■スポンサードリンク


予知夢



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
予知夢
予知夢 (文春文庫)

予知夢の評価: 6.35/10点 レビュー 17件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.35pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(4pt)

予知夢の感想

予知夢は科学的なアプローチではなかったのでは

mick
M6JVTZ3L
No.16:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

まだまだ大いなる助走

お馴染みガリレオこと物理学者湯川学が活躍する短編集第2弾。

まず「夢想(ゆめみ)る」はある男の家宅侵入の話。
運命の人というのは誰もが抱くロマンティックな願望だが、本書はその運命の人が生まれる前から知っていたという証拠があるというなんとも不思議な関係を論理的に解き明かす。
あまりにも不思議な現象なので、これを論理的に解明するにはものすごいアクロバティックなことで、下手をすれば壁本の如き仕打ちになるようなトンデモ論理になるかと不安を抱いていたが、いやはやさすが東野氏、綺麗に解き明かしてくれました。
しかしこの年にもなると案外人間って単純に思考すると解っているから妙に納得してしまう。

次の「霊視(みえ)る」は恋人の死を友人の家で見た恋人の亡霊で知った事件の話。
複雑な犯行計画がある一つの不測の事態によって崩れていくというのは先般読んだ『嘘をもうひとつだけ』収録の「狂った計算」を思わせる。

「騒霊(さわ)ぐ」は誰もいない家で家具などがひとりでに突然動き出す家の話。
今回は論理的に説かれてもやはり死者の意志が働いたとしか思えない余韻があとを引く。

「絞殺(しめ)る」はホテルの一室で絞殺死体として発見された男の謎を湯川が解き明かす。

最後の「予知(し)る」は目の前で起きた自殺を隣人の娘が3日前に見たというお話。
個人的にこれがベスト。しかしこのシリーズの約束事を逆手に取った結末に思わずニヤリとしてしまった。カーの某有名作品を想起した。


探偵ガリレオシリーズ第2弾。今回も不可能趣味に満ちている。

本書に収められている不思議は予知夢、虫の報せ、ポルターガイスト現象、火の玉、予知視といったオカルト風味の不可解な現象であるのが特徴的だ。

そんな謎に湯川学は少ない証拠から閃いて真相を推理する。その様子はシャーロック・ホームズやブラウン神父といった古典本格ミステリ時代の探偵諸氏を髣髴させる。現代ならば東野版御手洗潔というのが妥当か。

今気付いたが、湯川学も御手洗潔も両方とも大学教授である。しかも御手洗シリーズの作者島田荘司氏も吉敷竹史という刑事のシリーズがあり、東野圭吾氏も刑事加賀恭一郎のシリーズがある。しかも両者に共通するのは刑事物とは思えないほど本格ミステリ風味に満ちているところだ。
なんだか合わせ鏡のような両者だ。

話が逸れたが、本書では謎の強さで云えば、冒頭の「夢想る」が強烈。なんせ女子高生の許へ家宅侵入した27歳の男がその娘が生まれる前からの小学生の頃から運命の人だと名前まで触れ回っていたという謎だ。これを東野氏は危ういながらも論理的に解き明かす。非常にアクロバティックだが一応納得はできる。
謎の強さで次点では「霊視る」と「騒霊ぐ」が並ぶ。前者は事件現場から離れた場所で彼女の亡霊らしき姿が見え、直後に調べてもらうと彼女が死んでいたという謎で、これも非常に複雑な構成な事件を上手く超常現象的謎へ繋げている。後者は誰もいない部屋で決まった時間にいきなり家具類が震えだすという謎は、自分も知っていた現象だっただけに謎解きまで解らなかったのが悔しい。

逆にシンプルながらも余韻が残るのが最後の「予知る」だ。隣の自殺を3日前に見たという娘の謎が逆に単純だと思われた事件の真相を明らかにするという、今までの構成とは逆のパターンを取っているのが面白い。しかし何よりもラストの余韻が抜群だろう。

また各編に書かれた科学的薀蓄も本書の読み所になっている。

さて昨年はガリレオ・イヤーともいうべき年。何しろ久々にガリレオの新作が出たのだ。
これからのガリレオ・ワールドの広がりを楽しみにしておこう。


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

Tetchy
WHOKS60S
No.15:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

オカルトめいた事件を科学的に解き明かす短編集

『探偵ガリレオシリーズ』第二弾。
前作に引き続き個々の話が独立した五つの事件で構成される短編集ですが、題名の「予知夢」の通り、殺人が第三者によって予知されていたなどという超常現象、オカルトめいた謎が事件に絡み、それを探偵役である「ガリレオ」こと天才物理学者湯川が論理的・科学的に解き明かしていくという一貫したテーマが設けられている作品です。

前作が文字通り「物理トリック」と言うべき、物理的専門知識を活かした科学実験のようなトリックを用いた作品が中心だったのに対して、今回はそういった科学実験的トリックの要素は薄めで、オカルトめいた現象を論理的に解釈する推理に焦点が当てられ、前作との差別化がなされている印象です。
個人的には音楽CDのアルバム同様、ただ単にいろんな話を詰め込んだだけの短編集より、統一されたカラーの作品を揃えている短編集の方が好感は持てますが、それゆえにワンパターン化して後半は飽きてくるような所もありました。

話個々の出来としては、全体的に安定しているとは思いますが、所詮短編向きの小ネタの集まりという印象で、特別面白いとは感じない作品でした。
しかし、非常に読みやすいので電車の移動などの「ちょっと空いた時間」などに読むにはもってこいの一冊だと思います。

以下、個別ネタバレ感想です。


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

マリオネットK
UIU36MHZ
No.14:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

解明!超常現象

一作目に続き、二作目の本作も超常現象の解明という感じです。
しかし一作目と比べるとはるかに面白い。と思います。
登場人物にも少し感情移入し始めているのもありますが、前作はただ淡々と論理で解明しただけでしたが本作は感情や動機なども少し細かくなっている気がします。

終わりは絶妙だと思いました。

次の容疑者xが楽しみ。

マビノギオン
ETOPY8N1
No.13:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

短編だから?

あまり深みがない

kmak
0RVCT7SX
No.12:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

予知夢の感想

事件の陰にある心の機微を描くような作品もあり読んでいて楽しめました。
前作は科学の力で不可思議な現象を解き明かす的なスタンスでしたが、今作はその点が若干薄れた気がします。

ちんちろりん
NLFRSLFL
No.11:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

予知夢の感想

ミステリーとオカルトがうまく融合していてとても面白い。
東野圭吾はうまいなぁ

呑んだくれ
P3S7II56
No.10:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

予知夢の感想

ガリレオシリーズといえば、探偵役の物理学者湯川学が一見不可能犯罪をその知識を活用して解き明かすといったものですが、この作品の場合若干趣きが異なる感じがしました。
予知夢というタイトルからも想像できるように少々オカルトっぽい題材が多く、いつものあの湯川の読み手にある意味強要するような(理解するのも大変な)解説も薄まっています。
最初の2作品など、物理学の知識に殆ど関連していませんし・・・
そして最後の作品のラスト。
短編集ってどうしても軽く、後々まで印象に残るものが少ないのですが、ガリレオシリーズでのこのラストはインパクトがありましたね。
作品の前提そのものを覆してしまいましたけど・・・(苦笑)
その一言が全てを持ってったって感じですね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.9:
(6pt)

予知夢の感想

ガリレオシリーズの二作品目。
長編のほうが好みです。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.8:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

予知夢の感想

前作の様な科学トリックでは無く、今回は一見オカルティックな現象をロジックで解き明かしている。個人的ベストは、「霊視る(みえる)」と「騒霊ぐ(さわぐ)」でした。

水生
89I2I7TQ
No.7:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

予知夢の感想

ガリレオシリーズ2作目ということで読んでみたが、とても安定感があって楽しめた。
今回も湯川が科学的に謎を解いていく流れが面白くて、またトリックもわかりやすい。
最後の予知るの終わり方も、東野圭吾らしい?終わり方でよかった。
次も楽しみ。

白髭9
BK2OMGW4
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

予知夢の感想

ガリレオシリーズ第2弾。個人的にはこちらのほうが好み。

ジャム
RXFFIEA1
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

予知夢の感想

最近のガリレオシリーズから読んでしまったので、なんとなく話が小さい感じがしたのですが、トリックには感心しました。

マグル
ZH9M7YFR
No.4:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

超常現象の陰に人間が潜む

ガリレオ・シリーズの第二短編集。
全5作とも、単純に見える事件に現れた超常現象に悩む草薙刑事が、天才物理学者・湯川に謎解きを依頼し・・・という、お約束の展開で進められる。その超常現象は、タイトルの予知夢であったり、幽体離脱であったり、はてはポルターガイスト現象まで、まあ常識外れのオカルトとも呼びたいものだが、湯川はそれを論理的に解明して行く。しかも、解明のためのヒントになるのは犯人やその周辺の人物の言動である。
オカルト話をミステリーの枠内できちんと解説して見せるガリレオ・湯川(すなわち、東野圭吾)の手腕は、お見事!の一言。全編、ストーリーに破綻が無い、上質な短編に仕上がっており、ミステリーファンを満足させる出来だといえる。

iisan
927253Y1
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

予知夢の感想

短編だし小説初心者の自分には読みやすかった。次はいよいよ容疑者xの献身だ。まだ買ってないから早く買って読みたいわー。

はやと
LP6O9U8L
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

予知夢の感想

ガリレオシリーズ2作目。さくさく読めて面白かったー。
オカルト現象を現実的に湯川先生が解決です。

ゆー
98N04ZLM
No.1:
(5pt)

予知夢の感想

ガリレオの短編。長編が好みなので物足らない感じがした。

ぴよくみ
4WLMRKM9

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!