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雷電本紀
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雷電本紀の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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史上最強と言われる力士雷電。生涯にわずか10敗という彼がなぜ横綱ではなく大関なのか。長い間の疑問だったが、本書を読んでおぼろげながらわかったような気がする。時代は天明年間、浅間山の大噴火とそれに続く凶作によって貧窮のどん底にあった信州から、彗星のごとく現れた雷電。伝説の彼方にあった雷電が、生身の人間として、生き生きと描かれる。当時の大横綱谷風、小野川などの力士たち、雷電のよき理解者、鍵屋助五郎をはじめとする人間たちがまた魅力的だ。今とは違う当時の相撲事情もよくわかる。最後の釣鐘をめぐるエピソードが興味深い。著者の人間に対する深い洞察とやさしい眼差し、権力に対する反骨精神が窺える。これは寡作家である著者の変わらないスタンスである。 | ||||
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