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記録の中の殺人
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記録の中の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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女子高生+サラリーマンという、いつものチームのシリーズ。 最初の1、2作目のときは、会話の面白さなど新鮮に感じたが、シリーズを重ねるごとに、だんだんこちらが慣れてきたためか、マンネリ感がある。確かに、会話はその他の(真面目な?)ミステリと比べると面白いと思うが、どうしても受け狙いのように見えるというか、少々無理をしている、と感じさせる場面が少なからずある。もちろん、面白い会話はあって良いが、核となるミステリの部分が弱いと、ただのギャグで終わってしまう。 今作のミステリ的な部分はというと、謎を解く、という点について興味が向いていないように感じる。動機の面でも、やや無理があるというか、時折聞かれる「そんな動機で人を殺すか」的な批判が、この作品にはそのまま当てはまってしまっている。もちろん、これでOKと考える人もいるだろうが、個人的には少々キツイように思う。個人的にはこういったテイストの作品は割と好きなので、それだけに、シリーズがどうも右肩下がりになってしまっていて残念だ。 | ||||
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ミりア、ユリ、石崎のトリオが醸し出すトボケタ味と本格味が融合した本シリーズを私は愛好している。"孤島もの"に拘る姿勢も好ましいと思っていた。しかし、本作は頂けない。作者も、「刀折れ矢尽きた」感がある。背景にサイコ・キラーによる女子高生連続殺人があり、一方、お約束の孤島での殺人事件があるのだが、まず、両者の関係が極めて希薄である。"孤島もの"を踏襲するためだけに、孤島を舞台にしたとしか思えない。後述する動機の問題から言えば、舞台は何処でも良かったのではないか。そして、その孤島での事件の構成には全く工夫が見られず緊迫感に欠ける。犯人足り得る人物は一人しかおらず、「Who done it」の興味は全くない。問題は動機である。これが現実から遥かに乖離しておりお粗末としか言いようがない。冒頭から伏線を随分張っているようだが、最終的な動機として読者を満足させる説得力が皆無である。こうした動機を持って来るなら、何らかの形で犯人の過去を書き込んで置く必要があったのではないか。シリーズの進行に連れ、本格味が漸次的に減って来ているような気がして残念である。ユーモア味はそれなりにキープしているのだから、次作以降は鮮やかなトリックを期待したいものである。 | ||||
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