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悪霊島



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悪霊島の評価: 7.00/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(6pt)

横溝正史最晩年に書かれた、金田一耕助シリーズの集大成的作品

物語の時系列、ナンバリング上は『病院坂の首括りの木』が金田一耕助最後の事件とされていますが、実際に執筆、発表がされたのはこの作品が金田一耕助シリーズ最後の作品にして、横溝作品の長編としても最後となる、実質的な”遺作”とも言える作品です。
物語の舞台、雰囲気は『獄門島』。展開、仕掛けは『八つ墓村』を髣髴させる部分が多く、まさにシリーズの集大成感があります。

しかし正直前半部分があまりに冗長です。
『獄門島』や『八つ墓村』などのシリーズ初期の大人気作は、読者を飽きさせない無駄のない構成、テンポの良さも名作たる理由の一つだったと思うのですが、今作は内容そのものがそれらの作品より決して濃いわけでもないのに、不要に引き伸ばされ、結果薄められているような印象でした。
後半になるとテンポがよくなり、緊迫感のある展開の連続でストーリーとしては面白かったですが、今度は本格ミステリとしてはかなりお粗末かつ物足りない真相、結末でした。

横溝氏はこの作品完成当時すでに78歳という高齢。そしてその翌年にはお亡くなりになられているという事実を踏まえると、これほどの長編を執筆したこと自体が驚異的であり、賞賛に値するのですが、あくまで作品としての評価はオマケしてこの点数ですかね。

とはいえリアルタイムで横溝作品を追いかけてきたファンにとっては、約10年の休筆の後に、このような往年の名作を彷彿とさせる作品を読めたのは、それだけで感無量の、横溝氏が亡くなってから生まれた自分のような読者には理解できない思いがあったのだろうなと感じました。



▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.2:
(8pt)

最後の金田一

「獄門島」を思い出しながら読みました。横溝正史はこのようなシチュエーションだと面白いですね。映画も観ましたがこれもなかなか良かったです。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:
(7pt)

悪霊島の感想

(上)横溝正史の遺作!双子の娘、幻想的雰囲気、因習と大横溝の魅力満載。
(下)ドンデン返しと余韻の残る結末。横溝正史は死なず!

ジャム
RXFFIEA1

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