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黄金旅風
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黄金旅風の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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私腹を肥やし長崎の民を苦しめる竹中釆女(竹中半兵衛の孫)を倒せ!長崎代官・末次平左衛門の熱いストーリー。「不肖者」平左衛門が用意周到に竹中を追い詰める。 私腹を肥やす欲にくらんだ醜い人間が多く登場する中で、平左衛門の私心を持たない行動が爽やかでした。複雑な利害が交錯する中、縦横に策を張り巡らす平左衛門。細やかな時代考証もすごい。 しかし、枝葉の話が多すぎる。火消組惣頭・平尾才助の話は別として、船大将の濱田彌兵衛や蝋型鋳物師・真三郎の話は、本筋の話の伏線にもなっていない。 濱田彌兵衛の航海記などは、本筋の話よりも面白いのだが、これらの枝葉の話をふくらまし過ぎているため、冗長な印象も受けた。 ま、書きたい気持ちは分かるけど。 | ||||
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私の年間の読書量は150〜200冊ですので結構な読書家だと自負しています。そんな私が「まだかまだか!?」と常に新刊を首を伸ばし手ぐすねひいて待ち望んでいる作家は飯嶋和一と中村隆資のふたりくらいのものです。私の飯嶋和一に対する評価は「超々寡作なれども作品はどれも一級品」です。特に「雷電本紀」と「始祖鳥記」は衝撃的作品であり、私の読書歴の中でも最高評価に分類されます。さて本書「黄金旅風」は「雷電」、「始祖鳥」に続いて書かれた作品です。4年前の刊行直後一読し「雷電」、「始祖鳥」に比べると「一寸パワー不足、二番煎じ、尻切れトンボかなぁ」と感じ、必ずしも彼の作品としては高い評価を与えませんでした。つい最近、近々「黄金」の続編にあたる(らしい)「出星前夜」が刊行されるという広告が出た為、改めて「黄金」を再読してみました。…いやはやめちゃくちゃ面白かった。大変な筆力です。決して平易な文章、内容ではないのですが、いつまでも読んでいたい読書の楽しみにたゆたっていたいと思いゆっくり時間を掛けて読みつつも、いつの間にか時を忘れ我を忘れ気が付くと分厚い本を読み終えていました。こういう作品、作家はそう多くありません。…しかし、4〜5年毎に作品を発表しただけでその印税で生活できるのかなぁ(しかも残念なことに彼の作品は一般大衆受けしてミリオンセラーになるようなものではありません)と余計な心配をしてしまうのですが、もう少し筆まめになってもっと印税を稼ぎ、末永く傑作を世に送り出し続けていただきたいと望むばかりです。飯嶋和一さん宜しくお願いします! | ||||
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非常に読みにくく、何度も断念しそうになりました。平尾才介のあたりは、まだ良かったのですが、なぜ放蕩息子の平左衛門があそこまで長崎を守りたいと思う気になったのかの説明不足ですし、平左衛門の掌の上で全て踊らさせれているような感じで一本調子で敵役を追い詰めてしまうのも、うーんって感じでした。海洋モノに入るのかは、わかりませんが、海洋モノ特有の爽快感もなく、救いのない話もあり、読んでいて面白みがありませんでした。最後に、どちらかというと、竹中家の視点からのこの話を読んでみたいなと思いました。 | ||||
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圧倒的な考証と緻密な描写力 いずれも氏の作品に共通する一番の魅力ですが 最も描写が生きるのは、子供や女性に 対する眼差しが注がれるとき たった数行の描写でも泣かせます | ||||
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舞台は江戸時代の長崎。末次平蔵(平左衛門)と平尾才介の、愚痴を言わない爽やかな生き方が力を与えてくれる。 | ||||
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氏の小説としては既存の作品と比較して散漫だし、舌を巻くほどの緻密な描写力も長編の為か、かえって説得力に乏しい稚拙な部分を感じさせます。表題からして単に冒険活劇の時代小説だったのなら満足できるのですが、圧倒的な取材で生きいきと描き出された当時の長崎の人々と社会観、宗教を軸とした生活思想等は文中に彷徨ったままで、続編でもない限りは浮かばれない気がします。 | ||||
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たしかに魅力的な人物、設定だし、いいシーンもたくさんあるんですけど、物語としては弱いと思う。 | ||||
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~面白い小説でした。ロマンあふれる小説で、わくわくしながら読みました。舞台は1628年~1632年の長崎。鎖国政策が実施される直前の長崎です。そこに生きる海運商人と利権に群がる人々を描いています。こういった時代物のやはり面白さは。やはり登場人物の器量、度量の大きさ。今回の人物、漢は末次平左衛門という長崎代官も勤める海運商。商人という枠を~~超え、長崎のためと渾身働く姿が生き生きと描かれています。そして窮屈な時代を生きる人たち。特に切支丹禁制という運命に翻弄される人々が切なく描かれています。485ページと言う大作ですが、飽きさせることなく、わくわくしながら読み進んでいく小説です。~ | ||||
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前作「始祖鳥記」で一躍脚光を浴びた著者の久々の作品。長いこと待たされたが、その期待に十分にこたえた読み応え感満足の一冊になっている。舞台は1630年代、鎖国直前の長崎である。キリスト教が弾圧に耐える人々、海外との貿易に生きがいを見つける人々。さまざまな人間ドラマが交錯する中、「長崎」を愛した一人の貿易家の物語である。時代は江戸時代であるが、信念を持って生きる一人の男の生き様がとても心を打つ一冊だ。 | ||||
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