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北壁の死闘
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北壁の死闘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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冬の<アイガー北壁>登攀を題材とした評判の冒険小説である。平凡な邦題と比較して、原題は「Traverse of the Gods(=神々のトラバース)」と魅力的で、これは<アイガー北壁>の登攀ルートの1つを指す。狂気とも思える冬の<アイガー北壁>登攀に挑んだ主人公(ドイツ軍兵士)の姿を描いた作品である。現実には到底不可能と思えるこの設定に理由を付けるために、作者は第二次世界大戦中の米独の原爆開発合戦を利用して、軍の命令(とそこから生じる様々な状況)で止むを得ず強行したという形にしていて、チョットこの舞台設定が煩い感じがした。 他方、主人公は自分の過失で、過去の<アイガー北壁>登攀で友人を殺してしまったというトラウマを抱えており、こちらは主人公が冬の<アイガー北壁>登攀を強行した(降伏するという選択肢もあった)上手い理由付けになっている。自身のトラウマを克服するためには、<アイガー北壁>を克服する事が必須という冒険小説らしい主題である。そして、登攀シーンの描写は流石に読ませるが、全体を冷静に見てみると、登攀シーンの描写が意外と少なくて、期待外れの感があった。物語に説得力を持たせるため、主人公の同僚達の細かい性格描写があったり、米独の将校の駆け引きの描写があったりするのはまだしも、本作にロマンス(!)を持ち込んでは冒険小説としての醍醐味が台無しでしょう。また、原爆開発のキーマンである博士(とその看護役の女医)もクライミング熟練者であり、主人公の一行に付いて行けたという設定も安直過ぎる。 主人公が<アイガー北壁>登攀中、戦争、敵と味方、個人的恨み等の思念が雲散霧消し、ひたすら<無>の境地に入ったという辺りが冒険小説としての真骨頂であり、登攀という物理的行為及び主人公のこの境地を中心に描いた方が物語の求心力を増したと思う。 | ||||
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確かに山岳小説好きの方々の評価が高いだけあり、とても面白い。 息もつかせぬ展開で一気読みさせる。 登場人物の描写も個性が際立っているし、プロットも面白い。 ただ主人公の超人的動きなどがリアリティを奪ってしまい、 アクション映画ならいいけど、小説だとちょっとtoo much感がある。 最後の方は少々食傷気味。 そのような点で☆3つですね。 | ||||
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ストーリーは良いです。息をもつかせず読ませてしまう。しかし厳しい自然に対してあまりに荒唐無稽な超人性が、騙されてもよいかという気持ちをなえさせる。クリフハンガーの時に感じたのと同じ。 | ||||
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