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シャトゥーン ヒグマの森
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シャトゥーン ヒグマの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 81~100 5/6ページ
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山小屋で年越しを迎えようと集まった仲間達。しかし小屋は狂暴なヒグマに襲われ、一人また一人と餌食になっていく…。殺されるシーンの描写が細かくハラハラさせられ、続きが気になりページをめくる手が止まらなかった。最後は少し拍子抜けしてしまったが、ホラー映画を思わせる曖昧な結末で続編の存在を匂わせた感があり、これはこれで良かったのではないか。本作は熊と人間の死闘を描いたB級アニマルパニックだが、その原因を作った環境破壊にも若干目を向けている。評価は星4つ。登場人物に関する描写が少なく人物を想像し難いため、感情移入が難しかったところが少々残念だった。 | ||||
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他の方は「現実的か」という視点で書かれていますが、私は「このミス」受賞作品ということだけで買ったのでミステリーとして読みました。フラグや伏線に常に注意して読む方は展開が全てわかると思います。ミステリーとして読むよりも、ただ動物パニックものとして読むべきです。 ミステリーとしては今まで読んだ中で一番つまらない小説です。 | ||||
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小説としての正直な感想を述べます。 ストーリー展開は常に「スリル」があり、読めば読むほどに次の展開が気になってしまう構成です。 北海道の極寒における情景描写が素晴らしく、臨場感あふれる作品であると思います。 ヒグマに関することも相当調査した上で書かれた作品であることは、様々な箇所から伝わってきます。 書籍の中の著者紹介で「北海道大学入学」とあったので、おそらくは動物学を専攻していたと思われ、その知識がよく活かされた内容です。 科学的視点や人間の行動的に言えば、「ありえない」と思われる内容は随所にあります。 例えば手をちぎられながらも戦闘を続けたり、瀕死の状態でマイナス30度以下の中数時間生きていたり・・・ しかし、その「ありえない」描写ではあるものの、人間の「極限状態」ではその様なこともあるのかなと思わせる内容です。 むしろその「ありえない」部分がこの作品の凄さかもしれません。 個人的意見ですが、科学的な知見からの是非を問えば、この様な小説自体の存在の否定になると思います。 小説は「ありえない」部分があり初めて面白さを感じると思います。 その様な意味で、最高の作品に出会えました。 科学的に否定的な視線で見なければ、確実に「面白い!」と思わせる一冊でしょう。 こんなに夢中にさせられた小説は久しぶりです! | ||||
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ヒグマが人間を殺しまくる本です。まだ息があるのにバリバリと食べられてしまう人間たち。 ところが「恐怖」はいっこうに感じません。なぜでしょう?吉村昭の名作「羆嵐」を読んだときには、あれだけ心底震え上がったのに。 この作品は、どちらかといえば、B級スプラッターホラーという感じでしょうか?本物の「ヒグマ」が描かれたのではなく、まるで怪獣映画をノベライズした感じ。そう割りきって読めば、その手の話が得意な人にはお勧めです。 | ||||
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動物パニックものは大好きなのですが、文章の流れがやや強引なのと、登場人物の描き方が中途半端な為に、あまり感情移入できませんでした。とってつけたような説明シーン、いなくてもいい人物(犬)など無駄が多く感じました。 ホラー映画で残酷なシーンが出てきても怖くなかったりしますが、そういう感じです。 他の方も書いておられますが、リアリティーな怖さは吉村昭の「羆嵐」、熊ではなく狼ですが、ほとんど設定は同じのフィクションとしての完成度の高さは西村寿行の「魔の牙」に及ぶべくもありません。 | ||||
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漫画界で地上最強の生物といえば範馬勇次郎が定説ですが現実の最強生物といえばヒグマ! 現在格闘雑誌「ゴンカク」で柔道家木村政彦の話を(これも超名作)連載している作家増田俊成が書いた最強ヒグマ本「シャトゥーン―ヒグマの森」一気に読破しました。 最近サメの番組続けざまに見てサメの怖さにおののいてたけどこれ読んだら今度は熊のすさまじさにおののきました! シャトゥーンとは秋に食いだめに失敗して冬眠せずに徘徊する穴もたずの熊の意味で相当凶暴だそうです。 とにかく全編にわたってヒグマがどんだけすごくて怖ろしいかを解説しまくりで確実にヒグマ最強幻想が高まります。 曰く「虎やライオンなんか目じゃなく巨大で強い。実際に熊のフックでライオンの首とか簡単に折ってしまうらしい。最大で400〜450キロ」」「主武器はその爪で1本1本が長く太くどんな動きにも自由自在、木に引っ掛けて数百キロの体をぐいぐい引っ張り上げたり硬い凍土に穴を掘ったりも可能。その爪での傷は縫い合わせることが困難で獣による傷の中でもっとも治療がやっかい」」「強力なライフルで撃たれても数百メートル突進してきて撃った相手を殺す。顔が半分吹っ飛んでも攻撃をやめないし心臓を撃っても心筋が強いから撃たれた後もしばらく鼓動し続ける。」・・・とか。 すごいなヒグマ・・・。最強すぎるのもほどがあるって! でも怖いのはその身体能力だけじゃなく獲物として狙った相手を執拗に追い続ける執念深さ! 作中でも何人もの人間があっけなく倒され生きたまま食われてゆきます・・・この変の描写ものすごい残酷です。 ヒグマうんちくの他に冬の森の中でのサバイバル知識も多々紹介されてるのでそれも結構勉強になりました。 昔「ジョ−ズ」見たとき海に行きたくなくなったようにこの本読むと山とか行きたくなくなりました。 とにかくヒグマにきをつけろ!! | ||||
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実際の羆の生態とはかけ離れたモンスターとしての羆が登場します。 また、登場する人物も同じように全くリアリティがなく 整合性皆無の行動を繰り返します。 描きたいシーンを単純に連ねただけの「中学生が自由帳に描くマンガ」 というのが、この作品を読んだ率直な感想です。 「モンスターが人々を惨殺するだけで楽しくね!? 物語性、整合性なんて知ったこっちゃねぇよ!!」 という方にはお勧めです。違和感なく楽しめると思います。 ハリウッドホラーが好きな方は大丈夫じゃないでしょうか。 一番近いイメージとしては映画の「エイリアン」を羆に置き換えて 強烈に劣化させた・・・という感じですかね。 リプリー並みの女性が奮闘します。頑張れ!!お母さん!! | ||||
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読み終わったとき、残ったのは何とも言えない不快感。筆者はカニバリズムではないかとさえ思った。食べられる情景の描写がえぐすぎる。筆者の描写力のなせる技かもしれないが、ここまで書くことはないのではないだろうか。編集者はコントロールすべきだった。 | ||||
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星2つか3つかで悩みました。 登場人物たちが、みんな子供っぽい。主人公の女性にしてからが、ブランド好きのアナウンサーですから。 ひぐまが襲ってくるシーンになると、突如、北方謙三ばりの文体に変わるのも違和感満載。 登場人物たちが、仲間がひぐまに襲われた直後にお茶を飲んだり、タバコを吸ったりw もう少し、人間に対しての観察眼を養う必要があると思った。 | ||||
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パニックホラー好きなので興味を惹かれて読んでみました。 最後まで退屈せずさくさく読めました。 が、残念ながらそれだけというか、後に残るものは全くありません。 人間描写が薄っぺらで深みがなく、そのため危機的な状況でもヒロインやキャラクターたちに対して感情移入がしにくいせいでしょうか。 つまらないとか読むのが苦痛な作品という訳では決してないのですが、ハードカバーで購入するには見合わないかもしれません。 ツタヤでアニマルパニック映画をレンタルする方をお薦めします。 | ||||
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夜の11時過ぎに読み始め、3時頃までに一気に読み終えました。もう北海道旅行などしたくなくなる程の恐怖を味わいました!スプラッター的なグロさはあるものの、ヒグマ食害の悲惨さがより伝わってくると思います。しかし、不満を感じたのも事実です。例えば・・・ @薫と美々だけは、なぜか不自然に致命傷を負わないことA終盤における昭の再登場には、さすがに無理があると感じる点B命の危険に晒されている状況にもかかわらず、西に対して安っぽい挑発を繰り返す瀬戸のバカさ加減が度を越しているため、あんなに献身的な瀬戸に対して今一感情移入できない点C電気も引かれていない極寒の山小屋で、妊婦と子供を含めたメンバーで何日も過ごそうと考える登場人物たちの浅はかさDそもそもヒグマの森にある山小屋なのに、護身用の銃剣類が何も無い点E結局決着はどうなったのかが曖昧で、せっかく最後まで読んだのにはぐらかされた気分になった点・・・ 等々のツッコミ所はかなりある小説でしたが、とにかく身震いする程の恐怖を味あわせてくれる小説でした。 | ||||
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ホラーやミステリーなどで読者を怖がらせようと思った場合、 シチュエーションもそうだが、何より重要なのは感情移入できる 登場人物がいるか、だろう。 残念ながら、この小説は登場人物が微妙すぎる。 キャラが立っていないというか、人物の深みが全くない。 大根役者が、その役を演じているような感覚を覚える。 感情移入できないため、どんな凄惨な場面でも、いまいち怖いと 感じないのが残念だ。単に食べられる役の人が死んだんだな、 という程度にしか感じられない。 ただし、熊の恐ろしさや習性はよく描けていると思う。 この作品は映像にした方が面白いと思う。が、そのときには 登場人物をもう一度練り直して欲しいところだ。 | ||||
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漫画版から興味を持って読んでみました。 文体が軽妙なのでサクサク読めます。後に尾を引かず手軽に「ホラーっぽい感覚」が楽しめます。 ヒグマの生態にもそれなりに詳しくなれます。ミステリーっぽいのもあって、序盤の伏線やら物語のテーマやらがちょっと見えてきます。B級未満の手軽なミステリー&ホラー。 タイトル・表紙・帯などの無理な宣伝で作品の薄さをごまかしてる感があったし、漫画化したのは大正解なんじゃないかな。 とはいえ(以下、ネタばれ) 終わり方がとても微妙。決着がはっきりしないのはホラーとしてなっていないと思い、最低評価としました。 | ||||
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手に取ってから5時間あまり。 トイレで手を洗うときと風呂に入る時以外は片時も 手放さず、一気に読み終えました。 本書は page-turner、「ページをめくる手が止められない」 というやつです。 マイクル・クライトンの精緻と洗練と該博。 アリステア・マクリーンのスピードとサスペンスと自然描写。 冒険小説の新星が現れました。 | ||||
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ヒグマを含め、自然に関する描写はよく書けているなと思ったが、人間の行動が非常にチグハグだった。ヒグマに興味があって、手にとった小説のため、事前にいろいろヒグマ関連の事件は調べていたが、獲って食われ続けている人間が1時間も意識があるとは考えにくい。また、生き残った人間がその後、平然と居間で団欒している様子は不自然だろう。これは、実際の事件を下敷きにして書かれた小説「羆嵐」を読んだ直後だったからなおさらかもしれないが、通常、身近な人が殺されたとあればもっと狼狽するのでは・・・。 さらに、家族と一緒に暮らしたいという思いのために密猟している男が、相手の心象を悪くするような行動ばかりしていたり、この非常事態の中でムダに密猟者を煽って事態を悪化させるような記者がいたり、やたら具体的に書かれている地名や事件が出てくる中、人間の行動だけが現実ばなれしている。登場人物が、皆、二重人格のようで、場面ごとに性格が変わっていた。加えて、本筋には何の関係もなく、ムダに双子や外国人という設定や、過去の生い立ちを書きあさったりと、余分な書き込みも多い。読んでいる最中、これはもしかすると続編だったのだろうか、感じるくらいだった。 出版の際に改稿したとあったが、ちょっとこれはひどすぎるのでは・・・。商業出版されている本の中にも、やっぱり下手な小説もあるのだということがよくわかった。 | ||||
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内容がわかりやすく展開もスピーディ そして絶え間なく降り掛かるヒグマの恐怖 実在する動物が題材になっているだけにリアルです。 襲われる人の視点で書かれている場面はヒグマの恐ろしさを更に際立ててます。 全編気の休まる事無く進む話は一息出読んでしまいました。 | ||||
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羆との闘いを克明に記録した吉村昭の名作「羆嵐」を思い浮かべながら期待して読み始めたが、まったく次元の違うものだった。恐ろしい内容の話しなのに怖さが伝わってこない。いかにも頭の中で作り上げた場面という感じでリアリティさがない。著者の持っている羆に関する知識をあちこちから引っぱり出してきて貼り付けたという感じ。だから、どんなに羆に襲われようと怖くない。襲われ、食われている最中の人間側からの描写が随所に出てくるが、これはありえないという印象で興ざめする。また、襲われる様を詳しく描写するのも、説明しすぎると良くないという見本のようだ。本作に比べると、同じ羆を扱った熊谷達也の「ウエンカムイの爪」は恐ろしさも緊張感も格段に上だ。次の作品に期待しましょう。 | ||||
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静寂のなかで始まる冒頭のシーンにぞくぞくさせられた。 ヒグマの影が徐々に姿を現してくる。途中、一人が突然連れ去られ、森に悲鳴が響き渡る。その筆致は硬質で淡々とし、物語の中にぐいぐい引き込まれていく。 特にヒグマの存在感は抜群で、人間の肉を引きちぎって食らうシーンはとてつもなく恐ろしい。 自然環境や動物生態に関する記述はかなり詳しく、基本的な知識がない人にはついていけないところがあるかもしれない。また、人物描写も淡々としているのでふだん軽いものを読みなれている人は違和感を感じるところもあるだろう。しかしある程度の知識量と読書量を持つ人間には読み始めたら途中でやめられない面白さだろう。紛れもない傑作だ。 帯に冒険小説とうたってあるが、ある意味で森を舞台にした動物たちをめぐるスーパーファンタジーといってもいい。自信をもってすすめたい。 | ||||
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すごい! 「このミステリーがすごい」の「すごい」は本物です。 今までの「このミス」大賞になかったタイプの小説。 あのスピルバーグの不朽の名作「ジョーズ」を超えてるんじゃないでしょうか。 人間が次々とヒグマに食われていくシーンは、ある意味で「バトルロワイヤル」を思い起こさせました。とくに、人間側の視点で食われるところを描写する場面があるのですが、読んでいられなくなって、本を放り出したほどです。顔の肉やら太股を食いちぎられるところなど、とにかくリアルで残酷で、血の匂いがしてきます。 子供を連れたヒロインの女性記者がダイハードなみのかっこよさ。 ハリウッド映画そのもののスピード感。 マイナス40度の雪の中での必死のサバイバルもすごい。 読み出すや物語の世界に引き込まれ、そのままノンストップで入り込んでしまいます。 シーンがすべて映像になって眼前に飛んできます。350キロのヒグマの迫力は半端じゃありません。 映画化できないでしょうか。ぜひぜひ見たい。 | ||||
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つかれるというのは褒め言葉です。読み始めたら、休むところがありません。これでもか、これでもかと次から次によくもまあ。しかも、最後の3行を読むと、なんと!!!! くわしくは書けませんが、そうなのか〜。 ぜひぜひ一読をお勧めします。 それと、、、、カバーのイラストもいいですね〜。目立ちます。カバーをめくると、また、いいんですよ。サイトウユウスケという人です。 | ||||
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