■スポンサードリンク
純平、考え直せ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
純平、考え直せの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 21~40 2/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奥田英郎さんの作品はどれも大好きでほとんど読みましたが、やっぱりいいですね。 ストーリーが面白く最後まですらすらと読めるのに、やっぱり小説を一貫するメッセージ性がある。 本当、素晴らしいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
単行本のころから気になっていた一冊。 文庫になったので購入しました。 「鉄砲玉」として、成功しても失敗してもしばらくはシャバに戻れないことがわかっている純平の三日間が描かれる。 だが、帯や作品紹介で語られるように「運命を分ける三日間」というわけでもなく、純平はひたすらまっすぐ、鉄砲玉としての運命に向かっていくことになる。 プライドをかけたケンカ、突然生まれた友情、恋、家族との一瞬の再会、ネット上での共感……なんとも濃密すぎる出来事が純平の周りで次々起こるが、彼の逡巡は驚くほど少ない。 普通の小説なら、「これがきっかけで考えが変わって……」となりそうなところだが、純平は一瞬の迷いを見せるだけ。 そんな、間違ってはいるけれど、ただひたすらまっすぐな純平の生き方に、妙なリアリティと力強さを感じてしまう。 と、こんなことを書くとドツボに向かって一直線、といった暗いイメージの小説だというイメージを持たれるかもしれないが、なぜか読後感は爽快。 まっすぐであることはなにはともあれ、今の時代には爽快に感じるのかもしれません。 不思議な青春小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
プロットに捻りはなく、真っ直ぐな話の作品である。でも無常感というか、やるせない感情が通底にはある気がする。純平の生い立ちを読むとこの道もしょうがないのかなと思ってしまう。人は家庭環境を選べない=生き方も選べないのかもしれない。 でも悪趣味な絶望だけが横たわってるのではなく、ちゃんと暖かい希望も用意してある。 純平を見てると小説に出てくる登場人物、ネット掲示板の住人、そしてこの本を買って読んでる読者。みんな純平を心配し応援したくなってしまうのだ。何故だろう? ヤクザの話ながら、心が暖まる話でもある。ラストは読者の想像力を信じたラストになってる。憎いなぁ、もう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
純平が鉄砲玉になる最後の三日間の話である。 とてもせつない。全体にうっすら、父親、母親の愛をまともに受け入れられなかった男の悲しさが染み渡る。 親の愛をまともに受け入れなかったからこそ、人の優しさや温もりにとても敏感な男だ。 なので騙されやすい、鉄砲玉になった理由もヤクザの上司にうまく使われた結果そうなってしまった。 純粋に人の愛に飢えてる男だからこそ、物語の主人公になりえる。 ここはうまいと思う。ネットの掲示板の人の、まるで他人事のような、本気で心配してるのかわからないような応援が物語を客観的に見せる役割を見せてくれる。 見てる自分もドキドキする。正直鉄砲玉を辞めてもらいたい。もっと別の道がなかったのか、 読んでる読者も自然にそう思えてしまうような魅力が純平にある。 最後は唐突に終わる。この作者は読者に話の最後を預けるという手法をよくとる。 理不尽のようだが、とてもリアルティもある。 最後のページを閉じたときに思わず祈ってしまった。生きていてくれと・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヤクザの若い衆、純平が鉄砲玉となる。決行日までの三日間の物語。 女、ドラッグ、友情、葛藤などを重くならないタッチで書いている。 が、話の主眼はいつしかネット住人にも展開していき、二つの角度から物語が描かれるようになるところは、さすが奥田さんひねりが効いている。 純平にとってはまぎれもない現実が、ネット住人がからんでくることで、現実感が喪失されていく。 そのグラデーションが見事。 読み手としては、どちらで読むべきなのか、チクチク社会風刺も交えながら一気に読ませるナイス作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語の展開は、良く言えば分かりやすい、 悪く言えばベタなんですが、 物語の終わり方に衝撃を受けました。 余韻を残す作品は色々ありますが、 この余韻の残し方は、今まで見たことがないです。 買った人は、物語の最後のページは、 間違っても途中で見ないでください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初のキンドル本購入。 内容は奥田英朗らしく面白かったのですが、本の厚みが感触できなくて、気がついたら読み終えてしまいました。 購入時にボリューム感が伝わると電子書籍市場も大きくなると思いますね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出てくる人出てくる人、「いかにも」なステレオタイプ。 それと全体に古臭い感じがする。会話の内容、掲示板の書き込みなどなど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わった直後の率直な感想は今までの奥田英朗作品とは少し違った印象を受けましたが、 デンポの良さやキャラ設定はいつもの感じで私は好きでした。読後にジワジワきます。 つい先日、五木寛之「晴れた日には鏡をわすれて」 (お化け女と陰口を言われるほどのブスな女性が大掛かりな整形と知識と教養までも与えられるチャンスを得て、人生をやり直す話) を、読み終えたばかりなのですが、その中に「人間が自己の意思と努力によって変えられるものなんて1パーセントもあればいいほう」と書かれていました。純平の生まれ育った環境はまさにそうだったのではないかと。もちろん誰もが同じ環境でやくざになるわけではないし、純平が浅はか過ぎたのかもしれません。でも、根無し草だった純平にとって、兄貴との出会いが初めての居場所だった。 鉄砲玉になると決めた後から、次々に起こる新しい出会いに心も揺らぎます。もっと早くこの人達と出会っていればと思いましたが、 このタイミングでしか出会えなかった人達でもあります。 こうなったのは母親や社会のせいだ!ではなく(諦めでもあるのですが)、ひたすら自分が信じた兄貴の為に・・という純平に、 今まで人から贈り物をされたことがなった純平に、涙しました。 どこに生まれ、どのような親の元で、どのように育つか、どこで誰とどのようにで出会うか。 例え出会えても、タイミングの問題もあります。 純平には、意思と努力で人生を1パーセントしか変えられないとしても、それでも自分を奮い立たせ自分の道が少しでもいい方向へ行くように、 どこかで気がついてほしかったなと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テンポよく進むが、反面描写がありきたり。 とんぼが飛んだとか。。 サウスバウンドの時に感じた良さがなかった。 ラスト付近、いい感じだったが、尻切れトンボな結末。 最近どの作家でもありがちなネットネタ。 無理しない方がいいと思う。 ネットなんか実際主人公の人生になんか関係がない。 人の人生にネットのあれこれが関係ないということが描きたかったのであればこの結末でいいのかもしれないが、イマイチ釈然としない。 残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新宿歌舞伎町を我が物顔で闊歩するチンピラの純平。彼に親分から鉄砲玉になれ、との指令が下された。本人はやる気マンマン。ただ、周りはこう言う、「純平、考え直せ」。 奥田英朗お得意の任侠モノ。内容はゾッとするような展開が多いが、それを打ち消すようにユーモアと人情がバランスよく含まれている。 やっぱり、この人は外さないねえ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奥田英朗作品は名作駄作に関係なく、どの作品もテンポが良いので、一気に 読めてしまう。今作は特に難しい展開も無いので本当にあっと言う間に読ん でしまった。 ちなみに名作でも無ければ、駄作でもないなというのが正直な感想。 面白いといえば面白いが、感慨深いものも無いのが事実。 やくざの抗争の鉄砲玉になった純平の3日間を追ったストーリーだが、特に 深いテーマは隠れていないと思う。単純な娯楽作品だと思う。(単純な娯楽 作品が悪いという意味ではない) 「邪魔」のようなクライム群像劇や(「無理」は今一つだったなあ)、 「東京物語」のような奥田さんと同世代の心に響くような作品をまた書いて もらいたいなあというのが正直な感想。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
元暴走族で、今はヤクザのチンピラ。けれど、好きな女には少し話をするだけで満足し、関わった人間には彼なりの「けじめ」をつけていく。 周りの、彼を食い物にする「大人」たちの裏を知っていても、彼は自分がなすべきを決め、実行しようとする。 装いはともかく、りっぱな青春小説です。 # ネットの掲示板のくだりは、今時の風をねらったのかもしれませんが、ちょっと蛇足だったような気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
六明会傘下にある早田組の組員である坂本純平。 21歳の彼がヤクザとして、 新宿・歌舞伎町を駆け抜ける様を描いた物語です。 読後は、さびしいというか。 結構考えさせられる側面ももった本でした。 ページをめくる手をとめられなかった、 という意味でとても面白かったです。 次はどうなるんだろう。 純平の言動が気になるし、 周囲が純平をどう扱うのかも気になりました。 私は文字通り寝る間を惜しんで読んだため、 3日間を描いた作品のスピード感も十二分に味わえました。 西へ東へ動き回る純平の3日間を、疑似体験した気もします。 本書の装画も素晴らしいと思います。 先入観を持って読みすすめるのではないかと、 想像力が縛られる閉塞感を抱きながら読みすすめましたが、 私には表紙の人物が坂本純平でした。 文句なし。 なかなか、的を得た表紙とも思います。 タイトルは抜群と思いました。 表紙とタイトルを見ただけで、どんな本か想像を膨らませられる。 それでいて、殺人シーンがいっぱいでてくるような本じゃないことも、 うまく表紙の雰囲気に出ていると思いました。 そういう意味では、単行本としての成熟度が高いなって。 そんな感想も持ちます。 登場人物では、北島という、純平の兄貴分がまた粋で、 言動がいちいち格好良く、 良くも悪くも熱い純平を任侠に陶酔させます。 兄弟分の信也が純平の自尊心を満足させるシーンなど、 読者の私も一緒に面映かったです。 変わり者のジイさんも、 最後にはなかなか含蓄のあるセリフを残しますし、 トラック野郎一番星のコメントは探しました。 遅い夏休み、平日に取れた急な休み、久しぶりのロングバケーション等。 短い期間(できれば3日以内)で本書を読むことをオススメします。 物語のスピード感を味わえるし、 人生が急転したことに戸惑う21歳の若者の心境も、 垣間見えると思いますので。 純平のエンディングとしてはアリかもしれないけど、 本書のエンディングについては、個人的に満足していないので、 僭越ながら★の数は4つ。 ただそれを差し引いても、充分に人へは勧められます。 文庫化を待たずに。 純平、考え直せ オススメです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
見たこともない、これから知ることもない人達から送られる本気の感情。 知らないからこそ損得抜きで本気になれる。 だからといって 出会って築く人間関係が、損得で成り立つということでは無いはずだ。 そんな場合も確かにある。しかし、全てではない。 損得抜きの見知らぬ人への行動は、自分自身のためのものなのではないだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
鉄砲玉になったチンピラの3日間の物語。 著者の作品はだいたい読んでますが、どれも読者をどんどん引きづりこんでいく。 最初はごくありきたりのやくざ小説かと思いきや、最近のトレンドを駆使して話はどんどん広がりを持たせます。 やっぱり最後は考え直さないのが★4個の理由です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やくざの鉄砲玉なんて、昭和だなあ。純平だけが純粋で泣けてくる。昭和な純平に、イマドキの女の子や携帯サイトの対比が面白い。奥田さんはさすがに、読ませてくれるけど、少し不完全燃焼…やっぱり、考え直してほしかったなあ。じいさんの存在に星ひとつ追加です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
チンピラとかヤクザの暴力的で見栄っぱりな世界は大の苦手なので、 ちょっと気が進まなかったのですが、 それでも読み進むうち、ちょっとは主人公に情が湧いてきました。 でもね、ドラッグのあたり、私にはとても不愉快で読みながら気持ちが離れましたし、 (泥酔したどうしようもない人を眺めてる感じです) この描写だと、ドラッグに興味を持ってしまう人もいるんじゃないかと、 心配にもなりました。 やはりこういう世界には関わりたくないし、知りたくないし、 奥田さんの本を読んだ後のちょっと楽になる爽快感もなく、 モヤモヤしています。 おじいちゃんのセリフにちょっと感動したはずなのに、 読後のモヤモヤ感の方が強くて、何を言ってたのか、忘れてしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
21の若者が、周りに影響されて自分でも知らぬ間に人生を漂っていく様子が伝わってきます。 タイトルの「考え直せ」は大人目線、届かぬ想いであって、登場人物たちのように純平の人生に首をかしげならがも否定も肯定もできず深入りすることなく見届けるのが精一杯というのが現実です。 同じ年頃の子を持つ親としては、少々やりきれない気持ちで読みました。 240P−241Pで老人が語る言葉に尽くされた大人のやりきれなさがこの小説の全てなのだと思います。 物語としては、ヤクザ、出入り、鉄砲玉と恐ろしい内容をコミカルに描いてあり、純平に関わる人物たちもそれぞれに個性的で、映像化するとおもしろいと思います。 奥田さんの可笑しくって少し哀しい世界が広がっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
21の若者が、周りに影響されて自分でも知らぬ間に人生を漂っていく様子が伝わってきます。 タイトルの「考え直せ」は大人目線、届かぬ想いであって、登場人物たちのように純平の人生に首をかしげならがも否定も肯定もできず深入りすることなく見届けるのが精一杯というのが現実です。 同じ年頃の子を持つ親としては、少々やりきれない気持ちで読みました。 240P−241Pで老人が語る言葉に尽くされた大人のやりきれなさがこの小説の全てなのだと思います。 物語としては、ヤクザ、出入り、鉄砲玉と恐ろしい内容をコミカルに描いてあり、純平に関わる人物たちもそれぞれに個性的で、映像化するとおもしろいと思います。 奥田さんの可笑しくって少し哀しい世界が広がっています。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!