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雷電本紀



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雷電本紀の評価: 4.48/5点 レビュー 25件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.48pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
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No.21:
(5pt)

国策捜査

咎なくて死す人の話
拵え相撲とガチンコ勝負
江戸時代の汚いイメージも知れた。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
4094033130
No.20:
(4pt)

よかったです

あまり知らないことがわかりました
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
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No.19:
(5pt)

満足しています

商品も梱包も大変満足しています
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No.18:
(5pt)

飯嶋和一ハズレ無し

この作品の作者は、何を読んでも構成の緻密さに、圧倒される。
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4094033130
No.17:
(5pt)

おもしろい

時代考証が実に細やかに書かれています。
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No.16:
(5pt)

雷電と鍵屋の物語

いつか再読しようと思っていました。

主人公は雷電為右衛門と鍵屋助五郎。背景は浅間山の噴火、繰り返される江戸の大火。作者の視点は飢えと渇きに苦しむ農民と馬鹿な糞侍や自己顕示の大名。

出だしは雷電が赤子や稚児の病魔祓いをしているシーンから。相撲取りが赤ん坊を抱くと病気にならない。だから、雷電だけでなく、雷電の息のかかった相撲取りが赤ん坊を抱くシーンがよく出てくる。

鍵屋助五郎は火事で焼きだされ、奉公人の麻吉と逃げ出し、助かったところで、なくなった自分の親の店の再興を誓い、それぞれが奉公し、やがて鉄物商の鍵屋を再興します。

このふたりのまわりはいい人ばっかり。それを乾いた筆致で克明に描いていくのは、この作者の腕です。ユーモアも人情もあります。

再読してみて、覚えていたのは赤ん坊を抱くシーンだけで、記憶とはなんとあてにならないものかと思いました。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
4094033130
No.15:
(5pt)

目の前で行われているような臨場感ある取り組みの表現に感嘆。登場人物も深掘りされていて、非常に優れた小説に感じました。

江戸時代の最強力士、雷電為右衛門(らいでん ためえもん)の伝記的な歴史小説です。読み進むのに時間がかかりましたが、それだけ濃密で手ごたえのある内容。雷電と、取り巻く人間模様、社会の様子などがこまかく描写されていて、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気持ちになります。

とりわけ、取り組みの描写は、立ち合いから結末まで手に汗握る戦いの様子が細かく描かれていて、すごいです。
江戸に起こる火災、打ちこわしといった社会問題も織り込まれていて、非常に勉強にもなりました。

相撲好きな方には、ぜひ、お勧めしたい唯一無二の相撲小説です。
雷電本紀Amazon書評・レビュー:雷電本紀より
4309009166
No.14:
(4pt)

主人公より

なぜか周りの人間が魅力的な、いつもの飯島作品です。

だからかなぁ切実が浮かび上がる。
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4094033130
No.13:
(5pt)

登場人物のひとり一人の情が、心に滲みます。飯嶋和一さんの本は間違いない。

地位や名誉に頓着せず、権威や力に屈せず、情をかける、つながりを大切にする。そんな人たちの生き様を見ていると心安らぎ、豊かな気持ちにならずにはいられません。
作家の飯嶋和一さんは、そんな情の描き方がうまい。「雷電本記」の登場人物の多くが、溢れんばかりの情を持ち合わせていて、周囲の人間と交誼を結んでいます。
                      ◇
 本の題名は「雷電本記」ですが、雷電を描き出すのは鍵屋助五郎であり、この二人の交わりがこの話の中心軸です。雷電がいかに情のある相撲取りであったのか、いかに庶民、特に下層の人々に人気があったのか、いかに徳があったのかが縷々描かれています。
 また、その二人を取り巻く登場人物の多くが、たまらなく情の深い人ばかりです。幼くして火事で父母を亡くした助五郎に情をかける幸兵衛。助五郎と手代の麻吉の交誼。店の金を使い込んだ嫌疑をかけられ店を追われた小僧真吉への情。貧しい人々にただ同然で手当を施す医者の恵舟(けいせん)。派手で遊び好きだが、相撲に対する心がけや弱者への情に関しては、雷電と心を一つにする千田川。どの人物の言動も心に滲みて、温かい気持ちにしてくれます。
 登場人物の周囲には、様々な悲劇が襲いますが、彼らの思いやりが、まるでそれを和らげているように感じさせます。
 中盤に取組の記述が続き、唯一スピード感が緩む所があり、それを差し引いて☆☆☆☆
雷電本紀Amazon書評・レビュー:雷電本紀より
4309009166
No.12:
(5pt)

読みごたえのある歴史小説

本の上体は良かったです。内容については重厚な歴史小説で、もう一度じっくり読み返そうと思います。
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4094033130
No.11:
(5pt)

むさぼるように読んでしまった

むさぼるように読んだ。最近は、買っても積読してる本が多い中で、これは買った瞬間から読み始めた。ほかの読みかけの本を読むのを中断してでも、読みたかった。この人の着想、物語力、そして熱いメッセージ。雷電という名前を知ってはいても、その人生など知らなかった私が、最初の数ページを読んだ瞬間から、雷電にのめりこんだ。巻末の久間十義氏との対談も飯嶋氏の作風の秘密に触れることができて、興味深いが、しかし、この綿密な調査に基づくディテールの書き込みでは寡作も責められない。まだ何冊か未読が残っている。特に今年出た新刊はもっと味わって読もう。
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4094033130
No.10:
(5pt)

まっすぐな心

飯嶋本の主人公たちは、いつも、凛としている。 そして、いつも、少し切ない。この人の書く本の、テーマは「まっすぐな心」なんだと僕は思う。まっすぐな”心”や”生き方”に感動したい人には、歴史小説という”枠”を超えて読んでほしいと思います。きっと、感動します。
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No.9:
(5pt)

強きを挫き弱きを助ける<英雄の理想像>こそ大関雷電なのだ!

無敵力士なのに雷電爲右エ門が横綱ではなく大関のまま終わったことを、現代人の私たちが何故、どうしてと不思議に思うのも無理ありません。江戸の昔、確かに力士の実力最高位は「大関」でした。でも、雷電の先輩力士たる谷風梶之助が「横綱」を締めた土俵入りを考案したと、本書『雷電本紀』には書かれています。NHK番組の「知る楽・人物伝」で相撲通のデーモン小暮が熱弁を揮ったとおり、谷風が<発明>した当時の横綱は相撲興行向けの名誉職、悪く言えば人寄せパンダに過ぎませんでした。だから、子供好きで心の優しい<八の字眉の仁王様>が「横綱」になれなかったのではなく、なる気も、なる必要もなかったと納得がゆくのです。神がそこに「住まう」神聖な土俵上で神に近づこうと努める相撲人にこそ、五穀豊穣を寿ぐ神事を起源とする相撲は、神技御業(みわざ)を期待するのでしょう。ただ余人より体力腕力が強いだけでは誰もそれを「英雄」と呼ばないのと同様に、単に相撲だけの強者や巧者が第一人者たる資格を有することにはならないのです。<家元免許制>時代の「横綱」と<協会推挙制>による「横綱」とはまた別物でしょうが、私には綱の重みを体現するという「横綱の品格」とは、強きを挫き弱きを助ける<英雄の理想像>と重なるように思えるのです。主人公=大関雷電が<英雄>たるに相応しい器量人、傑出した相撲人であったかどうか、『雷電本紀』の読者であれば確信をもって答えられる筈です。
雷電本紀Amazon書評・レビュー:雷電本紀より
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No.8:
(4pt)

日本一の相撲人

日本の相撲史のなかで最強の力士「雷電」を描いた本です。当時の相撲人がどのような立場であり、庶民がどれほど相撲人に対して憧れを持っていたのかが良く分かります。相撲人気と当時の治世や自然災害等が深くかかわっていたこと、そして相撲が神聖的行事であったことが分かります。これも著者の研究力の賜物だと思います。ただし本書の特徴として時間軸が多少前後する傾向があり、読み進めて「あれ?」っと思う場面が何度かあり、決して読みやすいものではありませんでした。その分だけ星4つとさせていただきます。
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No.7:
(5pt)

優しくて悲しい「すまう人」

焼け跡の中ひとりの関取が世の中を変えていく。なんて作品かと思って読み始めたらちょっと違いました。優しいが故に徹底的に土俵の鬼になることを自分に言い聞かせ続けた雷電。引退したら他の関取とも楽しく話せるだろうなと思っていた。それなのに、同時期に活躍した小野川も柏戸も同門の千代田川も既にいなくなり気がつくと独りぼっちになった。寂しさの中、他の「すまう人」の供養を決める雷電。それがこんな形で結末を迎えるとは。実史に基づいているので、そんなのありかよと思う方も出るでしょうね。この本を気に私は雷電関の墓がある報土寺に行ってみようと思うのです。
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No.6:
(5pt)

世界の片隅で黙って汗を流す

江戸時代の力士、雷電為右衛門の半生を描く。時代が前後するので、時々元に戻って確認しなければならなかった が、 決して無駄な時間という訳ではなく、自分の中での確認作業を楽し んだ。 「民」の側に立ち、「民」と共に生きた英雄の人間としての生き方を通 して、 それに勇気付けられ、行動する人々を描いた良い作品だった。 「読む人に勇気を与える作品」とい言ってしまうのは簡単だが、 最近、実はそういう小説が少ない気がする。 世界のまん中で愛を叫ぶのもいいが、 世界の片隅で黙って汗を流す、そういう生き方もあっていい。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
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No.5:
(4pt)

格闘シーンのリアリティ

飯嶋和一の作品を読むのは「汝ふたたび故郷へ帰れず」に続き2作目だが、相変わらず格闘シーンの描写が凄い。「汝ふたたび…」ではボクシングの細かい技術、戦術の描写が凄くて「この作者はボクシングを知っているな!」と唸らされた。今回の相撲の話でも細かい攻防が詳細に描かれていて感心させられた。こういう部分はストーリーにはあまり関係ないが、そういう部分で一切手を抜かない飯嶋氏には頭が下がる。僕は格闘技をやっていたから、そういう細かい部分をいい加減に書かれると醒めてしまう。細部を丁寧に書き込む飯嶋氏の作品にはリアリティがあり格闘シーンにのめりこんでしまう!伝説の相撲人、雷電の強さが目に浮かぶようだった。雷電以外にも谷風、小野川といった伝説の力士達、また江戸の庶民の生活も詳細に描かれおり、江戸文化の勉強にもなった。読んで絶対損はしない。
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No.4:
(5pt)

激しく優しい小説

雷電の張り手一閃に瞬きちりばめられた心洗われる小話の数々。悪い人間と良い人間の対比からではなくてあくまで魅力ある人々を丁寧に描ききることで読者の感動をよぶ。紙面から筋や汗が飛び出てきそうな相撲の描写、男たちの揺るぎない理念を帯びた台詞、雷電に熱狂する民衆の蠢き、そして徹底的な資料収集と卓越した歴史観、それらが融合して抜きん出た重みのある物語となっている。飯嶋和一 最高である。
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No.3:
(5pt)

日々を無為だと感じている人には危険な麻薬です

伝説の相撲人、雷電の半生を描いた大傑作!飯嶋作品に共通するのは、権力への抵抗。抑圧者と被抑圧者の相克。だけど、それは一揆などにみる闘争ではなく、人が人であろうとするために、限られた生を懸命に生き、その生き様を見せつけるという手法によって、権力への抵抗を見事に描き出している。『始祖鳥記』の主人公、鳥人・幸吉の半生を描きたかった飯嶋は、どうしても江戸という時代をリアルに描くことができず、苦悩していた。そして、江戸の世界観をリアルに描くべく、緻密な研究を重ねた。その過程で、実験的に書き上げられたという本作品だが、緻密な時代考証には頭が下がります。我感嘆!忘れてしまった何かを取り戻したければ、読むべし!雷電の生き様は、魂を熱く揺さぶられます。
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No.2:
(5pt)

一人でもたくさんの人に読んでもらいたい

著者の『神無き月十番目の夜』を読んだとき、同書が自分の今年のベストに間違いないと思った。そしてもっとこの著者の作品を読みたくて購入したのが本書である。とはいえ背表紙解説を読んだ時点では、自分が本書を楽しめるかどうか、正直いって半信半疑だった。しかしいざ手にとってみると驚いたことに、2ページ目をめくった時には、すでにそんな思いを持っていたことすら頭から消え去っていた。雷電だけでなくもう一人の主役ともいうべき鍵屋助五郎をはじめ、その番頭麻吉、後半から登場する千田川関らの登場人物たちもとびきり魅力的。本書が『伝記』ではなく『小説』だということは百も承知の上で、気が付くと純粋な伝記として捕えている、そう信じたいと願っている自分がいる。読んでいる間中、感動という言葉だけでは表現しきれない気持ちが沸いていた。それはまるで、自分がその場にいて全てを目で見、耳で聞き、肌で感じているような錯覚を覚えるほど強烈な感覚だった。雷電本人の記録や時代背景の資料、現地への数度の取材を基に、足掛け6年の歳月を費やして出版されたという本書。そこに描かれた人、町、時代、スケール、何をとっても今年の、いや、過去のベストに挙げたい作品である。一ページ目の焼け野原のシーンですでに惹きつけられたが、最後の最後、ラスト一行がまた心にしみた。できることなら、いつまでも読み終えたくないくらいだった。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
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