■スポンサードリンク


(短編集)

イーハトーブ探偵 山ねこ裁判: 賢治の推理手帳II



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
イーハトーブ探偵 山ねこ裁判: 賢治の推理手帳II (光文社文庫)

イーハトーブ探偵 山ねこ裁判: 賢治の推理手帳IIの評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(6pt)

「イーハトーブ探偵 山ねこ裁判」の感想

前作・「イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり」と同様に、宮沢賢治を探偵役、彼の親友・藤原嘉藤治(ふじわら かとうじ)がワトソン役として書かれた、5編の連作短編ミステリ(文庫オリジナルと書き下ろし)です。

本書の舞台は、大正12年と言う事なので、前作より一年後(前作は大正11年の話で、その間に、賢治の妹・トシが亡くなっていた)の話です。
前作のような、大がかりなトリックはありませんが、知り合いの人が持ち込んできた事件を解決すると言った話や、ちょっと小耳に挟んだ事柄から事件を推理していくと行った話などです。
いわゆる「犯人捜し」となっているのは、「山ねこ裁判」と「赤い焔がどうどう」のみで、それも読んでいる内に犯人の予想がつくような内容です。
いずれも、この時代や、この地方独特の雰囲気を感じさせる内容で、全作とも、宮沢賢治の著作と絡めて上手く話を作られており、つい「青空文庫」で宮沢賢治を読んでみたくなりました(笑)

実際の宮沢賢治がどんな方だったのかは知りませんが、教科書の写真で見る様な優しいまなざしから想像出来る、彼の人となりが良く伝わってくる話で、気持ちよく読み終えました。
この作者(鏑木蓮さん)は、宮沢賢治が好きなんだなぁ・・・と感じさせられる内容になって居ます。

トラ
WFY887SY

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!