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(短編集)
ツナグ
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ツナグの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全232件 141~160 8/12ページ
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読みやすくて夢中になって一気に読んでしまいました。 他の作品も読んでみようと思います。 | ||||
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「死」がからむと、「泣かせよう」とする話が多かったりするけれど、この作品は、そういうものとはちょっと違う。 泣かせようとはしていない。 私だったらどうするかな。死んだ側ならだれに来てほしいかな。 子どもには会いたいけど、1回しか使えないその権利は別で使ってほしいと思うかな。 ならばやっぱり夫に会いたいかな。 生きてる側なら誰に会いたいと思うかな。 1回しか使えない、その切符をどう使うかな。 そもそも、死んだ人に会うことがいいことなのかどうなのか。 わからないままの方がいいこともあるんじゃないか。 この1冊で、いろんなことを考えた。 この世とあの世との違いを生きながら見せられたような気がした。 どんなことがあろうとも、今ここに生きていることを大切にしないといけないなと思った。 | ||||
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本当にツナグがいたらいいのに…って、願ってしまいます。生きているうちにやらなきゃならない事に気付けないことがこんなにもたくさんある自分にちょっとがっかりもしました。でも、残りの人生は悔いの無い様に、大切に生きたいと思っています。家族や、愛する人をもっともっと大切に生きたい…映画とはちょっと違って本は深かったです。 | ||||
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死者と再会を果たすというありがちな、お涙頂戴の物語だと勝手に想像 しながら読み始めました。全部で5編の短編から構成されていますが、 真ん中に置かれた「親友の心得」を読んだ時点で、浅はかな先入観を 持っていたことに気が付きました。 死者と言葉を交わしたいという願い。それは、生きている人間が生きる 理由を欲するエゴイストの振る舞いでもあるし、また、死者から思いが けない真実を伝えられれば、十字架を背負って生きていく羽目にもなり かねない。この重いテーマが、「使者(ツナグ)」が主人公役を務める 最後の「使者の心得」で展開されることになります。 死者とのコンタクトは、「生者の自己欺瞞」(414頁)かもしれない。真相 を知らされれば不幸になるかもしれない。それでも、死者を想い、その 言葉を想像して対話を重ねつつ人は生きていく。「死者は、残された生者 のためにいるのだ」(424頁)。死者との再会というありえないおはなしは こうして、人は想像力のなかで死者に語りかけ、また語りかけられるのだ というごく当たり前の真理を気づかせてくれます。それこそが、一晩限り の再会という奇跡よりも、長い人生を生きていく上で大事なことなのだと。 単なる短編集ではなく、最後の短編を読むことであらためて全編に対する 見方を変えられ(伊坂幸太郎などもこの点が巧みです)、人生観を激しく 揺さぶる体験をいつのまにかもたらしてくれる辻村深月は、破格の構想力 を備えた希代のストーリーテラーであるばかりか、穏やかな語り口の裏に、 鋭くも繊細な人間に対する眼差しを秘めた作家だと思います。 | ||||
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単に死者と再会を果たすというだけの、お涙頂戴の物語だと勝手に想像 しながら読み始めました。全部で5編の短編から構成されていますが、 真ん中に置かれた「親友の心得」を読んだ時点で、浅はかな思い込みを していたことに気付きました。 死者と言葉を交わしたいという願い。それは、生きている人間が生きる 理由を欲するエゴイストの振る舞いでもあるし、また、死者から思いが けない真実を伝えられれば、十字架を背負って生きていく羽目にもなり かねない。この重いテーマが、「使者(ツナグ)」が主人公役を務める 最後の「使者の心得」で展開されることになります。 死者とのコンタクトは、「生者の自己欺瞞」(414)かもしれない。真相 を知らされれば不幸になるかもしれない。それでも、死者を想い、その 言葉を想像して対話を重ねつつ人は生きていく。「死者は、残された生者 のためにいるのだ」(424)。死者との再会というありえないおはなしは こうして、人は想像力のなかで死者に語りかけ、また語りかけられるのだ というごく当たり前の真理を気づかせてくれます。それこそが、一晩限り の再会という奇跡よりも、長い人生を生きていく上で大事なことなのだと。 使者を受け継ぐ少年が下した選択はこの作品のテーマと関わるものです。 単なる短編集ではなく、最後の短編を読むことであらためて全編に対する 見方を変えられ(伊坂幸太郎などもこの点が巧みです)、人生観を激しく 揺さぶる体験をいつのまにかもたらしてくれる辻村深月は、破格の構想力 を備えた希代のストーリーテラーであるばかりか、穏やかな語り口の裏に、 鋭くも繊細な人間に対する眼差しを秘めた作家なのです。 | ||||
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物語の終盤まで、それほど良い作品だとは思わなかった。 同じ、死者が登場する作品であるならば、乾ルカ『てふてふ荘へようこそ』、日明恩『ギフト』の方がよかったという印象が強かった。 しかし、最終章に入る前にふと頭に浮かんだことがきっかけで、感想がガラリと変わった。 それは、各章のタイトルの意味を、考えたときだった。 これは、あくまで自分の勝手な推測なのだけど、作者はひとつの答えと問題を伝えてくれているのではないかと思う。 生者は、死者に対してどのような態度でいることが望ましいのか、という答え。 登場人物たちのような後悔をどのようにすれば、しないように済むか、そして生きているものが死者のために何をするべきなのか、という問題。 この問題は、全ての人が考えなければいけないものだと思うので、多くの人に読んでもらいたい。 | ||||
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映画の原作を購入。現実離れしていますが、人と人をつなぐ事の大切さを改めて感じました。 | ||||
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すごく読みやすかった。フィクションだと分かっていても待ち人の心得篇は確実に泣きます。 | ||||
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ぐいぐいと引き込む文章力は相変わらず素晴らしい。 甘い感じは否めないが、寂しくなった時読むと癒されること間違いなし。。 | ||||
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面白かったです。もしもツナグが実在したら・・・・これを話題に家族で一緒に考えました。 | ||||
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山梨の素晴らしい作家さんの小説。よかったです。発想が面白かったです。 | ||||
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心が震える作品。最後にすべてが繋がった時、鳥肌が立った。辻村さんの違う作品も読んでみたい。 | ||||
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生きる人の責任、逝かれた人の思いのつながりが深かったですよ。 | ||||
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映画を見に行けず、原作だけでもと思い読みました。日常にありそうな場面のなかにツナグがいたので、現実にもいそうな気がしてきました。夢中で一気に読める一冊です。 | ||||
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こんな人に僕も逢いたいなぁ~、そんな想いでいっぱいです。 亡くなった人とクライアントを引き合わす手助けをする役割が“ツナグ”の仕事ですが、ツナグはクライアントの依頼を通して、自分自身も成長をはかり、また一緒に命を見つめていく仕事でもあるように感じました。 話しを通し、自分は誰と会いたいか、それを考えると同時に、その人との関わりを通して命について考えて居られた一冊だと思います。 | ||||
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この話をはじめて知ったのは映画の宣伝。 安易な設定という印象を受けて本を読むのをためらっていました。 読んでみると想像以上によかった。 死者に面会できるのが一晩だけだとしたら、自分は誰に、そして何を話すのだろう。 自分が死者だったら一度しかない面会の機会をどう使うのだろう。 こんな想像しながら、物語を読み進めてしまったので、どこか不器用な登場人物達に つい感情移入してしまいました。せつなくなりました。うかつにも涙が出そうになりました。 | ||||
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辻村深月は感傷的過ぎる所が苦手だった。でも、この作品の親友の心得は素晴らしいネ。 これを読むと、女性は怖いですね、恐ろしいですね。 | ||||
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自然体で、まっすぐな文章が決め手でした。文章で選ぶと、得てしてハズレが多いのですが、今回は当たりでした。 全体を通して見ると、無難な作品です。それぞれの話は及第点ですが、時と共に記憶は忘却の彼方へ……印象は薄いです。ただ、一つを除いて……それは、三章の【親友の心得】 この話は異彩を放っていて、頭一つ抜きん出ています。僕を一段、高みへ上げてくれたとも思いました。小説ではなく、文学の余韻がします。 読んだときに何かが引っ掛かって、もう一度、この話だけ読み返したのですが、スッキリしません。どこかは分かるのですが、なぜかが分かりません。一体、自分は何に引っ掛かっているのか…… 多分、死者の親友が決別を心に決めた箇所。ダッフルコート云々の台詞をパクられたと気づいた所。何がいけなかったのだろう?自分がないがしろにされたから?そこが納得できないのであれば、謝罪の言葉はむしろ、そのことについて求めていたのか?蛇口云々ではなく。今はそんな気がしてきた。元々、許すつもりだったのなら、謝罪など求めないから。求めるのは、どう考えても納得できないから。 その謝罪が最期まで聞けなかったから、残酷な仕掛けを発動させる。気づいていることを、気づかせることによって自尊心を粉々に打ち砕く……う〜ん、残酷だ。 ひょとして、 辻村深月は残酷な話の方が、映えるのだろうか。 | ||||
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読みたかった本が安く手に入り よかった。 又、よろしくお願いします | ||||
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ツナグ(使者)とは、霊能者が憑依させたり、メッセージを伝達する人とは違う。 つまり、宜保愛子さんや江原啓之さんのようなものでもない。 死者との面会は一度きり。 自分が生きているうちに、亡くなった人に会ったなら、 自分が死んでから、生きている誰かにも会えない。 そんな貴重な一度きりの面会。 ツナグ(使者)へ依頼する4人のストーリーがある。 憧れのタレント、自分の母親、親友、恋人・・ その誰もが死者との面会を半信半疑、ほとんど疑ってかかっている。 こんなの何かの詐欺じゃないのか?しかも、大金を請求されるかもしれないとも思ってる。 それでも会いたい理由がある。 自分が会いたくとも、相手が承諾しないと会うことができない。 死者もそれぞれの想いを持って、生者にあうことを決断する。 四者四様の人間模様に、思わず感情移入してしまう。 たった一度きり、まさに一期一会ともいうべき面会において、 伝えたいことを伝えきれるものでもない。会って後悔することだってあるかもしれない。 果たして、自分ならどうするのだろうと考える。 ツナグ(使者)自身のストーリーには推理小説的な要素もあり、複雑な事情もある。 深い家族愛には涙することになった。 このストーリーは、辻村深月さんの小説であり現実のものではない、、、はずだ。 だが、ツナグ(使者)はどこかに存在し、 満月の日には死者との再会を叶えている誰かがいるのでは、、 いや、きっといると思う。 | ||||
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