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(短編集)

美亜へ贈る真珠



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美亜へ贈る真珠の評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
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(6pt)

美亜へ贈る真珠の感想

SFにおける時間要素と恋愛小説を掛け合わせた短編集。
新版では8作品収録されています。短編集タイトルになっている『美亜へ贈る真珠』に至っては1970年代の作品。

80年代、90年代、そして現代に至るまで、時を扱った作品は小説や映画や漫画やアニメなど数多くあります。それらの時間要素と恋愛作品を絡めた作品の歴史において、本書は外せない1作という情報を得て手に取りました。

確かに読んでみると数多くの作品を思い浮かびます。このネタはあれだ。あの映画もこのネタなのか。などなど。SFとしての時間要素は昔からあれど、そこに恋愛要素を加えて淡く叙情的なドラマを感じさせているのは中々見事で楽しめました。

ただ一方、既存作品に慣れているから仕方がないですが、原点的な本書を読んでも新鮮な読書にはなりませんでした。文章が少し古いというか固く難しいので面白かったかどうかと聞かれればSF作品×恋愛の歴史としてこういう作品があったのかと知識として体験した感想。
ミステリで例えると、2000年代のミステリから入った若い人へモルグ街や海外古典を読んで大絶賛するか……という話で、ちょっと違う気がするような感覚。なのでそのジャンルの歴史を体験したという感想でした。

個人的に好みだったのは
『詩帆が去る夏』と『梨湖という虚像』での恋人の再現。
『玲子の箱宇宙』『"ヒト"はかつて尼那を……』という、多次元や宇宙を扱った物語。
ここらが読み易く印象に残りました。

egut
T4OQ1KM0

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