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重力ピエロ



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【この小説が収録されている参考書籍】
重力ピエロ
重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロの評価: 6.68/10点 レビュー 19件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.68pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全9件 1~9 1/1ページ
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

テーマは遺伝子と家族の絆

三度目か四度目の再読となりました。
とても内容が充実していました。放火やDNA、グラフィティアートなど要素が多いですが、家族の絆がメインテーマに思えました。
放火された現場近くに残されるグラフィティアート。その共通点を主人公が見つけたときは、あまりなんとも思いませんでしたが、さらに遺伝子の謎を追求し、アミノ酸の暗号を調べるうちに一つのメッセージが浮かび上がったとき、少し感動しました。作者はここまで計算して話を作り出していたのかと。
また、登場人物の個性が豊かで気に入りました。特に私は、病室で癌と闘う父親の人となりが気に入りました。兄弟と一緒に放火とグラフィティアートの関連を調べる姿に微笑ましさを感じましたし、何より、最後のシーン。「お前は、俺に似て嘘をつくのが下手だからな」何げない一言のようですが、この小説を読む前と読んだ後とで印象ががらりと変わり感動します。

伊坂作品は少し奇を衒った文章を書くことが多いですが、本作は私は好みでした。
ただ、あまり話を逆算して描いているため、途中に出てくる"橋Ⅰ"、"橋Ⅱ"は、なんの話をしているのか初読のときはわかりづらいかなと思います。
ところで、橋Ⅱに登場した謎の男が、ある島で不思議な島で、未来を預言するカカシなど奇妙な体験をしたとありましたが、ひょっとして過去作と繋がっているのでしょうか。そちらも読んでみたいと思いました。
伊坂作品にはぶっ飛んだ設定の作品が多い印象で少し苦手意識がありますが、本作はとてもお薦めです。

bamboo
NU17PFML
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

重力ピエロの感想

映画の方を先に観ていたので結末はわかっていたのだけれど、文字で読んでもとても面白かった。
著名人や史実の引用と過去のエピソードが絡まっていくところは伊坂さんらしくて、個人的にとても好き。

▼以下、ネタバレ感想

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harumikko
88D0NATP
No.7:
(8pt)

重力ピエロの感想

ミステリーとしては、普通の形だが、
家族ひとりひとりの人間性が良かった。
心あたたまる内容

mick
M6JVTZ3L
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

常識外の家族が紡ぐ、倫理の物語

2003年に発表され、2005年、文庫化に際して改稿された作品である。ミステリーと言えば言えなくはないが、本筋は家族の物語である。
兄・泉水、弟・春という仲の良い兄弟の家族の歴史には、心に深い傷を残した不幸な出来事があった。兄は遺伝子検査の会社に勤め、弟は街中の落書きを消すという仕事に就いていたある日、兄の会社が放火されるという事件が起きた。それはどうも、最近、仙台市内で発生している連続放火事件の一環らしいということが判明し、癌で入院中の父親も含めた三人で犯行動機、犯人像を推理し始めることになる。推理小説を読むような、謎解きのはずだった犯人探しは、想定外の結末を迎えることになる。
北上次郎氏の解説にある通り、本作は「放火と落書きと遺伝子の物語」だが、犯人探しのストーリー以上に、登場人物のキャラクターの特異さ、エピソードの面白さ、良質なユーモアが醸し出す「伊坂ワールド」の魅力に引き寄せられてしまう。メインテーマは「兄弟とは、家族とは」という、語り尽くされてきた古臭いものなのだが、北上氏が「古い酒でも新しい皮袋に盛れば、これだけ新鮮な物語に変貌するという見本のような作品」と書いているように、新鮮な感動を与えてくれる作品である。

iisan
927253Y1
No.5:
(7pt)

春が二階から落ちてきた

兄弟がいる自分としては、「こんな兄弟いないよ、」くらいに思ったのですが、春とその兄の物語、とっても良かったです。
余談ですが、伊坂幸太郎本人には弟がいるそうですよ。

▼以下、ネタバレ感想

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レオ
06G2TATX
No.4:
(8pt)

重力ピエロの感想

少し暗い話ですが、読み終わりはスッキリしました。

呑んだくれ
P3S7II56
No.3:
(7pt)

重力ピエロの感想

著者の作品を読むのは初めてでしたが、比喩表現が独創的で人気が出そうな感じだなぁと思いました。
ただ、内容や話の展開が少し読みやすくてもう少し意外性が欲しかったです。

最終列車
KU3TJU3C
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

重力ピエロの感想

「ピエロ」は身軽さの象徴であると同時に道化(自分を偽る)、それに対して「重力」は負荷。
タイトルの「重力ピエロ」とは、本当は負荷(苦悩)を抱えながらも、それを他人に悟られぬよう生きている奴という解釈で合っているだろうか。
これは、自分の出生の秘密を知って以降の春の人生に合致しているように思う。


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梁山泊
MTNH2G0O
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

重力ピエロの感想


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しょうちゃん
FA0NGXYL

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