■スポンサードリンク


墓標なき街



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
墓標なき街
墓標なき街 (集英社文庫)

墓標なき街の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

「百舌」は不死鳥のごとく

「百舌」シリーズの第7作。もう終わったかと思っていたシリーズだが、不死鳥のごとく百舌を蘇らせて新展開が始まった。
新聞記者・残間は、右翼系オピニオン誌の編集長をしている先輩から「百舌」についての記事を依頼された。しかし、その先輩は在職中に「百舌」に関連する残間の記事を握りつぶした人物であり、胡散臭さを感じていた。同じ頃、残間は武器の不法輸出を巡る内部告発のネタを掴み、大杉に内部告発者の身辺調査を依頼する。調査を始めた大杉が倉木美希警視に接触した直後、倉木が何者かに襲われ、コートの襟に百舌の羽根が残されていた。また、残間に記事を依頼した先輩が殺害され、その歯には百舌の羽根がかまされていた。
不法な武器輸出と封印された「百舌」スキャンダル、二つの異なるエピソードはやがてひとつの醜悪なスキャンダルに発展し、死んだはずの殺し屋「百舌」が再登場することになる。
「百舌」の復活が話の重要なキーになるので、これまでのシリーズを読んでいないと面白さが半減する。また、これまでの「百舌」の神出鬼没、必殺技の凄さを堪能して来た読者は、復活した「百舌」にかなりの物足りなさを覚えるだろう。ということで、残念ながらシリーズの中では一番出来が良くない作品である。
エピローグでは、復活した「百舌」の次の仕事が強く示唆されているので、次回作での再度のパワーアップを期待したい。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!