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死者との対話
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死者との対話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ダルジール・シリーズの17作目。図書館の短篇小説コンクールに寄せられた応募作品のとおりに殺人が続くという、わくわくするような物語。綿密に練り上げられたプロットと意外な(そうでもないか)結末には、どれだけ時間をかけて構想したのだろうと感動させられる。しかし推理小説としては失敗だと思う。 想像を超えた連続殺人犯の登場も、ダイアローグを続けるため無理につくり出されたように思える。しかし殺人が多すぎ、謎が長すぎるため、中だるみとストーリーの不明瞭化を招き、結末の衝撃を殺いでしまっている。 末尾には、「ポケミス五十周年に寄せて」と題したヒル自身の一文を寄せられている。ここでヒルは、何度も読み返すことの出来るクライム・ストーリーを目指したと述べている。方向性はわかるし、『死者との対話』が結末を知ったのちに読み返す必要のある作品であることも確かだ。しかし600ページ近い分厚さとストーリーのくどさが、その試みを挫折させてしまう。 本作に始まったことではないが、ヒルはもはやダルジールを活躍させるつもりはないらしい。そのことをはっきりと確認させられる一冊であった。 | ||||
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