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冷たい校舎の時は止まる



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冷たい校舎の時は止まるの評価: 7.26/10点 レビュー 23件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.26pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(6pt)

冷たい校舎の時は止まる

個人的に、非現実要素の強いミステリーはあまり好きではないので、このくらいの点数で。


▼以下、ネタバレ感想

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マー君
S2HJR096
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ミステリというよりは青春群像劇?

学園祭最終日、一人の生徒が校舎の屋上から飛び降り自殺をした。
それから三ヶ月ほどが過ぎたある雪の日、8人の高校生たちはいつものように登校するが、学校に彼ら8人以外は生徒も教師も姿は見えず、さらに彼らは校舎の中から出られなくなってしまう。
明らかに現実の校舎とは異なるその中で、生徒たちは学園祭最終日のクラスメイトの自殺に再び向き合うことになると同時に、時間の経過とともに一人ずつ姿を消していく……
という、少しホラー調のミステリ。
校舎に閉じ込められるというSF的な設定は、媒体は違いますが楳図かずお氏の『漂流教室』ですとか『涼宮ハルヒシリーズ』の閉鎖空間的なものを連想しました。

クローズドサークルにも分類されるのでしょうが、誰かの「精神世界」という舞台のため、常識などは通じない「何でもアリ」の世界観であり、ロジックで犯人を導き出すような本格ミステリとは赴きが異なるでしょう。

デビュー作でありながら1000ページ越えの大作であり、校舎に閉じ込められた8人の高校生のキャラクターの内面描写が非常に丁寧です。
しかし、正直に言って登場人物は4~6人程度に減らすなどして、もう少しコンパクトにまとめるべきだったのではないかと思います。

また閉じ込められた生徒たちは県一番の進学校に例年以上の倍率を潜り抜けて合格した、それだけでも立派なもんな生徒たちであり、さらにそれに加えて、その中でも特待生だったり、容姿にも恵まれていたり、スポーツも出来たり、芸術面でも評価されていたり……などハイスペックな面々にも関わらず、揃いも揃って内面が卑屈だったり自虐的な人間ばかりであまり共感が沸きません。人物描写が薄っぺらとは言いませんが、偏っているなぁと思いました。
あと、ちょっと登場人物の自殺率(未遂含む)が高すぎだと思いました。

この作者の思想や人間観が合う人にとっては面白い作品だったと思いますが、個人的にはあまり合わなかったですね。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

冷たい校舎の時は止まるの感想

青春群像劇の中にミステリー要素を仕込ませた作品と言う感じでしょうか。
登場人物それぞれに非常に細かな設定があり、またそれが物凄く丁寧に描かれています。
ページ数が多いですが読みやすかったです。
ただ丁寧に描かれ過ぎているために、むしろミステリー要素が無い完全な青春群像劇でも良かったのかなと思ってしまいました。

▼以下、ネタバレ感想

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歌舞伎蝶
LMC3R9P9

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