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ロールシャッハの鮫
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ロールシャッハの鮫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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気に入ったこと ・猫のイアンが可愛いです。 登場人物たちがイアンを大切に扱ってくれていて好きです。 気に入らないこと ・これだけではない。 この本だけでなく、どこかに散らばっている『裏の章』と出会わないと物語は補完されない。 | ||||
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記憶喪失の主人公、そこに過去の自分からの手紙が届き、その指示に従って生活していく。 白紙の自分に芽生えていくアイデンティティ、過去の自分自身の人物像・思い出・取り返せないであろうかけがえのない存在の「気配」――そして危機は「記号」と共に、彼の「足跡」を追跡してくるのだった…… などという筋だが、それらの断片はことごとく顕著なオマージュに染まっている。村上春樹、映画「ジョーズ」、だが何よりも目に付くのは英国風の気取った言い回しだ。本筋が分り難くなるほどにふりまかれているがため、状況がジョークかシリアスか、個々人が気取り屋なのかなんなんだか、どうにも判別ししづらい。作者から延びる影が濃過ぎる、とも言えるかもしれない。 紙幅こそ厚いがアスキーアートがページ数を稼いでいる感もある。「サイコ・サスペンス×サイバーパンク×ラブ・ストーリーのかつてない融合」との煽りは、いささかオーバーではないだろうか。サスペンスは申し分ないが、サイバーパンク(SF)としては設定が緩すぎる。なによりラブストーリーとしてはちょっとばかしチョロすぎる。総評するに首をひねりたくなる要素は2・3あるものの、悪くはない出来栄えといったところ。 | ||||
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かなり分厚い本ですが、その面白さで一気に読んでしまいました。 記憶喪失の主人公の自分探し… 最初はミステリーサスペンスに近いのかと思ったら、 シコウザメの登場で話は一気に様相を変え、SFの海の中に。 なにやらピンと来ない日本名もあったけどご愛嬌。 全36章、とても楽しめました。 所々引用が散りばめられているので、知っているとにやっとできるかも。 また、ビジュアルアートを発表していたという著者の遊び心を本編中にも 垣間見ることができます。 …あえて難を言うなら、分厚すぎて持ち運びに向かない点でしょうか。 さて、この本自体も凄く面白いのですが、ちょっとした「興味深い側面」があるので、 読んで「面白い!」と思った方には、ぜひ訳者あとがきまで読んで欲しいです。 ちょっとネット検索してしまうかもしれませんよ。 | ||||
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イギリスの新鋭作家の小説家の小説。全く知らない作家だったけど、書店で見かけて、帯の「サイコ・サスペンス×サイバーパンク×ラブ・ストーリーのかつてない融合」というキャッチに惹かれて読んでみた。これがデビュー作ということだけど、期待以上に面白かった。あとがきによれば、この2007年に出版された作品は、サマセット・モーム賞を受賞し、アーサー・C・クラーク賞の候補作にもなったとのこと。分かる気がする。作者は、1975年生まれで、以前はテキストを盛り込んだビジュアルアートを製作していたとのことで、この作品も途中で、その一端がうかがわれるようなアートが挟まれている。読み始めるのに躊躇するぐらい分厚い作品で、読み始めても、最初に記憶喪失の主人公が、人の思考や言葉を喰う概念魚、鮫という謎を追いかけるまでの話は、よく分からず、あまり面白くないけど、人格転送の話が出てきて、ヒロインが登場してから俄然、面白くなってくる。そこからの展開は一直線。ネタバレになってしまうので書けないけど、終わり方も良かった。イギリスのSFもなかなかだ。 | ||||
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