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炎の塔



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【この小説が収録されている参考書籍】
炎の塔
炎の塔 (祥伝社文庫)

炎の塔の評価: 8.17/10点 レビュー 6件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.17pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
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(9pt)

炎の塔の感想

素晴らしい作品でした。傑作です。

著者が明言している通り映画『タワーリング・インフェルノ』のオマージュ作品。
映画を知っていても知らなくても十分に楽しめます。私は大分昔に映画を見ていた為内容を忘れていました。読後に映画と照らし合わせると所々の設定をオマージュとして残していた事に気づく楽しさがあります。では真似事の作品かというと全くそんな事はなく、優れた要素を継承した著者オリジナルの作品に仕上がっています。

500ページ台の本書。正直色々と重そうで読むのを躊躇していました。
同じような気持ちの方がいたらお伝えしたいのが、本当に読み始めたら止まらずあっという間に読めてしまう作品である事。内容が薄いという意味ではありません。ハラハラドキドキの緊迫感、先が気になる展開がずっと続いており夢中になるからです。

災害パニック小説の方向として混乱や醜態を描く作品がありますが、本書はそうではなく災害を解決するべく消防士の活躍が描かれる方向性の作品です。火災現場の緊迫感、チームとしての活動、救助模様、、、次々と起きる多くのトラブルに遭遇する展開は本当にやめ時が見つからない読書でした。

そして構成が素晴らしい。無駄がなかったエピソード。登場人物達の配役。様々な要素が考えられていて驚かされました。結末の切り方も好みです。この主人公の現場の物語のラストの安堵感としてはここでしょう。その後のエピローグを描かないのも好み。最初から最後まで大満足の作品でした。オススメです。

egut
T4OQ1KM0

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