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裏庭



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【この小説が収録されている参考書籍】
裏庭 (理論社ライブラリー)
裏庭 (新潮文庫)

裏庭の評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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No.1:
(6pt)

裏庭の感想

この作家の作品は、いままでにも何度も手にしている。

なかでも、『家守奇譚』は極上の傑作で、それゆえに自然と期待値はあがる。

というわけで、ひさびさに梨木香歩作品に読み始めることにした。


彼女の作品はもともと、和風ファンタジー色が強く、それはこの作品でも同じである。

が少々異なるのは、和と洋が入り混じっていることであろうか。

あらすじとしては、双子の弟が死に、残った姉のことを両親は見て見ぬ振りをすることで、つらい現実から目を背けている家族、となる。

その様な孤独な生活の中、友人の祖父と仲良くなりいろいろと昔話を聞くなかで、近所にある洋館の裏庭の話を聞く。

あるときその友人の祖父が倒れたと聞き、自然と足がその洋館に向く。

自然と飛びがが開き 家屋のなかには、悠仁の祖父が語っていた異世界=裏庭と繋がっている大鏡を目にする。

その鏡は異世界への入口で、裏庭の世界に入り込み 少女は自分探しの旅を始める、という物語。

なれど、前半のテンポの悪さと、現実の世界と異世界の話の混同、主人公の少女、その母、祖母もまたその洋館とその住人に関わっており、それぞれの少女時代に纏わる話が混在するためか、非常にわかりづらく、それ故に物語の世界に入り込みづらい。

とはいえ、ファンタジーで物語に入り込めないのはある種致命的で、その面白みに欠ける作品となってしまっていた。

期待したがゆえに、残念な作品であった。 了

とも
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