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リプレイ
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リプレイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全100件 61~80 4/5ページ
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あの時こうしていれば自分の人生は違ったものになったに違いない。人生をやり直せたら。 これは誰もが抱いている夢であり,あまりにもありふれたテーマであるがため,また「リプレイ」というタイトルからもなんだか古くて安っぽいB級テイストをイメージしてしまい,これまで敬遠していた作品でした。 ひょんなことで,それほど期待せずに読み出したところ,これがなんと面白い。 ぐいぐいと読者を引きつける非常に良くできたエンターテイメントであり,かつ細部にも手を抜かず,文体も嫌みがなく文学としても優れた作品だと実感しました。 そして,その気になれば,人生において重要なものを気づかせてくれる,示唆に富んだ作品です。 できるだけ予備知識なしで読んだ方がストーリーを純粋に楽しめると思いますが,ストーリーを知っていても人生について考えさせられるすぐれた作品ですので十分読む価値のある作品だと思います。 主人公ジェフの言葉を引用します。 「どのように生きてきたかを思い出すんだ。そして,そのことに感謝するように努力するんだ」 | ||||
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19歳から44歳までという、いわば人生の核となる25年間を何度でもやり直す男の話です。 もう一度やり直せたらどんなに充実した人生を送れるだろう……。死ぬたびそう思うのだけど、女房を取り替えても、結果は同じ。 生きる年数だけ言えばこの主人公は100年以上生きているわけですが、それでも「人生は短い」と思う。それでも「人生は美しい」と思う。 毎回、奥さんや恋人が代わるので、源氏物語SFだなあと。今は一夫多妻制ではないんで、奥さんをとっかえひっかえしたかったら生まれ変わるしかないのね。恩田陸さんが、今メロドラマをやろうと思ったらSF仕立てにするしかないとどこかで書いていましたが、こういうことだったのか。 源氏物語は、亡き母を超える女性を探してえんえん女性遍歴を繰り返しますが、こっちは、生まれ変わったからには次の女房、という感じで、いかにも男性が書いたという感じが笑える。どこかにB級テイストのあるSF。 これだけ人生のあらゆる局面を書き尽くすには、アンナ・カレーニナばりの枚数が普通必要になってしまうと思うのですが、時間ループという手を使えば文庫一冊で書ききれるのだなと、SFというジャンルの可能性にも目を見開かせてくれた一冊でした。 ただ、ラスト近く、自分たちと同じリプレイヤーを探すためにテレビに出るという設定は、いくら何でもこの主人公の性格でそれはしないのでは……と、ちょっと違和感。他にも国防省を出してくるやり方はあったんじゃないかなー。あと、パメラの創作する『星の海』は、おそらくタルコフスキーの映画のようなものではないかと思いましたが、ちょっとイメージがつかなかった。 | ||||
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ジャンルとしてはSFに分類されているようだが、スターウォーズみたいないわゆる正統なSFじゃない。現実離れした荒唐無稽な設定だけはSF的だが、テーマは深い。もともと1987年に出版されたちょっと古い本だが、最近Kindle向け電子書籍として復刊した。こういう点は電子書籍はありがたい。もしかしてと思って探してみたら、実は和訳が出版されていたようだ。翻訳の評判があまり良くないようなので、英語で読んだほうがいいかもしれない。 主人公のジェフが、仕事中に心臓発作を起こして死んでしまうところから物語は始まる。次に目を覚ました時には、ジェフは25年前の学生時代に逆戻りしていた。25年分の人生の記憶と経験を持ったまま、18歳のジェフは人生をやり直す。これから起こる主だった出来事の顛末を知っているジェフは、賭けや投資で財産を築き、全く別の人生を送る。25年後、以前の自分が死んだ同じ日の同じ時刻に、再び発作を起こして死んでしまう。そして、また学生時代に覚醒し、リプレイが始まる。 と、こういう風に書くと、めっちゃSF臭いように見えるが、この本のテイストはあまりSF的ではない。なぜジェフが時間を何度も逆戻りするかという謎は、結局最後まで明かされないが、そんなことはだんだんどうでもよくなって来る。実際、ジェフ自身も最初の数回のリプレイ時には、自分がなぜ人生を繰り返すかの謎を探ろうとしていろんなアクションを起こしているが、何度も覚醒を繰り返しているうちに、運命を受け入れて謎の究明に情熱を失っていく。代わりにジェフは、やはり自分と同じように覚醒を繰り返しているパメラという女性と出会い、共に自分たちの人生の意味を求めて生きていく。 彼らは死んで時間を遡るたびに、以前の人生で築きあげてきたものを全て失ってしまい、覚醒した時点から人生をやり直さなければならない。記憶や経験は彼らの人生を豊かにする一方で、すべてを失った喪失感を背負って生きていかなくてはならない。以前の人生で築いた大切な物 - 子供や家族への愛情、キャリアや友情もすべてリセットされる。自分の記憶の中にのみ存在する愛しいものへの想いを抱えて、孤独と喪失感の中で人生を繰り返していく。 リプレイを繰り返すと共に変化していくジェフとパメラの心理描写は、あっさりしているが深い。まるで著者自身がリプレイを経験しているんじゃないかと錯覚してしまうくらい、真に迫ってくる。そして地味だが感慨深いエンディングを迎える。 | ||||
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人生をやり直せたら… 誰もが想像したことありますよね。そういう意味でも面白い内容でした。本来ならば★★★★★をつけることに躊躇しません。が、日本語がひど過ぎます。何度も何度も腹を立て、イライラしながら、それでも面白くて止められずに読んでしまいました。 | ||||
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「もしも人生がやり直せたら?」 誰もが一度は願ったことがあるのではないだろうか。 本作はそれを実現した男の物語である。 但し彼の場合、「やり直し」ではなく「繰り返し」であることがポイント。 意識は43歳のまま25歳に戻ったジェフは大金をつかみ、誰もがうらやむセレブになる。 もし、読者が主人公と同じ立場に立った場合、ここまでは誰もが同じ選択をするだろう。 しかし本作では、再び43歳になった主人公は一旦全てを失い、また25歳に戻ってしまう。 そして彼は前のリプレイとは異なる道を選ぶ。 ここから格段に面白くなってくる。 また、1963年から1988年にアメリカで暮らした人、流行した音楽やテレビ番組などを知っている人にとってはたまらないはずだ。 私なんかの数倍も面白く読めるだろうと考えると、うらやましくて仕方がない。 とにかく、2度目のリプレイ(3度目の人生)以降のジェフの意外な選択から目が離せない。 そして生きていく上で大切な何かを、本書は教えてくれる。 | ||||
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今までタイムトラベルものは好きで映画でも小説でも読みましたが、 この「リプレイ」を読んで卒業できました。 人は誰でも過去に戻れたら、やり直してもっといい人生を送れるはずと考えるでしょう。 そしていろんな可能性を追求したくなるでしょう。 そういった願望も含め、この主人公はやり直しだけでなく、 戻れない人生も経験します。 リプレイを何回もしますが、その中で新しい人生で充実を得ますが それを失う悲しみも経験します。 読み終わると、何が人生で大事なのかを教えてくれます。 きっと何度も読み直すだろうと思える本に巡り合いました。 | ||||
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先日発売された某芸能人の薄っぺらい本の後に読んだのでものすごく内容が詰まっているように感じました。 何度も同じ時間を繰り返す中で人はどう考えてどう生きるのか。 とにかく先が気になって読み始めたら止まらなかったです。 SFを題材としただけではなく『生きる』とはどういう事なのかと考えさせられる本だと思いました。 | ||||
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30代、男です。 「リピーター」(乾くるみ著)が好みだったので、 その中に出てきた本作をすごーく読みたくなり、 焦ってすぐに買いました。 想像力を大いに刺激されるテーマ。 「ああ、こんなこともあるだろうなあ」 と考えさせられる場面の数々・・。 しかし、いかんせん外国のお話。 カタカナの地名や、文化の違いになじめず、 ちょっと引いたところでしか読めませんでした。 (翻訳ものは、結構読んではいるのですが・・) 作品としては、素晴らしいとは思います。 30歳も過ぎると、和食が身体に合うことを実感します。 例えて言うなら、そんな違和感がマイナス評価です。 | ||||
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この本に出会えて本当に良かった。 そう思える本は滅多にないけれど、この本はまさにそれでした。 一度きりの人生、そして”今”の大切さ、白紙の未来があることの幸せに気づかせてくれる本でした。 子供を持った今、私も決して過去には戻りたくないと思いました。 必読です。 | ||||
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過去に戻った主人公が競馬や株で大儲けする場面が度々あるが、よっぽど競馬好きや投資家じゃない限り、 普通に暮らしていて競馬の結果や株価の動性を記憶している人はほとんどいないと思う。 かなりの非現実性、無理を感じる。 あと、不必要な場面(内容)が多過ぎる。 半分の量で十分のストーリーである。 感動も感慨深さも何もなかった。 時間を損した気分である。 | ||||
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とあるネットで、アマゾンで高評価なので買ったと聞いて失望してレビューすることにした。 この「リプレイ」は時間ループものとしては何の斬新さもない凡作である。 時間をくり返す人がみんなギャンブルや投資で確実に大儲けできるだろうか。 おれはギャンブルの大穴を一つも記憶していない。 実際に人生をくり返しても大金持ちにはなれない。 断言する。「リプレイ」は駄作である。 時間ループものの最高傑作はスチャリトクルの短編「しばし天の祝福を遠ざかり」絶版 絶版を除くなら、「七回死んだ男」がおすすめだ。 | ||||
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翻訳の日本語は綺麗じゃないのであまり好まないのですが、 昔SF好きの父の猛烈な勧めに負けて読みました。 なんとも壮大なテーマ。 ラストは目を見張り息を止めたような状態で一気に読み、 読後には〜っと深く息を吐いたのを憶えています。 重さがあります。でも爽快感もある。 しっかりとした手応えが残る作品 | ||||
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タイムトラベルもので いいなー、人生やり直したい!と思うことはあっても やり直したくない・・・ってのは中々ない。 そういう意味で異質だった。 主人公ジェフ、43歳。 心臓発作で死ぬと18歳に戻っていた。 やりたい放題だが、また43歳で死んでしまう。 3度、4度とやり直すうちにリプレイ時間が短くなっていると気付く。 彼の子供や周りの人への愛が随所にある。 やり直しの人生の中で、前回の人生の妻や子供がいなくなる恐怖。 リプレイは一体何によって引き起こされているのか。 時間軸の話で考えなければならないことが、しっかり詰め込まれている。 些細な矛盾、ある程度の強引さは愛嬌。 作者の人生観が、所々で出ていた。 | ||||
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何度人生を構築しても、また途中からやり直し。いくら素晴らしい人生を送っても、いずれご破算・リプレイ。こうなるともはや拷問です。生きることの意味そのものがだんだん分からなくなっていく繰り返し地獄。しゃれにならないぐらい恐ろしい世界です。 その一方で、人生を何度もやり直せるとして、じゃあ自分は世界に対してどれだけの影響を与えうるでしょう?自分の可能性を最大限に世界に開いたとして、結局どれほどの存在になりうるでしょう?このことを真っ正面から見つめるのも、これまたしゃれにならないぐらい恐ろしいことです。 このなんとも不条理な世界に対して、なんとかして自らの存在の意義を探ろうとする主人公。そしてその繰り返しの中から見えてくる新しい人生哲学。 非常に深い作品です。抜群に面白いSF小説であると同時に、抜群に意味深い文学作品です。これだけ見事に構築された世界を持つ作品には久しぶりに出会いました。 | ||||
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アレェ〜?オカシイゾォ〜?リプレイだそうだが、 どのゲームのリプレイ小説か、どこにも書かれてないゾォ〜? 何のリプレイか判らないのに、買うゲームファンがいると思っているのか? 冗談はともかく、「翻訳の世界」の1990年度翻訳SFベスト2になっただけの面白さはあります。 (ちなみに一位はステープルトンの「スターメイカー」でした) もし、人生を何度でもやりなおせたらというワンアイデアを徹底的に消化してます。 貴方が考え付くあらゆる人生は描写されます。 (シミュレーションゲームをやり狂う人生がないのはおかしいが) そして、感動的なラストの後のエピローグに大いに悩んで下さい。 | ||||
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人生を何度も何度も繰り返す。 一度として同じ人生は無かった。 一度目のやり直しは痛快だった。 そして、二度目、三度目、四度目はどうだったか? たとえ人生をやり直しても、人の心までは変えられなかった。 まして、歴史を塗り替える事なんて、全く不可能だ。 人生のやり直しが出来るなら、さぞ楽しいだろうと想像してしまうが、 この作品が語るところでは、あまり楽しいとは言えない。 やはり、人生は一度限りであるところに、価値があるのだと感じる。 やり直しが可能な人生とは、こんなにも猛爆としているのか。 物語の展開も大変面白いし、結末も十分に納得出来る。 この長編作品で、著者は「リプレイ」について、綿密な検証を行ってくれた。 我々は、一度しか無い人生を、納得の出来るものにしなければならない。 | ||||
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主人公は43才のとき、心臓麻痺で死んだ。 そして目が覚めてみると18才の自分に戻っていた。 前世の記憶を持ったまま人生をやり直すことができたら、 いったい何をするだろう。 そんな究極の「夢」を描いたのが本作である。 主人公の人生は一度だけでなく、何度も何度もリプレイする。 一度目は莫大な富、 二度目は初恋の女性との充実した家庭生活、 三度目は退廃と覚醒 四度目は・・・ リプレイとは人生を「再演」することである。 何度でもやり直せる人生のなかで、人はどんな理想の人生を選ぶのだろうか。 本作は1988年の第14回世界幻想文学大賞受賞作だそうだ。 ことにラストが秀逸である。 「彼は人生の大部分をやりなおす機会を与えられた。 しかし、この一日をもう一度やりなおすことができたら、 そのすべてを犠牲にしてもいいと思った」p118 何度演じようと、同じ人生は二度とない。 そして、どんな理想の人生も、あまたある「理想」のひとつに過ぎない。 いろんな思いに駆られる作品である。 | ||||
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もう10回とは言わない程読み返した本の中の一冊です。 表紙からすると”普通のSFかな?”と思いますが 少しずつ年齢が上がり人生観が変わっていく段階で 読み返す度に新鮮な発見がある為手放すことができません。 今後もずっと傍らに置いておく予定です。 | ||||
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誰もが一度は考える「人生のやり直し」。それが実際にできたら?という夢のあるテーマだが、何度も何度も繰り返されると、それは悲劇に変わってくる。彼のとまどい、喜び、苦悩・・・。それを読んでいると、人生はたった一度でいい、一度だから素晴らしいのだと思えてくる。 | ||||
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SF小説として評価してはもったいない気がした。テーマはもっと壮大だ。人生は出会いと別れの繰り返し。今出会っている人全てと別れるときが必ず来ると思うと、とても切なくて寂しい気持ちになります。けれど人生が永遠と続き、何度でもやり直せるものだとしたら・・・。それも同じく寂しいものなんだろう、そう思わせる本でした。私達はなぜ生きているのか。なぜ生まれて老いていくのか。 そこまで考えてしまう私は大げさなのでしょうか? とにかく壮大なスケールの一冊で、読み進むほどに夢中になります。 | ||||
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