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暴虎の牙



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【この小説が収録されている参考書籍】
暴虎の牙

暴虎の牙の評価: 8.00/10点 レビュー 6件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(8pt)

暴虎の牙の感想

とてもおもしろい。
前半の大上の迫力が凄いです。著者の筆力、凄いです。
ならず者が暴れるシンプルなストーリーですが、臨場感ある描写で非常におもしろい作品でした。

kmak
0RVCT7SX
No.5:
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (2件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

暴虎の牙の感想

虎狼・狂犬・暴虎と続く一連の警察(ヤクザ)小説の完結編ですね。
読み易くて面白いですよ。
虎狼の主人公である大上(ガミさん)が出ています。
個性が強くて、いい味を出していますね。
○○組とかいう名前が色々出てきて、その抗争の歴史の説明が少々面倒くさいですが、そこを端折って読む分には軽快で、ハマって読めます。
お勧めします。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

暴虎の牙の感想

完結編ということで期待して読んだ。
ガミさんと虎の出会いシーンが面白く、その後 丁寧に話が進むので
面白く読み進められます。
しかし300ページを超えた後半から最後に向かって
虎は馬鹿なの
日岡はどうした
これで終わりですか

孤狼の血の最後が好きな人は読まないほうが良いと思う作品

jethro tull
1MWR4UH4
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

憎悪の極限まで突っ走る男の生き様を描いた、傑作ノワール

「虎狼の血」シリーズ三部作の完結編。ヤクザ以上にヤクザな暴対刑事を描いた前二作とはやや異なり、自分の腕力一つでのし上がって行く野良犬を主人公にしたノワール色の濃い警察サスペンスである。
組織暴力がそれなりの態勢を整えた昭和後期の広島で、無類の喧嘩度胸で愚連隊「呉寅会」を引っ張る沖虎彦。ヤクザをも恐れぬ無鉄砲さと人を引きつけずに置かないカリスマ性で仲間を集め、ついには地元の暴力団と全面対決するハメになった。沖の破壊力を、ヤクザの排除に利用したいと考えていた大上刑事は、愚連隊がヤクザと全面対決して勝てる訳がないと判断し、呉寅会が行動を起こす直前に沖たちを逮捕する。その18年後、服役を終えた沖は広島に戻り、昔の仲間を集めて「広島で天下を取る」ために再び行動を起こそうとする。しかし、時代は変わり、暴対法でがんじがらめにされているヤクザの行動様式は沖の想像とは異なっており、沖は満たされない思いに苛まれながら、自分が信じる唯一の手段「暴力」で野望を遂げようとする・・・。
警察小説シリーズの形式は踏襲しているものの、本作は時代に乗り、時代に取り残された男の悲哀を描いたノワール小説である。暴対デカ・大上刑事の破天荒な捜査、大上の薫陶を受けた日岡刑事の剛直さなど、前二作の面白さを継承した部分以上に、沖という男の無頼な生き方が強い訴求力を持っている。暴力が主役のエンターテイメントとして一級品である。
シリーズ読者は必読。警察小説ファン、ノワール小説ファンにも自信を持ってオススメする。

iisan
927253Y1
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

愚連隊対暴力団の新しいやくざ世界の新境地

沖虎彦という愚連隊を取り巻く人間関係が面白い。周りの人間、三島、重田、林、高木がそれぞれ個性あふれた人間像が浮かび上がり物語を面白くし愚連隊が暴力団をしのぐ凄まじい集団として描かれているのが新境地。孤狼の血のガミさん復活、パナマ帽の似合うガミさんが出現。料理屋志乃も復活し最高。日岡も部下を持ち成長著しい。プロローグとエピローグが重厚感、熱量あり読み応えあり。エピローグを読んだ後男という表現をして読書に結末を考えさせるのは、柚月裕子の真骨頂か。まさかの沖虎彦の最後。因果応報という言葉がぴったりのやくざ、愚連隊の世界。これで完結かと思うと寂しい気がする。日岡の活躍ももっと見たい。来年映画化される予定とのこと白石監督がどう描くのか楽しみ。日岡は、松坂桃李、ガミさん役所広司復活してほしい。沖虎彦は誰が演ずるのか、国光の出番はあるのか。それにしても柚月裕子先生は女性とは思えないやくざ、マル暴刑事の世界を描き切るのは凄すぎます。美人なのでギャップが激しくて参りましたの一言です。佐方貞人シリーズと並び新たな金字塔のシリーズ誕生です。みなさん読んでくださいね。

金森
H75CJEGY
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

暴虎の牙の感想

ガミさん、日岡、そして沖虎彦。3人の個性が光る3部作の完結編。本作の昭和57年編ではやはりガミさん。
そして平成16年編では日岡が捜査の中心にいるわけだが、全体にわたってその存在感を重く漂わせているのが沖虎彦。改めて彼の人生を考えてみると、なんとも言えない世の中の不条理が見えてくる。本作の真の主人公は沖か。
「孤狼の血」シリーズ3部作はとにかく骨太で丁寧かつ重厚な作りが際立っており、本作のラストは掉尾を飾るにふさわしいグサリとくる読後感。

本好き!
ZQI5NTBU

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