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エアーズ家の没落
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エアーズ家の没落の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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この大時代的な雰囲気が、なんとも言えず魅力的。 ウォーターズとかデュ・モーリアとか、この人たちでないと 造形できない独特の世界がある。 読めば読むほど、それにはまってしまいます。 ウォーターズの新作、ずっと待ちわびているのですが。 ただしテーマは、現代ものではない方を希望。 | ||||
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原題のリトルストレンジャーのままのほうが、余程内容に合ってると思いますけど、なぜこんな邦題つけたんだろう。原題はこの作家の婉曲的な示唆が表れていると思います。 たしかに荊の城や半身に比べて、ドキドキ感は少ないかもしれませんが、読者の想像力で拾うに任せて抑制された伏線を引くあたりが、流石サラウォーターズ、と思わされました。 決して特別刺激的なストーリーではありませんが(なので肩透かしと思われる方もいるかと)、丁寧な描写で登場人物の細かな心の動きに引き込まれて、自分が領主館の冷え冷えした天井の高い、かつては華やかだった場所の片隅に立って、覗き見るような気持になります。 BBCのちょっと時代設定が古いドラマなどが好きな方には楽しめるのではないかと思います。 | ||||
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読む段落によっては、息もつかせずに一気に読んでしまうところがある。これはやはり作者が持っている筆力だろう。対象に正面から向かって疑問の余地なないほど真剣に追及するのだろう。それが読者にも伝わってくる。誰かこの作者が好きな人がホームページを作っていたので、読み終えたらそちらのホームページに行ってみようと思う。きっと奇異なことを発見できるだろう。 | ||||
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GOOD | ||||
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GOOD | ||||
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多少、古くて、表紙が色あせているのですが、内面は、さしつかえなく、 とても安価で、ほぼ期待通りでした。 大学の課題図書なので、さっと読めればよいので、今後も、利用するかもしれません。 安価で、助かります。(^-^) | ||||
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ある医師が昔から憧れていた上流階級の館の住人と知り合うことになり、既に昔の面影が無くなり衰退していく過程を医師の目線を通して描かれています。 情緒ある描写でストーリの起伏がなく、淡々と衰退していく光景が不気味さと怖さを助長します。 時代の流れについていけず、上流階級のプライドだけで生きていく姿を最初は凛とした美しさから、徐々に狂気へと変貌していく様が、何とも言えない怖さを感じます。 ページが進むにつれて謎も残ります。 下巻で館の住人を狂気に陥れた正体は何か知りたいです。 | ||||
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まさかの展開でした。エアーズ家に何があったのか。 確かにあとがきを読んでストンとするところがあります。 原題を意識していなかったところに まさかの落とし穴…。 領主館という閉ざされた中で 次々と不可解なことがおこる。 ファラデー医師が欲したのは過去の輝かしい領主館だったのか? それとも… 誰もが幻に襲われている…そんな感じがしました。 | ||||
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かつては華々しく社交界の舞台でもあった ハンドレッズ領主館。 戦争によりその陰はどこにも残っていない。 私(ファラデー医師)は メイドの治療を担ったことで この館に住む エアーズ家と交流を持つことになる。 領主であるロデリックの姉の登場場面が不気味すぎて そこから一気にはまってしまい… のめりこんでしまった。こういう館ものが好きなので 半端ない。 次に何が起こるのかハラハラしながら読みました。 | ||||
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’10年、「このミステリーがすごい!」海外編、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門で共に第7位となった、英国の女流作家サラ・ウォーターズの長編第5作。2作目の『半身』(’99年)、3作目の『荊の城』(’02年)は、邦訳された’03年と’04年に「このミス!」の第1位を連覇している。 また、講談社の文庫情報誌『IN★POCKET』の’10年11月号「2010年文庫翻訳ミステリー・ベスト10」で「総合」第20位、「読者が選んだ」部門第17位、「翻訳家&評論家が選んだ」部門同点第17位にランクインしている。 さらに、『荊の城』、第4作の『夜愁』、本書と、3作続けて受賞には至らなかったが、英国および英連邦文学の最高峰「ブッカー賞」にノミネートされた。 時は第二次大戦が終わって間もない頃、イングランド中部のウォリックシャー地方で200年余の伝統を守ってきた、エアーズ家が所有するハンドレッズ領主館。10才の子どもの頃にその隆盛に憧れを抱いていた‘私’こと男やもめの医師ファラデーは、自宅兼診療所のあるリドコート村から8キロの距離にあるその館に30年ぶりに主治医の代役でメイドの往診に訪れる。館は、見る影もなく落ちぶれて、先代の未亡人とその娘キャロラインと息子ロデリックの3人だけが、通いの家政婦とたったひとりの住み込みのメイドと暮らし、いまや凋落の一途をたどっていた。 ストーリーは、ひんぱんに出入りするようになった‘私’の視点から、一年間の館で次々と起こる、住人を恐怖と狂気に陥れる怪事件と怪現象の数々が、‘私’のキャロラインへの熱烈な恋心と併せて描かれる。そしてついに二重・三重の悲劇が・・・。 私は、はじめはダフネ・デュ・モーリアの『レベッカ』を連想したが、すぐにホラー映画『悪魔の棲む家』を思い浮かべた。本書をゴシック・ロマンと評するむきもあるが、私はホラーを軸とした「時代の進歩に取り残された誇り高き自滅」の物語であり、「過去に固執した名家の滅びの美学」の結晶のように思われた。 | ||||
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’10年、「このミステリーがすごい!」海外編、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門で共に第7位となった、英国の女流作家サラ・ウォーターズの長編第5作。2作目の『半身』(’99年)、3作目の『荊の城』(’02年)は、邦訳された’03年と’04年に「このミス!」の第1位を連覇している。 また、講談社の文庫情報誌『IN★POCKET』の’10年11月号「2010年文庫翻訳ミステリー・ベスト10」で「総合」第20位、「読者が選んだ」部門第17位、「翻訳家&評論家が選んだ」部門同点第17位にランクインしている。 さらに、『荊の城』、第4作の『夜愁』、本書と、3作続けて受賞には至らなかったが、英国および英連邦文学の最高峰「ブッカー賞」にノミネートされた。 時は第二次大戦が終わって間もない頃、イングランド中部のウォリックシャー地方で200年余の伝統を守ってきた、エアーズ家が所有するハンドレッズ領主館。10才の子どもの頃にその隆盛に憧れを抱いていた‘私’こと男やもめの医師ファラデーは、自宅兼診療所のあるリドコート村から8キロの距離にあるその館に30年ぶりに主治医の代役でメイドの往診に訪れる。館は、見る影もなく落ちぶれて、先代の未亡人とその娘キャロラインと息子ロデリックの3人だけが、通いの家政婦とたったひとりの住み込みのメイドと暮らし、いまや凋落の一途をたどっていた。 ストーリーは、ひんぱんに出入りするようになった‘私’の視点から、一年間の館で次々と起こる、住人を恐怖と狂気に陥れる怪事件と怪現象の数々が、‘私’のキャロラインへの熱烈な恋心と併せて描かれる。そしてついに二重・三重の悲劇が・・・。 私は、はじめはダフネ・デュ・モーリアの『レベッカ』を連想したが、すぐにホラー映画『悪魔の棲む家』を思い浮かべた。本書をゴシック・ロマンと評するむきもあるが、私はホラーを軸とした「時代の進歩に取り残された誇り高き自滅」の物語であり、「過去に固執した名家の滅びの美学」の結晶のように思われた。 | ||||
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’10年、「このミステリーがすごい!」海外編、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門で共に第7位となった、英国の女流作家サラ・ウォーターズの長編第5作。2作目の『半身』(’99年)、3作目の『荊の城』(’02年)は、邦訳された’03年と’04年に「このミス!」の第1位を連覇している。 また、講談社の文庫情報誌『IN★POCKET』の’10年11月号「2010年文庫翻訳ミステリー・ベスト10」で「総合」第20位、「読者が選んだ」部門第17位、「翻訳家&評論家が選んだ」部門同点第17位にランクインしている。 さらに、『荊の城』、第4作の『夜愁』、本書と、3作続けて受賞には至らなかったが、英国および英連邦文学の最高峰「ブッカー賞」にノミネートされた。 時は第二次大戦が終わって間もない頃、イングランド中部のウォリックシャー地方で200年余の伝統を守ってきた、エアーズ家が所有するハンドレッズ領主館。10才の子どもの頃にその隆盛に憧れを抱いていた‘私’こと男やもめの医師ファラデーは、自宅兼診療所のあるリドコート村から8キロの距離にあるその館に30年ぶりに主治医の代役でメイドの往診に訪れる。館は、見る影もなく落ちぶれて、先代の未亡人とその娘キャロラインと息子ロデリックの3人だけが、通いの家政婦とたったひとりの住み込みのメイドと暮らし、いまや凋落の一途をたどっていた。 ストーリーは、ひんぱんに出入りするようになった‘私’の視点から、一年間の館で次々と起こる、住人を恐怖と狂気に陥れる怪事件と怪現象の数々が、‘私’のキャロラインへの熱烈な恋心と併せて描かれる。そしてついに二重・三重の悲劇が・・・。 私は、はじめはダフネ・デュ・モーリアの『レベッカ』を連想したが、すぐにホラー映画『悪魔の棲む家』を思い浮かべた。本書をゴシック・ロマンと評するむきもあるが、私はホラーを軸とした「時代の進歩に取り残された誇り高き自滅」の物語であり、「過去に固執した名家の滅びの美学」の結晶のように思われた。 | ||||
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これを読んでいて、屋敷を維持していくというのは、 お金も人手もかかるんだなぁと思いました。 ストーリーは怪奇現象が起きるというものです。 怪奇現象の真相は最後まで明かされませんが、 本当に幽霊がいた、と思いそうになる展開です。 結末もよくできていると思いました。 少しホラーっぽい要素も入っています。 | ||||
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これを読んでいて、屋敷を維持していくというのは、 お金も人手もかかるんだなぁと思いました。 ストーリーは怪奇現象が起きるというものです。 怪奇現象の真相は最後まで明かされませんが、 本当に幽霊がいた、と思いそうになる展開です。 結末もよくできていると思いました。 少しホラーっぽい要素も入っています。 | ||||
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最初に明言しますがこの物語の真の主人公は人間ではなく抗い難い存在感もつ「館」です。「レベッカ」「ねじの回転」さらには「ずっとお城で暮らしてる」など館を舞台にしたホラーは枚挙にいとまがありませんが、本作もまたその系譜に連なる意欲作。主人公は田舎の中年医師。子供時代に訪れた領主館に憧れを抱き続ける彼が、ふとした事から一家と知り合いになり……中年医師と不器量な令嬢の初々しくもじれったい恋愛模様などロマンス要素もあるのですが、最大の見所はやはりこれでもか!と詳細な館の描写。時代がかった洋館の外観・内装・調度なのが、作者の美質である流麗な筆致で綴られ、文章に浸りながら陶酔の心地。洋館で連続する怪奇現象、徐徐に精神に変調をきたしていく住人たち。ネタバレになるので詳細は省きますが、きちんとした解決を望む方にはお勧めしにくいかも。ジャンルボーダーと言いますか、読み方によって全体の印象はおろか結論そのものがガラリと変わってしまう話。最終的な解釈は読者に委ねられます。それがまたじわじわと恐怖を演出する。英国・洋館・一族・騒がしい霊。これらのキーワードに魅力を感じる方にお勧めです。 | ||||
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『茨の城』『半身』でファンの心を掴んだサラ・ウォーターズに、『夜愁』では作風の違いを見せられて戸惑った人も多いはず。しかし今回の『エアーズ家の没落』では、ぐんぐん展開していく謎とロマンの連続で楽しませてくれます。ただし、二番煎じは行わないのがウォーターズのすごいところ。読者は再び『茨の城』のブライズ城に戻ったかのような興奮を覚えつつも、主人公が中年の男性医師であることや、結末に向かう物語の方向性に戸惑いを感じるはず。さまざまな読みを可能にする、不思議な一作です。 | ||||
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『茨の城』『半身』でファンの心を掴んだサラ・ウォーターズに、『夜愁』では作風の違いを見せられて戸惑った人も多いはず。しかし今回の『エアーズ家の没落』では、ぐんぐん展開していく謎とロマンの連続で楽しませてくれます。ただし、二番煎じは行わないのがウォーターズのすごいところ。読者は再び『茨の城』のブライズ城に戻ったかのような興奮を覚えつつも、主人公が中年の男性医師であることや、結末に向かう物語の方向性に戸惑いを感じるはず。さまざまな読みを可能にする、不思議な一作です。 | ||||
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あとがきにも書かれていますが、一度通読してから原題を意識して読み直すと、ずいぶんと印象が変わる作品です。二度楽しめる、という意味では上手い邦題なのかな?同じ作者の「半身」や「茨の城」のような展開を期待すると、やや肩すかしな感じを受けるかもしれません。けれど、広大な領主館という舞台を、時には暖かく、時に美しく、時に不気味にと自由自在に変容させ、登場人物たちと読者を翻弄する作者の手腕には、まさに脱帽です。 | ||||
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あとがきにも書かれていますが、一度通読してから原題を意識して読み直すと、ずいぶんと印象が変わる作品です。 二度楽しめる、という意味では上手い邦題なのかな? 同じ作者の「半身」や「茨の城」のような展開を期待すると、やや肩すかしな感じを受けるかもしれません。けれど、広大な領主館という舞台を、時には暖かく、時に美しく、時に不気味にと自由自在に変容させ、登場人物たちと読者を翻弄する作者の手腕には、まさに脱帽です。 | ||||
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ウォーターズが「シャイニング」を書いたら、といった趣。……なのですが、単なるお化け屋敷の話ではありませんので。誤解のないように。 雰囲気で読ませる作家さんなのですね。スピード感も、ビックリするような展開もなし。時に冗長ですらあります。が、丁寧に描かれた情景やら人物描写がたまらなく魅力的なのですよ。その時代と国の文化に触れている感覚にさせてくれる。これもまた一つの読書の悦楽かと。 分かりやすいWho done itを期待する方にはアレかしらん。。 | ||||
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