ。 加賀シリースの魅力を感じる度は★3つ。 東野さんの本を読むことへの期待値への感想としては、 ★3つ。 装丁などは重厚ですが、内容は意外と手軽だし、 万人へオススメできると思いました。 総じて、うまいなーって感心した本です。 安心して読めると思います。 | ||||
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遅まきながら、ひと言。 せっかくの題材をどう捌いてくれるかと期待度が大きかったので、☆はふたつ。四番打者としての自覚をもっての三連発なんでしょうから、できたら3打席連続HRでお願いしたかった。シングルヒットですね。 一気に読めますし、エンターテイメントとしては、へたな映画を観に行くよりずっと楽しめます。他の方々の評価も分からなくはありません。しかしご自身で「最高傑作」と銘打つなら、それなりのものを出してくれなくては。 早々の映画化は慶賀の至り。 | ||||
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東野圭吾の作品は驚天動地のどんでん返しがあり、ああっそうだったのかと驚く余韻も冷めやらぬうちに、最後の最後で更にひっくり返してくれて、完敗しましたと読者が兜を脱ぐ。そういうのが特徴でした。 その手法に惚れて今まで読んできましたが、だんだんとその構成が緩い感じになってきて、ここ何年かの作品は構造の妙よりも、償いとは何かとか、殺意はいつ生まれるのかとか、少年法の是非とかといった、人間の心を描くことに重点が置かれてきているような気がします。 『新参者』は秀逸でしたが、正直、この作品はミステリとしても人情ものとしても中途半端な感じで、その緩さがちょっと物足りないです。 | ||||
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ナイフが胸に突き刺さった状態で、日本橋まで男は歩いた。日本橋の麒麟の台座にもたれ かかって死んだ男には、いったいどんな事情があったのか?ひとりの男が殺された陰に潜む 真実を、加賀恭一郎は追い求める。 自宅からも勤務先からも遠い場所で、男は息絶えた。なぜ男はそんな場所に行ったのか? 加賀の地道で丹念な捜査が始まる。そして、普通の人なら見過ごしてしまうようなささいな 出来事の中に、意外な事実を発見する。小さな真実の積み重ねが、大きな真実を浮かび上が らせていく。ミステリーの面白さもさることながら、父が息子を思う気持ちに強く心打たれた。 設定には多少疑問を感じる部分や不自然さを感じる部分もあったが、全体的にはよくまとまって いると思う。本の帯に「加賀シリーズ最高傑作」と書かれているが、読む人によってかなり 評価が分かれるのではないだろうか。私個人としては、そこまでだとは思わなかったが・・・。 | ||||
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江戸橋の地下道で胸をナイフで刺された被害者はフラフラと日本橋まで歩き、中央にある麒麟の装飾柱に覆いかぶさるように倒れた。冒頭のこの描写で「人間の正明」(森村誠一)に似てなくもないなと思ったが、東野がどう料理するかお手並み拝見といったところだ。 また重要容疑者が派遣切りに遭ったのは秋葉原通り魔事件にヒントを得ているなと思ったが、これもどう展開させるか見物だなと思った。 切り口によっては社会派に成り得るのだがそれは東野の流儀ではない。 本書は本格推理にこだわった意欲作で、この重要容疑者が犯人なのかと中盤まで引っ張るのだが、賢明な読者は当然他に居ると推察する。 被害者は何故、フラフラになりながら麒麟の翼の装飾柱まで歩いたのか。そこには主人公の刑事加賀恭一郎もそうだが、親と子の他人には判らない深い絆というか、そういう内面の様相が加味されて、味わい深いストーリーに仕上がってゆくのだ。 | ||||
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常に指摘され続けていること⇒ 売らんがための帯をやめろ!!、「最高傑作!!」じゃないだろ!。 無論、作者としては傑作だからこそ上梓したんだろうが、 東野・加賀マニアが多い昨今、今作のレベルは凡庸。 初期作品のような、読者を裏切る真相、トリックの妙、 そして、重く心に響く動機がない。 最近の作品のような、人情味溢れる、テーマが重く圧し掛かってくる、 家族愛を再認識するものでもない。 引きこまれる文体やストーリー展開は、やはり東野、なのだが、 終盤のまとまり方は、親子の描き方、事件の真相ともに重さも 刺激もないのだ。 また、加賀自身の言動が表面的で、水天宮のもうひとつの位置づけ も、このタイトルにした所以も、ムリヤリ感が強い。 やはり、加賀シリーズは、完全犯罪を暴く、もしくは、 深く重い、人間関係の奥底から湧き出る動機を抉り出す ような作品であってほしいと思う。 ドラマの勢いもあって映画化されるようであるが、青柳父子と 香織の配役は、とくに熟考してほしい。 阿部・溝端・なっちゃんはそのままだが、メイサはこじつけ で配役するのかな。 映画化といえば、「夜明け」の岸谷五郎&深キョン。 面白そうだけど、新海美冬の深キョンが微妙だっただけに、 果たしてどういう出来かな。 いずれにしても、東野作品は、目のこえた読者が多い以上、 ローテーションが長くなってもいいので、上質な作品の 上梓をお待ちしております。。。 | ||||
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日本橋周辺が舞台となっているので、「新参者」を事前に読んでおくと登場人物の関係などがよりわかると思う。 加賀刑事の鋭さ、推理力は健在ですが、 容疑者とされる人物の事件への関与、行動、 被害者の労災隠しへ関わりなどは、やや不完全かなと。 帯に加賀シリーズ最高傑作とありますが、物足りなさを感じてしまいました。 | ||||
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新参者に引き続き、日本橋署に配属された加賀恭一郎のシリーズ最新作。東京の中でも都会の日本橋で発生した殺人事件。犯人と思われる男はすぐに発見されたが、逃走中に事故に遭い、意識不明の重態となる。少ないヒントから、加賀が事件の真相に迫っていく。 他者のレビューでも書かれていたが、今回は謎解きやトリックが中心ではなく、人間関係が重点的に描かれていたと感じた。個人的には、加賀が意識不明の重態の男の恋人である女性に最後に言った「そんなことは忘れてもいい。忘れちゃいけないのは…」という言葉が力強く、温かく、印象に残っている。 事件の現場に何度も足を運んだり、現場周辺に何度も聞き込みに行ったりと、刑事の原点ともいうべき加賀の捜査は相変わらずだったが、謎解きという面ではちょっとあっけなかったかなと思う。 | ||||
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僕は読書ペースが遅い。小説を1週間〜10日かかって読むのはざらで,気に入って買った本なのに数ページ読んで「積ん読」になった本も少なくない。ましてや、TVドラマの『新参者』がきっかけで加賀恭一郎シリーズに出会ったというミーハーぶりで,根っからのファンではないとなれば,これまたぼちぼち読んで・・・となるところだが,本作は違った。1日であっという間に読み終えてしまったのである。それぐらい面白かった。傑作である。 一見,金銭目当ての犯行と思われた殺人事件。だが,加賀の丹念な地取り捜査と聞き込みによって登場人物の人物像が掘り下げられていくうちに,意外な真相が。 『新参者』同様,単なる謎解きに終わらず,家族愛,人間の弱さなど登場人物の人間性を丹念に描くことを通じて事件の真相を紐解いていくところに,一般的な推理小説にはない温かみを感じさせる。 事件の背景に秘められた哀しき因果応報とは対照的に,「麒麟の翼」に心を新たにした登場人物達の英断が清々しい読後感を与える。兎にも角にも必読の一冊。 | ||||
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大好きな東野圭吾さんの新作。(当然ながら全作品読んでいます。) 非常に楽しみに読み始めたわけですが、ラスト50ページあたりからの展開には、 「ヲイヲイ」 と突っ込まずにはいられませんでした。他の方もおっしゃっていますが・・・・。 加えて「加賀恭一郎」という人物が、「新参者」に続きあまりに完璧すぎる設定ゆえに、逆に「人間味がなく」鼻につきました。感情に流されず、頭脳明晰、冷静沈着、しかし同時に人の痛みがわかり、弱者への配慮も忘れることはない(妊婦や被害者への配慮も)、唯一の欠点らしい欠点といえば、感情表現をストレートに出さないことで誤解を与えることくらいでしょうか。これは好みの問題なのでしょうが、人間を描くこと、つまりは、人間の持つ「弱さ、汚さ、優しさ」を描くことにかけては右に出るもののいない東野さんが、なにゆえ「加賀恭一郎」に対しては、ロボットのような設定をしてしまっているのか不思議でなりません。 偉そうに批判的な意見を書かせていただきましたが、ただし、改めて申し上げるまでもなく、筆力は素晴らしく、時間を忘れて読み耽ってしまいました。次回作ももちろん読ませていただきたく思っています。 | ||||
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読んでいて感じたのが、加賀と松宮の書き方がテレビドラマで演じていた阿部寛と溝端淳平を意識しすぎているのではということ。最近の東野作品は最初からドラマや映画化を視野に入れて書いているきらいがあるが、この作品もその一つだと思う。あと気になったのが、作者自身がシリーズ最高傑作と言っている事。それは読者が決める事。これは作者の思い上がりではないか。自分の作品が次々とドラマ、映画化されるのに舞い上がって書いているのではないか。最高傑作というが、あとは落ちる一方かと言いたい。最近の東野作品、面白くはあるが、そういった疑念もちらついてしまう。そう思うのは自分だけだろうか。 | ||||
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大好きな東野圭吾さんの新作。(当然ながら全作品読んでいます。) 非常に楽しみに読み始めたわけですが、ラスト50ページあたりからの展開には、 「ヲイヲイ」 と突っ込まずにはいられませんでした。他の方もおっしゃっていますが・・・・。 加えて「加賀恭一郎」という人物が、「新参者」に続きあまりに完璧すぎる設定ゆえに、逆に「人間味がなく」鼻につきました。感情に流されず、頭脳明晰、冷静沈着、しかし同時に人の痛みがわかり、弱者への配慮も忘れることはない(妊婦や被害者への配慮も)、唯一の欠点らしい欠点といえば、感情表現をストレートに出さないことで誤解を与えることくらいでしょうか。これは好みの問題なのでしょうが、人間を描くこと、つまりは、人間の持つ「弱さ、汚さ、優しさ」を描くことにかけては右に出るもののいない東野さんが、なにゆえ「加賀恭一郎」に対しては、ロボットのような設定をしてしまっているのか不思議でなりません。 偉そうに批判的な意見を書かせていただきましたが、ただし、改めて申し上げるまでもなく、筆力は素晴らしく、時間を忘れて読み耽ってしまいました。次回作ももちろん読ませていただきたく思っています。 | ||||
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私は、東野圭吾さんの作品を いくつか読んでいます。 でも、すごいファンではありません この作品は 十分に良い作品だと思います。 読後に救われた感じがします。 私は、泣けました。 細かい部分を問うより 全体のズムーズな流れ 読みやすさ 受け入れ易さを評価します。 素直に読んでみてもよい作品に 私は思います。 | ||||
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私は、東野圭吾さんの作品を いくつか読んでいます。 でも、すごいファンではありません この作品は 十分に良い作品だと思います。 読後に救われた感じがします。 私は、泣けました。 細かい部分を問うより 全体のズムーズな流れ 読みやすさ 受け入れ易さを評価します。 素直に読んでみてもよい作品に 私は思います。 | ||||
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非常に少数派意見でしょうがメディア某体に流されて、作家としての初心やキャラクターの位置づけを変えてしまう東野作品を本作品を持って、これ以上読む気は無くなりました。 前作日本橋署に移動してからの加賀のキャラクターに違和感を感じ始めていましたが、今作で決定的になりました。 映像化前提のキャラクターになったのですね。 初期ファンからしてみれば残念極まりないです。 昨今メディアから頼まれればホイホイ映像化するわ、出版側から依頼されれば「最高傑作」とオビで謳うわと、この作家にはプライドが無いのでしょうか? 挙句の果てにはTV俳優にキャラクターを合わせるって…。まぁ、そういう有名作家も居ますし、それを求めたり、受け入れてくれるファンも多いのでしょう。 ですが、映像化をされても、シリーズ作品の場合、今までのキャラクター設定に影響が出るのが嫌だからと「見ない」という選択を取る筋の通った作家さんが居るのも現状です。 私の様に原作ありきのTVドラマや映画を見ない派にとっては、やはり映像は映像、オリジナルはオリジナルと割り切って別物として捉え、これまでのキャラクターをブレないように書いてくれる作家さんの方が「初期からのシリーズ物のファンも大事にする」というプロ意識は高いように思います。 東野作品で唯一加賀シリーズは購入していましたが、もう本当に見限り時です。 私にとっては練馬署の加賀シリーズが最高傑作でした。(脇を取り巻く人物含め) そもそも加賀って無口で何を考えているか捉えどころのないミステリアスな雰囲気が魅力でした。 犯人あての2作品や悪意などはそれがとても際立っていました。 日本橋に移動してからはそういった緊張感が取れてしまい、全く魅力ありません。 シリーズ物では無くても、もう百夜行みたいなものも読めないのでしょうね。 ともかくこの作家の個人的最盛期は終わりました。 売れない下積み時代が長かった作家さんなので、余計に調子に乗って舞い上がってしまっているのでしょう…。 今は、東野作品の(初期〜中期)ファンだった事を他人から指摘される度にちょっと恥ずかしかったりします…。 | ||||
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いつもながら、はずれは無いな、という感じですが、これをシリーズ最高傑作というPRを踏まえて読むと、かえって期待外れ感をもってしまうのは、私だけでしょうか? | ||||
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いつもながら、はずれは無いな、という感じですが、これをシリーズ最高傑作というPRを踏まえて読むと、かえって期待外れ感をもってしまうのは、私だけでしょうか? | ||||
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やはり面白い。それ以上に懐かしい。 加賀シリーズ最新作とあって、楽しみに頁を開いた。 まず装丁がよい。 今シリーズを大事にしている感があり、嬉しい。 意味深な帯のセリフも想像をかき立てる。 今回も期待を裏切らない。 しかし展開の妙においては、「新参者」のほうが上か。 「赤い指」「新参者」と続き、家族の愛に目覚めてゆく過程が感動を呼ぶ。 今シリーズは、加賀の家族のことも相まって、そういう傾向になっていくのか。 大事なことを気づかせてくれる。 やはり加賀恭一郎は魅力ある主人公だ。 ※追記:金森さんの存在が気になります。 | ||||
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