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魔物
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【この小説が収録されている参考書籍】
魔物の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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納期が早く、本も綺麗だった。 大変満足! | ||||
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大沢在昌さんの小説です。 大沢さんらしく、人間関係ネタがベースになっている小説でしたね。 過去を抱えた主人公も、大沢さんらしいなぁ、なんて思いました。 なんというか、大沢在昌さんの小説って、どこかしらバブル臭というか、80年代臭がするような気がするのですが、これは気のせいでしょうか。 とはいっても、この小説は、かなりオカルト入ってる感じがしまして、これはこれでなかなか面白いですね。 暇つぶしのエンタメとしては良いです。 主人公は麻薬取締官(いわゆる「麻取」)の大塚。 北海道が管轄で、ロシアから密輸される麻薬取り締まりのため、北領組をマークしているが、 そこに、ロックマンといわれるロシア人があらわれる。 そのロックマン、いくら銃弾をあびせても、死なないし、出血すらしない。 目の前で同僚を殺された大塚は、ロックマンの捜査をおこなっていくにつれて、 ロシアからもたらされたイコンが原因らしいと判明する。 親しくなったロシア女ジャンナから情報を得て、どうやらそのイコンに描かれたカシアンが取り憑くと、ロックマンのような特異体質になってしまうらしいことがわかる。 ロックマンに取り憑いたカシアンは、次に高森に取り憑く。 はたして、カシアンを封じ込めることができるのか…? とりあえず、都合良く話はすすむし、いろいろツッコミ所があるような気がしますが、 なんか、雑だなぁ、と思わないではないところもあるのですが、まあ、しょうがないでしょうねぇ。 でも、次から次へと話が進んでいく、テンポの良さを楽しめる小説です。 | ||||
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カシアンが取り憑いた高森が、ヤクザの小田切を狙っているということで、大塚は高森と対決するものの、 高森は小田切を襲って、そこで死ぬ直前に、飯田という別の悪人の取り憑く。 その飯田は、主人公の大塚の昔の知り合いで、かなりのワル。 最後、大塚は飯田と対決し、カシアンに魅入られて、憑依されそうになるが…。 とりあえず、熱苦しいハードボイルドっぽい展開というか、 麻薬取締官の大塚にココロを開かない刑事と殴りあいの喧嘩の後に、お互いに情報交換したりして、 「喧嘩して仲良くなる男の友情」とか描いてみたり、 大塚とジャンナができてしまって、「死なないで!」とか言われる大塚だとか、 臭すぎる展開があります。こういうところが、なんか「ふるくせー」っていうか、陳腐というか…。 ちなみに、カシアンがとりついた飯田ってのも、大塚との関係があって、そういう伏線が、すでに上巻に張られていたのですが、その伏線回収がいささか強引のような気がしないでもないのですが、 大沢さんの小説だからなぁ。 とりあえず、次から次へと憑依していくというアイディアは、なかなか面白いですね。 さらに、銃で撃たれても死なない設定とか、バイオレンス場面とか、なかなか面白くて、いかにも映画化しそうな感じでした。 そこは面白かったです。 ただ、「神とは」とかいう話がでてきたりするのですが、いささか薄っぺらい話になっちゃっているような気がするのですが、 うーん、どうなんでしょう。 とりあえず、暇つぶしには良いと思います。 | ||||
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上巻をよんで 大沢在昌というのは、 どちらかといえば、高校生っぽい論議が好きなんだね。 少年のころ 好きだった少女が なぶり殺しに会った。 そのときに なんら 助けることができなかった。 その少女を 強姦し 殺した オトコを 憎いとおもう。 世の中には 悪人がいる とおもう。 地獄に送ってやりたいとまでさえ思い、それが支えとなっている。 ジャンナは 今生きていることが『地獄』なんだといって、慰める。 性悪説を 展開している。 もうひとつは 神を信じない ということを 説明しようとしていることだ。 神がいない根拠探し いない理由探し をする。 無神論者 というものの 存在。 そして 神は なぜ不公平を そのままにしているのか? ふーむ。 なぜか そういう論議が 若いなぁ とさえ思ってしまう。 | ||||
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この長さを支えれるほどのプロットではなかったような気がしますね。上巻はまだ展開が良くて人物描写もなかなかで「これからどうなるんだろう?」という期待感がありますが… 下巻になると間延びした話にかなりの気だるさを感じます。 もう少しスピード感があれば色々な不満点は解消ではなくごまかせたのでは?と思います。読み終わった後のファンタジー小説と刑事小説の縫い目の部分が気になるとかそういう不満点はおそらく展開のタルさからくるものかな。 この半分の長さに詰め込めばおそらく良かったんじゃないかな? | ||||
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イコン パワーが 炸裂する。 撃たれても、びくともせず 血も流れない。 人を天井にぶつけて 殺してしまう。 風とともに 瞬時に現れる。 その根源が 憎悪。 憎悪が強いほど 乗り移っていく。 想像力が暴力的にほとばしる。 しかし、イコンからというのが、 物語の不安定性を 作っている。 | ||||
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大沢在昌の作品は「ハードボイルド」作品が主である。 だがその中には「やくざ・マフィアもの」のほかに「ファンタジー色がある作品」もあるのだ。 この作品は後者である。 魔物という突拍子も無い(現実感のない)話の展開が続くので そこに入り込めない人にとっては苦痛かも入れない。 ちょっとリアルなファンタジー物として受け入れて読む必要がある。 そしてこの作品も大沢作品の基本的な流れに漏れずにラストにたたみかけ、かつラストがどこかあっけない。 散々前フリはされているのだが、実際に読むと満足はいかない。 これならば無理にハッピーエンド風にする必要はなかったような気もする。 | ||||
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久々に大沢作品を手に取ったが… 手慣れた感じがあって最近の気取った仕掛けや表現がないところは悪くない。 冒頭のロシアからの始まりは今後の展開を期待させる幕開けである。 そういう意味では面白そうだと思ったのだが。 まず、主人公のトラウマが今一つ共感できなかった。 一般人ならともかく、主人公は麻薬取締官という役職についているのだ。 たとえトラウマがあってもそこまで引きずるものなのかな、という疑問が湧く。 ここが決定的に弱いから最後の対決に迫力が出ない。 物語の非情な闘いの濃度が薄まった気がしてならない。 また、「魔物」の存在であるが、どことなく「フォッグ」を思わせる不気味さがあったのに、なぜ魔物としてこの世にとどまり続けたのかというところに説得力がない。 魔物がもっと人知を超えた存在になれば、たとえ荒唐無稽な話であっても、臨場感が失われることにもならなかっただろう。 トラウマのもとになった男と、魔物の動機が中途半端であるために面白そうな話が面白くなってゆかず、最後に取り残されたような気分が残るのがとても残念。 | ||||
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久々に大沢作品を手に取ったが…手慣れた感じがあって最近の気取った仕掛けや表現がないところは悪くない。冒頭のロシアからの始まりは今後の展開を期待させる幕開けである。そういう意味では面白そうだと思ったのだが。まず、主人公のトラウマが今一つ共感できなかった。一般人ならともかく、主人公は麻薬取締官という役職についているのだ。たとえトラウマがあってもそこまで引きずるものなのかな、という疑問が湧く。ここが決定的に弱いから最後の対決に迫力が出ない。物語の非情な闘いの濃度が薄まった気がしてならない。また、「魔物」の存在であるが、どことなく「フォッグ」を思わせる不気味さがあったのに、なぜ魔物としてこの世にとどまり続けたのかというところに説得力がない。魔物がもっと人知を超えた存在になれば、たとえ荒唐無稽な話であっても、臨場感が失われることにもならなかっただろう。トラウマのもとになった男と、魔物の動機が中途半端であるために面白そうな話が面白くなってゆかず、最後に取り残されたような気分が残るのがとても残念。 | ||||
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かなり無理のある設定を最後まで読ませるのは、流石、手練れのなせる技です。ただ、余りに無理がありすぎて・・・・。書きたいテーマが無くなって、今ひとつ燃えないのでしょうか。でも、ファンは続けますが。 | ||||
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