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流刑の街



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【この小説が収録されている参考書籍】
流刑の街 (ヴィレッジブックス)

流刑の街の評価: 4.00/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

流刑の街

ボストンの駐車場で夜間警備員として働く、若きイラク帰還兵メイヴン。ある晩、強盗に襲われた彼は、反撃のすえ相手を殺しかけてしまう。その翌日、メイヴンは一人の美しい女からある人物に連絡するよう伝言を受ける。メイヴンを待っていたのは元軍人だという謎めいた男ロイス。彼はメイヴンに自分のチームで働かないかと言ってきた。除隊後鬱屈した日々を送るメイヴンのような男たちを集め、麻薬組織を襲撃して街を浄化すること―それがロイスの“仕事”だった。戦場を思い起こさせる仲間たちとの絆と多額の報酬、すべては完璧に思えた。ある日歯車が狂いだし、街に血が流れ始めるまでは…。
流刑の街 (ヴィレッジブックス)Amazon書評・レビュー:流刑の街 (ヴィレッジブックス)より
4863323034
No.1:
(3pt)

設定の平凡さ

ウィンズロウの「犬の力」に比較すると、そのスケール・心理描写・社会性いずれを
とっても全く及ばない。
特に主人公の行動の心理描写が頂けない。主人公の行動が突飛すぎる場面や、ここまで
行動を過激化させながら何故悩む?という場面が多々ある。

「イラク帰還兵」が主人公であり、戦場経験のあと自分の置かれた現実になじめず、
鬱屈してゆく心理も分からないではないが、「ランボー」もどきの「活劇」に堕している。
活劇なら活劇らしく、もっとスピードがあればいいのだが、これではエンターテインメントと
しても失敗している。
初めの部分から、「ご都合主義的」な出会いと、主人公が関わっていく「仕事の中身」に
苦笑したのは事実。偶然の出会いだけで、ことマフィアと対峙する仕事をすることなど
ありえない。フィクションだから許される設定も勿論あるだろうが、いくら何でも
たった一夜の出来事で、大戦争に巻き込まれていくのは愛嬌にもならない設定。
また、ウィンズロウが政治力学や実際のCIA等の活動を深く調査したことに比較すると
この本は純粋なフィクション。フィクションならもう少し描きようがあったのでは
ないかと思う。30年以上前に読んだ「マフィアへの挑戦」の方がまだしも「面白み」があった。

うんざりして読み飛ばそうと思ったが … 終盤からは読み応えがあった。

主人公を取り囲む状況がいきなり暗転するシーンは、お馴染みの設定。しかし、主人公の身に
起きた出来事が思った以上に主人公を蝕み、かつ主人公が単なるヒーローでなかったことには、
感心した。「傷を負う」という表現以上の傷を負った主人公の描写は見事といってもいい。
(何か漠然とした表現ですが、これ以上は本書を購入して読んで下さい)。
少なくとも後半部分だけでも読んで損はない。

流刑の街 (ヴィレッジブックス)Amazon書評・レビュー:流刑の街 (ヴィレッジブックス)より
4863323034

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