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沈むさかな
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沈むさかなの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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私は学生時代は水泳部に所属、最近ダイビングも始めたところでこの作品と出会いました。そんなタイミングだったので、読み始めてすぐに圧倒的なリアリティーに驚き、ぐいぐい引き込まれ一気に読ませてもらいました。式田さんの他の作品もそうですが、ものすごいリサーチ力と話の組み立ての旨さに脱帽です。嘘くさいキャラクター設定やちょっとググっただけのリサーチが多い中、この作者はダイバーでサーファーだと確信できます。(ひょうっとしたらスイマーでヨットマンでもあるかもしれません)。ストーリーは他の方のレビューに書かれているので私は触れませんが、式田さんの作品の登場人物は他の作品にも入れ替わり立ち替わり登場します。「月が100回沈めば」と「湘南ノート」を読見進むと懐かしいような不思議な感じがします・・・昔バイとしてた店の店長にひょっこり出会った時のような感じ・・・連作では無いのに面白い読後感です。次も期待しております! | ||||
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ダイビングなどやったことない私としては、その技術や理論は大変面白い。 また、読んでいる最中ずっと「きみは・・・」で語られる文法が気になっていました。 しかし、終盤核心に迫る部分で、長く貫かれた「文法」が意味を持ってくる。 その構成には感心しました。 主人公の少年は、無力で、 しかし何事かを成そうとする「青春の葛藤」や「無茶苦茶感」がある意味リアルです。 主人公の受身の姿勢は読む人によっては、理解できないかも知れません。 しかし、現実とはそんなもの。リアルに精神的成長を遂げる主人公が描かれていると思いました。 | ||||
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’02年「第1回『このミステリーがすごい!』大賞」優秀賞受賞作。このときの大賞は文庫化されてからベストセラーになった浅倉卓弥の『四日間の奇蹟』。選評によれば、本書は『四日間・・』がいなければ大賞が獲れたのではないかとのニュアンスもうかがえる。 本書は「きみは・・・」で語られる独創的な二人称記述の小説である。 父の急死の真相を探るため、主人公17才の高校生カズは幼馴染の勧めでスクーバダイビングを始めながら海辺のクラブに潜り込む。だが糸口が見えないままにダイバーの変死事件が起こり、中絶斡旋の噂、製薬会社の暗躍、ヒト再生研究など次々に、米軍横須賀基地まで巻き込む組織的かつ巨大な疑惑が浮上する。 前半は歩むべき道を模索する孤独な若者カズのあくまでも静謐な語り口の青春物語。ダイビングの描写も臨場感があってすがすがしい。 後半に入ると事件や謀略的疑惑が沸き起こり、大掛かりなミステリー趣向が駆使される。その過程では迫真の海中活劇も繰り広げられる。さまざまなことにもまれながら「きみ」ことカズも成長してゆく。最後には意外などんでん返しも用意されている。 夏の湘南を舞台にダイビングの魅力と謎解きが融合した清冽で端正なイメージの青春ミステリーである。 | ||||
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二人称、ダイビング、そして湘南の海というあまり慣れない不思議な空間を生み出しているミステリー。といっても前半は主人公のカズがダイビングを覚えていく過程や友人の英介から教わり、成長していくという話だ。むしろ、全体的に似見るとカズのサクセスストーリーでもあるかもしれない。ミステリーがメインということではないはず。 日々の生活に見切りをつけた高校生、矢野カズは湘南の鵠沼でラーメンやのアルバイトをしていた。ある夜不良グループに絡まれたが、小学生の頃スイミングスクールに通っていた友人、加部英介に再会、そのばを助けてもらう。そして、英介からダイビングをやらないかと持ちかけられることに。 ミステリーの核となるのは、昔スイミングスクールのコーチをしていた父の下で起こった死亡事故と父自身の死の真相を探すための物語。そして、カズの自分探しへの旅でもある。 ダイビングという慣れない題材を持ち込んでいるせいもあるだろうが、全体的に不思議とゆったりとした空間が漂う。海の中にいるような、時間の緩やかさ。本作でも海の描写が綺麗で、色々な人から海についての思いを語られる。それにカズも引きつけられるが、だからこそラストは大分勇気のいる行動だったはず。 世界の2/3は海に囲まれていて、特に日本は島国だ。海とは切手も切り離せない。海のように話も後半の展開が広げすぎではないかと思ったが、追うべき存在や父の伏線がまとまった感じで、ミステリーとしても悪くはないだろう。 それ以上に本作のもつ世界観が好きだ。海に魅せられたカズ。広く、大きい中にある自由を感じ取っていたのではないかとも思った。 個人的には好きだ。終盤シリアス路線に走ってしまったのが惜しいが、仕方ないと言えば仕方ない。『四日間の奇蹟』よりも、好きかな。 | ||||
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読み始めは何が言いたいのかわからなかった。でも次第に謎は深まり、真相に手が届きそうでなかなか届かなくて、読み進めてしまう。ダイビングの魅力とその奥深さ。海と生物。主人公「カズ」の心情。ティーンエイジャーの脆さ。大人と社会に対するシニカルな視点。どれをとっても文句のつけようがない。実は最後に明かされる”真実”は、最初に知りたかった真相とは別のところにある。その”真実”がわかった瞬間、「ああ、この小説はスゴイ!」と思った。そうだったのか。本当は最初からひとつたりとも読み落としてはいけなかったのだ! | ||||
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『読み手はすがすがしい読後感とともに、ひとまわり大きくなった若者をそこ読み手はすがすがしい読後感とともに、ひとまわり大きくなった若者をそこに見ることができるだろう。(文月 達)』と言う本の紹介文に惹かれて買ったのに今、読み終わって思うことは騙された気分です。なんでこの本が賞を取ったのか不思議に思います。私のレベルの低さなのか・・・この本の面白さが良く分かりません。読み終わった後に「は・・・?それで・・・?えっ終わり?」って感じでした。 | ||||
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性別、国籍よく解らなくなってしまう不思議な作者の名。 どこか幻想的な感のある不思議な作品名。 惹かれて本を読んでみて、あら不思議、主人公が二人称の呼びかけ(きみ)で書かれている。しかもカズと名乗った主人公がイズミと呼ばれたり。時々よく解らない個所も出てきたりもする。 意外にも多くの不思議に対して作品中で描かれているミステリー自体は比較的平凡なもの。とはいえ話自体は決してつまらないものでは無いし、二人称の謎も解決する。ミステリー小説ではなく、主人公の成長を描いた青春小説として読んだほうが、はるかに面白いような気がした。全ての謎が解け、もう一度読み直してみて主人公が最初よりも好きになった。 余談になるかもしれないが、謎解きは複数でやらないほうがよいと思う。何が何やら...... | ||||
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淡水浴と言うものがあるそうです。魚についた寄生虫を取る方法の一つで、海水魚をわざと淡水に入れるのだそうです。病気が進行して体力が弱った個体で無い限り、海水魚は十分や二十分淡水に入れておいても死にはせず、好塩性の細菌や寄生虫のみが剥がれ落ちていく。ただ、液体の比重が違うので魚はどんどん底へ沈んで倒れてしまうのだそうです。本書のちょっと不思議なタイトルはここから来ており、またミステリーの重要な鍵ともなっています。 ともかくこれでもかと謎やアクションが繰り広げられ、後半は少々消化不良気味。全編を貫く二人称の語り口―主人公を“きみ”と呼ぶ何者かの語りで進められていくスタイルは、慣れるまで時間がかかりました。語っているのが誰なのか、気になって仕方が無いのです。勿論それにもちゃんと答えを用意してはありますが、しかしすっきりと腹に落ちてくるものではなかった。あれもこれもと詰め込んで、少々欲張りすぎの感が否めません。 | ||||
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読み終わった後でもいつまでも心に残る物語だった。青春小説としても、ミステリーとしてみても、本当におもしろい。一人の少年がダイビングを通して大人へと成長していく過程には誰もが共感できるし、いろいろ考えさせられた。その少年には秘密があって、最後の展開にはえっと驚かされたし、父親の死の謎を追いかけているうちに、国際的な策謀に突き当たり、どんどんエスカレートしていくストーリーも飽きさせない。そして何といっても湘南の海を舞台にした独特の香りが、なんとも言えず青春ストーリーを盛り上げている。自分はダイバーでないから、海の中のことはよく知らないけれど、臨場感あふれる描写が手に取るようで、まるでダイバーになったような気分になれた。 | ||||
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本書は、第1回「このミステリーがすごい!」大賞の優秀賞受賞作品である。『四日間の奇蹟』、『逃亡作法』と本書の3作品が最後に残り、その中では本書が一番低い評価を受けた。まだ『四日間の奇蹟』を読んでいないので何とも言えないが、少なくとも『逃亡作法』よりは本書の方が楽しめた。 内容は、鵠沼にある寂れた中華料理やで働く主人公カズ。彼はあらゆる過去から逃れるため実家がある大和からここまで来ている。2年目の夏にそれはやってきた。あるゆる過去を知る人物加部英介はカズをイズミと呼ぶ。そしてカズに、父の死には真相が隠されていることを告げ、スクーバダイビングに誘う英介。クラブの経営者タムラが誰かと父の死の真相について話しているのを英介が聞いている。カズは父の死の真相を調べるためにダイビングショップや隣のクラブでキッチンのアルバイトをはじめる。一方やっともぐれるようになったダイビングにはまっていき、調査は暗礁に‥‥。そんな時に英介の死体が発見される。一念発起し調査するカズに差し伸べられる手とは別に忍び寄る手が‥‥。 本書のマイナス点として確かにスクーバダイビングに関した描写が専門用語や部品名などが多くわかりにくいところは否めない。しかし「なんとなくこんな感じだろう」と勝手に想像して読み進めたが、まったく問題なかった。いや、それどころか手に汗握った。あやふやな想像でも手に汗握らせるほどのめり込めた。「これ以上、ほかにどんな注文があるのだろうか?」と選考者に問いたい。少なくとも書評子の場合、優秀賞は『沈むさかな』にはならないだろう。 | ||||
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第1回「このミステリーがすごい!」大賞で優秀賞を受賞した作品です。私にとっては同大賞金賞受賞作より数段面白く感じられました。 スキューバダイビングのウンチクを中心に物語は進んでいくように感じられますが、物語の本質は他のところに在ると言えるでしょう。その本質に視線を集中させていれば、最後に新鮮な驚きとさわやかな読後感を得る事が出来ます。必ずもう一度最初から読み返してみたいと思う事でしょう。私などはどんな伏線が張られていたのかと、終盤を読みながらページをひっきりなしにめくって確認したほどです。ウンチクがちょっとつまらないのが実に惜しい作品です。 | ||||
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鵠沼海岸のラーメン屋でアルバイトするカズの元に現れた英介、彼はカズの父の死の真相を知っているという、カズは真相を探るため、父がコーチをしていたプールの元事務長タムラがマネージャーを務めるクラブで働くようになる。スクーバーダイビングを扱ったミステリー、最後まで一気に読まされるが、謎解きが煩雑で、わかりにくい、書評で書かれていた、メイントリックも必然性がよく分からなかった、『四日間の奇蹟』といい、この作品といい、このミス大賞ははずれが多い | ||||
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