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名もなき毒



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名もなき毒の評価: 7.00/10点 レビュー 10件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(7pt)

Good!

名もなき毒は、火車に次ぐ2作目。本作のほうが好み。ドラマをちょくちょく見ていたが、楽しめた。

▼以下、ネタバレ感想

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たろう
8S15XOHI
No.4:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

婿殿、人間の毒を解毒する

企業広報誌編集者・杉村三郎シリーズの第2作。前作があまり面白くなかったので期待していなかったが、いい意味で期待が裏切られた。
今回、杉村が巻き込まれるのは、自分の編集部のアルバイト女性の常軌を逸した嫌がらせと、通り魔的な連続毒殺事件。経歴詐称の疑いがあり、仕事が出来ず、協調性がないために辞めさせた女性からの執拗な会社に対する嫌がらせの対処を任された杉村は、対処方法を模索している内に、毒殺事件の被害者親族と知り合い、持ち前の人の好さから犯人探しの「探偵ごっこ」を請け合うことになる。もとより警官でもなく、何の捜査権もない杉村だけに犯人探しはもたもたするが、それでも警察とは違った視点から犯人に到達する。一方、バイト女性の嫌がらせはエスカレートする一方で、警察に指名手配される身になりながらも杉村個人に対する攻撃を止めようとしない。人が好いだけが取り柄の杉村は、狂気の刃から愛する家族を守ることができるのだろうか?
どちらの事件も、その背景には常識では解釈できない、「人間の毒」とでも言うしかない邪悪さが隠されていた。そうした邪悪に、人は、社会は対抗できるのだろうか? 解決のためのヒントとして、杉村は「毒に名前を与えること」によって実体化し、抑制できるのではないかと語っている。
ミステリーとしては「甘い」部分が多く、スリルやサスペンスとは無縁だが、誰もがどこかで巻き込まれてしまうかも知れない「人間の毒」の不気味さを描いており、優れた社会派作品としてオススメしたい。

iisan
927253Y1
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

名もなき毒の感想

扱われる作品テーマといい、それをここまで広げて描き切ることといい、これぞ宮部みゆきという作品。
模倣犯のような疲れるような長さもない、火車と違ってそれなりに話に起伏があって退屈さを感じない。
ならこれがベストかと聞かれるとノーなのだ。やっぱ模倣犯や火車の方がいいのだ。
何故だろう?不思議だ。宮部みゆきの社会派作品は、読了時にどっぷり疲れていないと読んだ気がしないのかも知れない。

現代社会の毒を上手く描いています。
人間の持つ怒りや嫉妬、不安、不満、孤独や憎しみなどなど、そんな「暗」の部分の根深さ、恐ろしさ。
誰しもが身に覚えのあるそんな感情の爆発が産む恐怖、そんな「名もなき毒」を誰しもが持っているという事なのだろう。
原田いずみのようなモンスターは確かにいますね。特に最近の若い世代に多い気がします。(ゴメンネ、若い人)
携帯やゲーム機の普及といった時代背景も大いに影響しているようには思いますが、我々親世代にも責任の一端はあると感じています。
「普通に生きることが立派」この言葉、かなりグッと来ましたね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

名もなき毒の感想

前作が全くダメだったので、不安を感じつつ読みました。しかし、本作は結構良かったと思います。
クレーマー、連続毒殺事件、土壌汚染、被害者家族、加害者家族、杉村家のお引越し等々、色んな事が詰め込まれ少々長い。しかもご都合主義に全部絡み合い、クライマックス場面なんかはメンバー凄いですからね。
と言いましても結局面白くて、一気に読みました。次作が楽しみです。おススメですよ。

なおひろ
R1UV05YV
No.1:
(7pt)

よみやすい

なんとなく手に取って読み始めた一冊。
文中のトラブルメーカーの原田いずみ・・・
こういう人いるよなぁ・・・って思いながら読んでしまった。

kinhuku
78BU7RPT

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