■スポンサードリンク
時の地図
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
時の地図の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
洗練された文体ですね。内容もロマンスありSFあり。また、読後感もいい。一気に読んでしまう。スペインの作家によるものですが筆力と構想が想像以上のものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
SF好きなので、タイトルだけで衝動買い。 でもSFではありませんでした(笑)。 非常によくできた物語でした。ネタバレするのでからくりは書けませんが、 切り裂きジャックやエレファントマン、SF作家の大御所ウェルズなどを登場させ、 スピーディに話が進んでいきます。 SFを読みたい人にはお勧めできませんが、楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気読みしました。 ところでこれのイタリア語版(原書はスペイン語で、表現はイタリア語と非常に似ています)を買って読んでみたら、なんだかしつこくて辟易した文体でした。日本語の訳者さんに乾杯。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
仕掛け自体は時間SF好きだとひっかかり易く、唸らされる。 まさかそうくるか、と。 ウェルズが出てくるのも最高。 ただ、設定はマニア向きなのに、展開は一般読者向けという困った作品。 一般からすれば設定が奇抜すぎてつまらない、マニアからすると普通小説の部分が冗長過ぎ、とおそらくなる。 双方の読者の評価を削るので、高評価するのは限られた層になる。 一部と二部の"アイデア"は良い。三部は、それもありだが、もう少し渋くいってほしかった。 この作品ではそれをやっちゃある種おしまいだろう、と。 三部構成の連作なので、上巻だけでも読んでみる価値はあると思うが、とりあえず頭は一度空っぽにしてから読んだ方が良い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々にSFの醍醐味を味わった。時間テーマのSFとしては傑作である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時間テーマのSFとして傑作であり、SFの醍醐味を久々に味わった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
3つの中篇から構成されていますが、それぞれのパートに仕掛けがあり、楽しんで読むことが出来ました。 まあ、こういった仕掛けを楽しめない人も少なからずいるようなので、評価は大きく分かれてしまうかもしれませんが、奇妙な味と評されるミステリがお好きな方や、SFを良く読むような人なら十分楽しめると思います。 ただ流行なのか歴史上の人物がところどころ顔を見せますが、キーとなるH.G.ウェルズを除いて、表層的な描き方にとどまっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイムトラベルものが好きで、色々読んでいるのですが、この作品には驚かされました。 全く新しい発想で、タイムトラベルというテーマにチャレンジしている話です。 一見、「元祖タイムマシン」とも言える、ウェルズの模倣のように見られるのですが、読者の想像を上回る展開が続き、読む手が止まらなくなります。 第二部の序章で上巻は終わるのですが、第二部もかなり衝撃の展開です。 タイムマシンものは、過去の描写をどれだけ正確にできるか、というのが、リアリティに必要な要素だと思いますが、この作品は間違いなく及第点が与えられます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻の続きから始まるので、必ず上巻を読んでから目を通す必要があります。 第二部の展開も衝撃なのですが、第三部で、読者の期待を全く裏切る方向に話が変化します。 これには賛否両論ありそうですが、個人的には、タイムトラベル小説が好きなので、この第三部を、もう少し長く読みたかったと思いました。 おそらく、第一部、第二部との対比で、さらりと書かれているのだと思いますが・・・。 第一部、第二部、第三部と、時間軸が交わるのですが、その辺もさらりと書かれている所が、にくいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「凄い」までは行かないかもしれないけれど、良い小説です。 早川書房が正しくもNVに入れたように、SFでもファンタジーでもなく、それっぽい仕掛けを楽しみながらジェットコースター的に全能なる語り手に身を委ねてしまえば文句なしに面白い。語り手の(影がちらつくどころか仁王立ちぐらいの)存在感が苦手な方には向かないでしょうね。このスタイルも含めて、作品になっているわけで。 とか何とか言いながら、実は細かいところで笑ったり、グッと来たりしみじみしたり…できるところに真価があるのかもしれない。例えば下巻62/63頁、一度しか登場しないほとんど通りすがりのホテルの主人についての描写。あるいはリスザルを肩に載せて歩くのが流行りのロンドンのイメージとか結構好きです。 他の方が書いていたように翻訳も丁寧でいいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは、凄い小説です。プロットを紹介できないのが残念。 タイムトラベルのケース・スタディともいうべきストーリイ展開、場面に応じて 美文調の饒舌からハードボイルド調の短文まで変化する文体。 これを見事に翻訳した訳者に感謝します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こうして書いていることと矛盾するようだが、もしこの小説を読まれるつもりなら、レビューを読まずに本を手に取られることをお勧めする。 なにが起きるか予備知識が少なければ少ないほど楽しめるように思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
切り裂きジャックが跋扈する1896年のロンドン。思いを寄せた娼婦が惨殺されて以来、資産家の息子アンドリューは自裁を決意していた。いとこのチャールズはそんなアンドリューを助けようと一計を案じ、西暦2000年へのタイムトラベルツアーを催行している旅行会社に向かう。しかしこの旅行は常に2000年の決められた日にしか行けないということが分かり、今度は作家H・G・ウェルズが持つタイムマシンに頼ることにするのだが…。 H・G・ウェルズ+タイムマシン+切り裂きジャックとくれば映画『タイム・アフター・タイム』(1979年)の焼き直しかと思いますし、この小説の描く西暦2000年では自動人形が人類に対して殲滅戦を仕掛けていると聞けば、映画『ターミネーター』(1984年)の盗用ではないかと首をかしげます。所詮その程度の小説なのかと訝(いぶか)りながら頁を繰り続けました。 ところがこれはそんな私の浅はかな推測をあざ笑うかのように大胆な仕掛けに満ちた物語でした。いやまったくもって堪能しました。 それがどんな仕掛けに満ちたものであるかをここに書くことは許されませんが、私たち読者がH・G・ウェルズの小説以来、100年以上の長きにわたって様々なタイムトラベル物に接してきたというのに、まだまだこんな形で物語を構築する方法があったのかと、新鮮な驚きを与えてくれるのです。 物語の幕切れは、壮大な冒険を終えた主人公ウェルズの満たされた思いはもちろんのこと、作者自身が遠大な物語を紡ぎ終えたことへの充実感を余すところなく美しい文章で伝えていて、読みながらこちらの心も充足していく思いが強くします。 スペイン語の原文にはあたっていませんが、日本語訳の素晴らしさにも触れておきたいと思います。それはそれは見事で流れるような日本語文です。無類の面白さを持つスペインの小説が、練達の翻訳家と日本で邂逅した。私たち読者はその大変な幸運に恵まれたと心の底から思えるような日本語版に仕上がっています。 人に勧めてこの驚きと感慨を共有したいと強く感じる、上下巻あわせて800ページの作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
惹句が、タイムトラベル、H.G.ウエルズ等に言及するので、SFと思って避けている方がいるかも知れませんが、もったいないです。(私はSF大好きですが)こうだと思わせておいてひっくり返すというのを繰り返され、先読みが外されまくる、上質な娯楽読書体験ができます。ジェフリー・ディーバー的な読書体験が楽しめます。またほんのりと後味の良いエピソードの積み上げなのも好印象。2010年の私的ベストです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下巻あっという間に読了。あのH・G・ウェルズ へのオマージュ的な作品で、ストーリーの軸はもちろん「タイムトラベル」。最初の舞台は19世紀のロンドンで、あの切り裂きジャックに恋人を惨殺されたアンドリューが、時間をさかのぼり彼女を殺人鬼の魔の手から救おうとする話しから始まります。先の切り裂きジャックやウェルズ本人、またヘンリー・ジェイムズやブラム・ストーカー、そしてエレファントマンことジョゼフ・メリックなど実在の人物も登場し、複雑に絡み合う過去と現在と未来のパラレルワールドにグイグイと読者は巻き込まれていきます。ちょっと贅沢な面白さです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!