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[映] アムリタ
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[映] アムリタの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
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09年発行のデビュー作だ。役者志望の芸大生が、自主製作映画に誘われる。 楽しげな文化系青春グラフィティかと思いきや、天才監督少女・最原最早(さいはらもはや)の登場で不穏な空気が漂い始める。 彼女の天才ぶりがいかなるものかは、ネタバレするから書かない。 芸術の深奥には何があるか。人生と引き換えてでも確かめる価値があるのか。 古くて新しいテーマと、可愛らしい不思議ちゃんとのラブコメが奇跡のように両立している。ストーリーの背後には、マニアの狂おしい渇望が隠れている。 覚せい剤でなくても、何かに耽溺するのは「人間をやめる」ことなのかもしれない。 最早の存在にもう少し説得力が欲しかったかな。 | ||||
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登場人物の名前が奇抜なまど作品その一 今思うのは、伏線がちょっと弱かったかなということ。 逆に言えばそのくらいのしか短所がなかったと感じた。 前半のうちは、野崎節ほとばしる軽快なやり取りを多分に含みつつ、すらすらと読ませてくれる。 ところが中盤〜終盤にかけて、後頭部を殴られたかの様な衝撃に襲われる。いい意味で。 天才というものを端的に、それでいて説得力をもつ存在として提示するのが非常に上手い著者さんだと思います。 | ||||
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これは青春?ミステリー?ホラー?色々な要素が次々と展開していく。「映画」から派生していくストーリー性が素晴らしい。ー極め付けは最後の一文。緩やかな青春からの狂気への転換はとても良いが、最後の一文が無ければ普通な感じで終わっていた。とにかくサブリミナル怖い。 | ||||
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天才,というものはよく小説で描かれる題材ではある. 大抵は,ムツカシイコトバやスーシキをたくさん出して,'天才さ'を表現しようとしている. しかし,野崎まどは違う. 野崎まどは,読者を不安にさせる. 天才とは,本来手の届かぬもの. 天才とは,理解を超える存在. そういった人物(もはやそれはヒトではないのかもしれない)を描くのは作者の力量を試されるだろう. 従って,我々読者も,作者を試さずには居られない.試したい. そういった欲求に野崎まどは見事に答えてくれる. 天才とは. 天才とは,我々の条理では測れない存在. よって,我々は不安になる. しかし,この不安は心地良い. さあ,あなたもこの'不安'に飛び込む時が来た. | ||||
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モノやコトから見れば、それらを創り出す人は神の様に見えるのだろうか? | ||||
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「サブリミナル効果」に想像力を盛大に盛り込んで拡大解釈したのが、この作品だと言えるかもしれない。科学的根拠や論理的解釈を求めるのは無理があるけれど、いわゆる多重人格とか脳の可能性(良くも悪くも)を考慮すれば、あながち「ありえない」とは言えないような気がする。「人格を変えてしまう映画」というの存在は。 | ||||
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意見分かれてるみたいですが自分は面白かったです。ただ薄すぎる・・・本を読む習慣がある人なら1時間くらいで全部読めます。値段に対してこの文章の少なさはすこし嫌だな。 | ||||
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神様みたいな天才とそれにあこがれながら振り回される周囲の人の話です。レビューとしてはこの内容に惹かれるかどうかだけだと思います。自分は惹かれました。 ミステリーではないし、SF要素は天才の天才性が想像を超えたものになっていることだけです。 とにかく最原さんという人知を超えた天才が中心で、彼女がいるときもいないときも彼女を中心に話が回ります。主人公たちが後から映画作成を手伝った人たちを遠巻きにモブ呼ばわりしている場面がありますが、主人公も含め最原さん以外の主要人物すべてが結局はモブ以外の何者でもない話ではないかと思います。 前提として、具体的な天才さの説明はほとんどないため最原さんは人知を超えた天才だということが受け入れることができる人には面白い本です。逆に、なぜ天才かの理屈付けが必要だと感じてしまうとイマイチではないかと思います。作中のセリフで真の天才映画監督はとにかく理屈抜きによい映画を作れる奴といった会話がありますが、まさに理屈抜きに映画を使って人の感情をダイレクトに揺さぶる人物です。 主人公が徐々に最原さんの意図を解き明かしていき決意を固めたあとにどんでん返しなわけですが、それでも許せる・許されるのが天才・怪物・神様なのかなと。 | ||||
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紹介文に「芸大の映研を舞台に描かれる、異色の青春ミステリ」 とあるけれど、ミステリーとしては「反則ネタ」を使用しているので認められない人が多かろう。 落ちのネタは、SFかホラーか、そのあたりのジャンルに落ち着くと思うが、結局のところ命を投げ出してもかまわないと思う恋愛についての小説だった。 ただし、二人が接近していく過程において、甘いストーリーの代わりにホラーな謎ときがある。 後半の展開のスピード感には引き込まれた。 | ||||
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主人公を中心とする井の頭芸術大学映画サークルの4人の交流が滅法面白く進んでいく内に、監督担当の“天才”最原最早についての疑問が提示される。それが主人公の中でだんだん大きくなって、最終盤でその解明に積極的に動く。そしてこれがホラー小説であることに気付き、ぞっとしたところで読者はエンドマークに出会う。 とはいえ、ホラーなだけではなく青春の描写、楽しい会話、ウフフもあって、良い小説と思う。 最高の映画を求めて映像芸術の力を極限まで推し進められたらどうなるか、荒唐無稽な神のごとき映像制作能力を持った天才に何ができるかといったネタを大切に使い切った小説で、ある限界を越えたところに生まれる大きな驚きと恐怖が見事に描けていると思う。荒唐無稽さに興ざめする人もいるようだが、非現実的な力をきちんと設定し、それ以外は合理的・現実的な展開で描き切るというSF小説作法そのものであり、SF好きのレビュアーは違和感なく読み切れた。 ただ、途中までを「面白い面白い」とばかり読んでいたので、一部のシーケンスが頭に入っておらず、読み終わったところでもう一度頭から読み直す破目になったのは私の失敗。 くれぐれも最初から気になるところ、違和感を覚えたところはフラグとしてきちんと記憶しておくこと。後でしっかり回収されるので。ぐだぐだしたバイト先の店長との会話も振り返ると意味深だ。最後にどんな恐怖に至るのか、楽しみに読んでほしい。 | ||||
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他のレビューを見ると賛否両論でなんだかなぁといった感じですが、個人的にはなかなか楽しめました。 これは計算勝ちな作品だと思います。 たとえば表紙のかわいい女の子とか、著者紹介のふざけ具合とか、 序盤のコミカルな掛け合いとか、「異色の青春ミステリ」と言った煽り文句とか。 その全てが、文中でアムリタという映画の『正体』が明かされた、 その時の驚きためだけに準備されたもののように思えます。 えーこれそういう小説だったのかよ。 って思わせるのが上手で、僕もそう思わされてしまったので、悔しいけど☆5つです。 まったく何が青春ミステリだよって感じですが、こういう話は好きです。 ラストの展開も突飛でなかなかよかったです。 著者の他の作品も読んでみたいと思いました。 | ||||
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この作品を読んだ後にアマゾンのレビューを一通り見て「やっぱりそうか」と思った。 案の定評価が大きく割れていたからだ。 この作品をミステリーとして読んだ場合、確かに話の中心となる『あるモノ』が 現実で考えれば(今のところ)あり得ない荒唐無稽なガジェットであり、 それをそういうものだと納得できない限り説得力のない物語になってしまう。 評価が低くなるのは仕方がない。 一方で、単に謎解き要素を絡めたオカルトだと思えば 無駄のないストーリーと読みやすい文章で一気に引きこまれ 加えて最後のどんでん返しとくれば自ずと評価は高くなるだろう。 つまり、読み手がどういった物語を期待していたかという点で意見が別れるのだ。 アマゾンのレビューの意義は 「これから商品を購入する方へのアドバイス」であると私は思っているので 是非上記のことを参考にして頂きたいと思います。 最後に。西尾維新氏の掛け合いに影響を受けた受けてないという論争は不毛だからお互いやめた方がいい。 それを確認する手段など無いわけだし。また影響を受けることはそれ自体悪いことでは決して無い。 | ||||
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長い事気になっていた作家野崎まどの作品を今更ながら読んでみようと思う貴方 特に律儀にデビュー作から読もうという真面目な方は何があっても作者に心を許してはなりません 青春を演劇に、映画作製に、恋愛に賭ける若者が「天才」と称されるカメラマンに出会う所から話は始まります しかしこのヒロイン実に人を食った性格をしています 主人公をあれこれと振り回す言動に一々ツッコミを入れさせられた揚句 「この女は何なのだ、何がしたいのだ」という考えても仕方が無い思いに取りつかれてしまいます そして散々に振り回された主人公が反撃を仕掛けたとしても「やった!一杯食わせてやった!」などと 喜んだりするのは絶対に禁物です 一杯食わせたと喜んだ瞬間、貴方はヒロインに頭から食われている事に気がつくでしょう 「良い女」とは「怖い女」の事です。いや、本当に自分の足元がパカッと消え去る瞬間は心臓に悪いですよ? それでも、必ず落とされると分かっていて敢えて落とし穴の上に立とうという方にだけ、この作品を読むことをお勧めします | ||||
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「死なない生徒殺人事件」、「舞面真面とお面の女」、 「小説家の作り方」、「パーフェクトフレンド」 と読んできて刊行されてる作者の作品はこれで全て読んだ事になるかな。 本作は時系列では一番最初の作品になる様だが全く質的 に劣るものではなかった。 全部ハズレがなく、同じくらいに面白いのだからその完成度には恐れ入る。 恐れ入ると言うよりは怖いくらいだ。 本作とか「小説家の作り方」を読んでしまうと 読み手は完全に作者の手の平の上で踊らされているかのよう、、、 どう書けば面白くなるのか最初から計算ずくの様で 複雑な思いになってしまった。 自分は半自動的、強制的に感動させられているのかと。 ただ、興味深い題材を扱っててもあっさり流してしまう 「こだわりの無さ」は作者の欠点では ないでしょうか。 まるで作者の作品群に出てくる天才型のヒロイン達の様です。 一冊の読み物としての完成度は高いのですが後に何も残らない と言うか虚無感を感じます。うまく言えませんが。 | ||||
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オチが素晴らしい。これは読まないと上手く伝わらないのだが、少なくとも自分は、その壮絶なオチに全身で鳥肌を覚えた。 この作者の作品はいずれも一冊が薄いため、読み終えるまであまり時間は必要としない。『こんな薄いのに値段変わらないの?』と買った当時は不満を覚えたものだが、もしこれと同じ理由で買うのを渋っているのであれば、すぐに迷いを捨ててほしい。1ページ1ページに話の重要な要素が凝縮され、無駄が一切ないからこそ薄いのであって、この小説は本当に、芸術だと思う。 この作者の作品は欠かさず読ませていただいているが、現在刊行されている作品群の中では、群を抜いて今作が秀逸だと感じる。というより、今作のインパクトが強すぎて、どうも後続の刊が肩透かしを食らっている様に錯覚してしまうのだ。恐らくこの作者の著作については、どれを一番最初に手に取るかで見方が変わるのではないかと思う。 是非みなさんにも、自分が感じたような鳥肌を味わって欲しい。誰かに話さずにはいられなくなるような、そんな恐怖めいた感覚を体験できるはずだ。 | ||||
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普通に読めました。今のラノベというより大衆小説風。 「魔法」とか中心にあるフィクションを作中での表現で認めてしまうのは、作者さんの傾向なのでしかたないのかな。 序盤から中盤までは設定の説明としてまたは偽装としての必要部分、中盤からオチへの流れが個人的には阿刀田高氏の初期ブラックユーモア作品(文章力はまだまだだけど黒いオチに引き込まれる感じ)に近いとおもいます。 読了後、ため息をつき「あー、面白かった」と言えた作品でした。 | ||||
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久々に鳥肌ものの作品に出会えた幸運に感謝した。 最後まで読んだあとすぐに最初から読み返した作品はあまりなかった。 普段小説を読まない人にも超おすすめの作品である。 数冊購入して周りに配ってしまったほどだ(笑) まど先生の作品は現時点で5作品ほど出版されている。 読まれた方々はおわかりだろうが、 基本、出版された順、もしくは本作品から読むことを 絶対におすすめする。理由はネタバレのため割愛。 まど先生への印象はまさに二見が最原に思ったとおり 「えー、なにこの子」であった。 作風からスランプに陥らないだろうか、などと失礼な心配をしてしまうほど 今後の作品にも非常に期待してしまう。 読むのが遅い私でも数時間程度で読めてしまう軽さも良かった。 ボケとツッコミで明るくさらっと読み進ませつつも、 その後の驚愕の展開と予想を裏切る結末へと主人公もろとも落とされていく。 もう少し丁寧に心理描写が欲しい気はしたし、多少詰めの甘いと感じた トリックもあるにはあったが、物語全体として素晴らしく面白いため、 十分、脳内補完できる範囲だった。 自分は人に自慢出来るほど小説は読んでおらず、 ミステリやホラー、ラノベ?などのジャンル分けも明確にはわからない。 また誰それの作風に似ているとか、既出の展開でありきたりであるとか そういった批評もよく理解できない。 どれだけ良い曲を描けるかは、どれだけ良い音楽を聴いてきたかに比例する。 と思うからだ。 | ||||
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どこから書き始めたのか、どうやって作ったのか全くわからない凄さ。 テンポがいいのでさくっと読めますが、この読後感は麻薬級。 メタ的な世界観の変化とか、安部公房のような古典SFの血もありながらこういうバランスにできるなんてなにこれこわい。 シリアス一辺倒なら近いレベルの本もあるけど、さらに日常会話のギャグセンスがいいとか凄すぎる。死角なし。 読み始めと読んでからでは世界が変わってます。2周目もけっこうどきどき。 作者の人物像含めて予備知識なしで読むことを強く推奨。こいつ何者と思うこと間違いなし。 ラノベ・一般小説ひっくるめて私的ランキング現在1位です。 | ||||
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どこから書き始めたのか、どうやって作ったのか全くわからない凄さ。 テンポがいいのでさくっと読めますが、この読後感は麻薬級。 メタ的な世界観の変化とか、安部公房のような古典SFの血もありながらこういうバランスにできるなんてなにこれこわい。 シリアス一辺倒なら近いレベルの本もあるけど、さらに日常会話のギャグセンスがいいとか凄すぎる。死角なし。 読み始めと読んでからでは世界が変わってます。2周目もけっこうどきどき。 作者の人物像含めて予備知識なしで読むことを強く推奨。こいつ何者と思うこと間違いなし。 ラノベ・一般小説ひっくるめて私的ランキング現在1位です。 | ||||
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個人的には結構衝撃的な内容でした。天才の御眼鏡に適った凡人。その天才ぶりに魅入る凡人。天才の真意に気づく凡人。あえて主人公を凡人、ヒロインを天才と称しましたが、これは天才と凡人のお話です。一口に天才といっても、ここで言う天才は神に近いです。神と凡人のラブストーリーといっても差支えないですね。文体は読みやすく、量自体も少ないので一気に読めます。ただ会話文には独特の癖があります。その会話文を見て笑うというよりは、そんな会話をしている登場人物達を脳内再生して面白がる感じでしょうか。まさに映像的な作品です。 | ||||
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