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安楽病棟



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【この小説が収録されている参考書籍】
安楽病棟
安楽病棟 (新潮文庫)
安楽病棟 (集英社文庫)

安楽病棟の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

誰もが身につまされるのではないか?

表4の紹介文に「終末期医療の現状と問題点を鮮やかに描くミステリー」とある通り、痴呆老人の治療と安楽死をテーマにした作品。読む人それぞれの立場に応じて様々な問題を突きつけられるであろう作品だ。
ミステリーとしては、痴呆病棟に勤務する若い看護師が患者の死因に疑問を持ち、治療以外の目的の医療が行われているのではないかと推理するというストーリーで、さほどの衝撃は無い。むしろ、老人たちが入院に至るまでの本人と家族の人生模様が語られる前半、新人看護師の目を通して痴呆老人看護の実態を生々しく描いた中・後半部分が、ノンフィクション・ルポルタージュ並みの迫力を持っていて読ませる。
ミステリーファンにというより、介護や高齢化社会に興味を持つ人にオススメ。

iisan
927253Y1

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