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脱出山脈
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脱出山脈の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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圧倒的なリアリティーとはこういう作品を指して言うのだろう。単純なストーリーながら、その魅力でぐいぐい読み進ませる。この著者ただ者ではないなと思ったら、やはり実際に米空軍の機関士だったそうだ。 ブラッド・チットや、戦闘地域での物資の補給手順など、多くのことをこの作品で初めて知った。こういう知識を得るためだけでも脱出山脈を読む価値はあると思う。 一点だけ残念だったのは、冒頭で主人公のパースンが捕虜を拷問するシーンがあること。相手は絶対的な悪とはいえ、拘束している敵に暴力を加えるというのは冒険小説の主人公としてふさわしくない。主人公の成長をうかがわせるシーンは他にあるし、現在ではアメリカの価値観とも合わなくなっているので必要ないと思う。 | ||||
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アメリカへの核攻撃を宗教的に宣言する可能性が強い指導者を捕らえ、基地まで移送する命令を受けた空軍パイロットが主人公。 不幸にも離陸直後に地上から攻撃を受け、輸送機をなんとか真冬の標高3,000mの高地に不時着させるものの大破。すぐに敵は指導者の奪還にやってくる。迎撃するほどの兵も戦力も残っておらず、とにかく指導者を生きたまま基地へと届ける、という命令を守るべく、指導者と通訳の女性兵士を伴い、徒歩で脱出。(確かに、先人書評氏ご指摘のとおり3人なのに本の「あらすじ」では「単独行」と書いてある・・・) とにかく追手から逃げる手段は徒歩で、老人と女性を真冬の山地で嵐吹きすさぶ中、装備もハイテク機器はGPS付きの無線機(もちろん嵐の中では通信不能の状態が続く)と携行している銃のみ。残酷な相手は、山岳戦に慣れた圧倒的な兵力で迫ってくる。ゴールの見えない戦いの中、ついに指導者を奪還されてしまうが、なんと再奪還に向かう不屈の精神力はまさに「正統派軍務忠実型冒険小説」の王道。 軍人としての絆は、後半に合流できたチームとようやく共有できるが、雪と風に密封された空間の閉塞感の描写が見事で、「傭兵」モノとはまた違った強烈な個性や精神力も大きな魅力となっている。 | ||||
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惜しい。 各人の簡単な経歴紹介はあるんだが、簡単過ぎる。 敵見方双方の主要登場人物の生い立ち経歴にそれぞれ一章を割くぐらいの詳しい挿話を入れて、 <如何に悪い奴か><良い奴か><良かったけど悪くなったのか>なんかをを炙り出して、最後の<討ち取り儀式> に臨んでは、好嫌入り混じった感情が爆発する盛り上がりを見せて欲しかった。 それとチョッとスピンを効かせて=2重スパイなんかを配置して、さらなる主人公の緊張感と苦境を演出して欲しかった。 雪山行の描写はリアリティあるんだろうが、平坦過ぎて場面場面でウトウトしてしまった。 作者自身が初めから、そんな重厚な話を書こうとはしていないのは明白で、<無いものねだり>なんだが、雪山の戦いとなると どうしても子供の頃夢中で読んだボブ・ランブレー『北壁の死闘』と比較してしまう。主人公の苦境たるやバースンの比ではなく、 左手が使えない状況で女性を担いでアイガー北壁を登りきるという偉業を成し遂げたぞ。また、任務の過酷さからいえば、 クリス・ライアンのSASシリーズの潜入任務にいたっては、バースンの2倍の過酷さ!最後に必ず裏切り者の襲撃が待ち構えている。 それと、これは原作がおかしいのか、翻訳のせいか分からないのだが、308P <二日間風向きが変わっていないので、天候がすぐには 変わらない>とあるが雪山は天候が変わりやすいのでは?言いたいことが分からない。 326p靴を履いているのに<爪先の部分が長くのびている足跡>とあるが、これは爪先が深く沈んだ、が正しいのでは? 370p パースンが突然「悪ふざけはやめてくれ」とロポットみたいな女兵士ゴールドに叫ぶんだが、どういう意味? 287P ゴールドが小川を岩伝いに渡る場面。何で弾倉を抜いたんでしょうか?暴発を恐れて? そんでもって、パースンが<なんで、気づかなかったのか>と自問しているのだが、ライフル二挺持てばよかったと反省しているのか? 11p パースン=少佐、ジョーダン=中尉、 ヌニュス=輸送係 彼ら三人が為口なんだけど... | ||||
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帯にあるフォーサイス、ヒギンズだけでなく、デズモンド・バグリイやアリステア・マクリーンの名前も思い浮かぶような、真っ向冒険小説。現代が舞台なので、GPSなどの近代装備も使うことは使うが、結局は雪の高山をひたすら歩くと言う体力勝負。サバイバルもハイテクではなく、焚火などのローテクが駆使されるあたりが、「らしい」ところ。ラストシーンは続篇を期待させるってことでしょうか? | ||||
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